『1001グラム』ベント・ハーメル監督、公開初日舞台挨拶レポート

ベント監督

現在公開中の映画『1001グラム ハカリしれない愛のこと』

公開初日となる2015年10月31日(土)、Bunkamuraル・シネマにて本作のメガホンを取ったベント・ハーメル監督が登壇する初日舞台挨拶が開催された。

上映終了後の温かい拍手の中、東京国際映画祭の審査員として来日中のベント・ハーメル監督は、本作のテーマや伝えたいメッセージについて語った。

ベント・ハーメル監督のコメント

ベント監督とキログラム原器lレプリカ

ヒロインが勤務している“計量研究所”や“キログラム原器”など耳慣れない言葉が出てくる本作はどこから着想を得たのか?という質問に対し、「何年も前にラジオでノルウェーのキログラムやメートルについての番組が放送されていたのをたまたま聞いて知りました。そのときは、まさか映画のベースになるとは思っておらず、頭の中のアイディア袋にしまっておいたのですが。

その後メキシコシティに行く機会があって、偶然そこでノルウェーの計量研究所を建築した女性に出会ったのがきっかけで、脚本を書き進めていき、これらのことをもっとよく知ることができました。

キログラム原器は最初に40個つくられていたのですが、その36番目のものに証明書をつけ忘れてしまったそうです。人間が関わるとどうしてもこういったエラーが出てしまうのですが、これが今回の“1001グラム”の中の“1グラム”の部分にあたるのかもしれません。」とコメント。

これまで『キッチン・ストーリー』や『ホルテンさんのはじめての冒険』など中年男性を主人公にした作品が多い中、本作の主人公を女性にした理由について聞かれると「男性が主人公だったら今回の物語は変わったのでしょうかと聞かれたことがあるのですが、その場合でも私のアプローチは変わらなかったと思います。この作品は、人間の持つ孤独や、自分を計る物差しを求めてしまう性質についての作品で、結局的には人間についての物語なのです」とコメント。

最後に本作を通じて伝えたいことについて聞かれると「自分を計る物差しを求めてしまうということは、もしかしたらある程度は必要なことのかもしれません。それならば、それはどんな物差しであるべきなのでしょうか。たとえば家族みんなで安心して暮らせるとか、そういったささやかなことかもしれません。私の興味があるのは“1000グラム”ではなく、“1グラム”の部分なのです」と締めた。

キログラム原器レプリカ

また映画公開を記念して、本作のもう一つの主人公と言える“キログラム原器”の1/2レプリカが上映館であるBunkamuraル・シネマ、シネ・リーブル梅田、京都シネマ、伏見ミリオン座、シネ・リーブル神戸、KBCシネマ1・2、サロンシネマ、シアターキノに展示されている(期間限定・その他映画館でも展示予定あり)。

映画と“キログラム原器”の展示を見て、人生や愛の重さについて思いを巡らせてみてはいかがだろうか。

映画『1001グラム ハカリしれない愛のこと』はBunkamuraル・シネマほかにて絶賛公開中。

公式サイト
http://www.1001grams-movie.com/

BulBul Film, Pandora Film Produktion, Slot Machine (c) 2014

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