犬は喋り出し、死者はゾンビで生き返る…!?『ミラクル・ニール、』は特殊能力を適当に使うミラクルコメディだ!

ミラクル・ニール
(C)2015 Anything Absolutely Ltd All Rights Reserved

『スター・トレック』シリーズや『ミッション:インポッシブル』シリーズなど話題作でも欠かせない存在となったサイモン・ペッグ。彼の最新作『ミラクル・ニール』を紹介します。右手を振るだけで願い事を叶えることができる彼のコメディ映画です。何気にロビン・ウィリアムズ最後の出演作でもあり、モンティ・パイソンも出ております。どちらも、人間以外の役柄ですが……。

同作は、宇宙人から地球存亡をかけてどんな願いも叶えてしまう力を授けられたイギリスの教師が、犬を喋れるようにするなどくだらないことばかりに使ってしまうSFコメディ。

ある意味サイモン・ペッグ版『ブルース・オールマイティ』

今作でのサイモン・ペッグは右手を振るだけでなんでも願い事が叶ってしまいます。しかし、その能力を手にいれるまでは、言うことを聞かない生徒に翻弄されるどちらかといえばダメな教師。かっこいいサイモン・ペッグではなく、比較的よく演じるちょっと情けなくていい人タイプのサイモン・ペッグです。

彼は力を手に入れても、なかなか気付きません。

気付いてからは犬を喋らせるだけではなく、一応世界平和や食糧不足などの解決のために力を使うのですがなぜか変なことに。この辺りがとても笑えます。一例を挙げますと、死者を蘇らせようとすると、なぜかゾンビになり蘇るという。普通に蘇ってはくれないのです。

額面通り、望み通りの願望が叶うわけでもないようです。皮肉と風刺の効いたブリティッシュ・ジョークがなかなか笑わせてくれます。

相棒役の犬の声をロビン・ウィリアムズ

主人公の相棒の犬。最初の方の願いでしゃべれるようになるのですが、犬の声をロビン・ウィリアムズが演じています。正真正銘これが最後の彼の出演作です。彼の全身を使った演技を見られないのは少し残念ですが、また彼の声が聞けてよかったと思います

そしてこの犬がとても可愛い。しかも喋れるから主人公に茶々入れたり、助言をいったりと大活躍。もちろん、犬の発言が元でトラブルになることもあるのですが……。特に面白かったのが、犬の気持ちの代弁。本当にこんなこと思ってそうだな〜と思うことがなきにしもあらず。

サイモン・ペッグもコメディ俳優として評価が高いですが、ロビン・ウィリアムズの評価はもっと高い。この2人の相乗効果で面白いコメディがさらに面白く!もっと早く共演して欲しかったと思いましたとも。できれば声だけでなく本人同士の掛け合いも見てみたかったと思う人は自分だけではないでしょう。2人がどんな話をしたかとても気になりますね。サイモン・ペッグにとっても声だけとはいえロビン・ウィリアムズとの共演は楽しかったことでしょう。

この2人だけでなく、モンティ・パイソンも参加しているので、ほんとに新旧コメディスターたちが勢ぞろいという感じ。かなり豪華な出演陣です。

大抵の人なら1度は思う「願望が叶えられる力」。もし自分にどんな願いでも叶える力があれば……。とりあえず世界平和そっちのけで、欲望を叶えちゃいそうです。サイモン・ペッグの方がまだ自分よりまともな人間であると言えるでしょう。

笑う門に福来たる。同作を見て、いっぱい笑って福を呼び込みましょう。

「ミラクル・ニール』は4月2日より渋谷シネクイントで先行公開中、4月9日から全国公開です。

(文:波江智)

    ライタープロフィール

    波江智

    1978年生まれ。映画ライター。シネマトゥデイややcinema Ala Carteなどに寄稿。ジョージ・ルーカスとガイ・リッチーを敬愛。ベストムービーは『ロックストック&トゥースモーキングバレルズ」。

    ピックアップ

    関連記事

    新着記事

    言語を選択

    私と映画Vol.7 メニコン 田中英成社長
    金曜映画ナビ
    八雲ふみねの What a Fantastics!~映画にまつわるアレコレ~
    能條愛未の「乃木坂週刊映画」
    スペシャル 写真家『早田雄二』が撮影した銀幕の女神たち
    antenna

    人気記事ランキング

    シネマズ公式ライター

    • hosohana
    • 廣田喜昭
    • 藤井隆史
    • 片平圭亮
    • 小峰克彦
    • 奥野 大児

    シネマズ公式チャンネル

    教えて goo

    情報提供元:教えて goo