24時間以内にSEXしないと死ぬ女を救え!話題の映画「チェンジ」上映会レポート

先月、連載記事で取り上げて、多くの反響を呼んだ話題の短篇映画「チェンジ」。
24時間以内にSEXしないと死ぬ奇病の女を救え!注目の短篇映画「チェンジ」と、イタリア版鋼鉄ジーグの映画を観た!

ある日偶然街中で出会った、24時間以内にSEXしないと死んでしまう女を、何とか助けようと孤軍奮闘する女の子の物語なのですが、上映時間10分という短さにも関わらず。主演の梨木まいさんの存在感と魅力、それに作品の完成度と抜群の面白さから、現在映画ファンの間でもかなりの話題となっている作品なのです。
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現在毎月行われている本作の上映会が、6月5日〜8日の期間、駒沢大学駅近くのイベントスペース「M`s Cantina エムズ・カンティーナ」で開催されましたので、さっそく5日の上映会にお邪魔させて頂きました。
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実はこの日のトークゲストとして、かげやましゅう監督、主演の梨木まいさん、それに加えてなんと自分が呼ばれるという事態に・・・。せっかくの機会ですので、今回はその時のトーク内容と上映会のレポートをお送りさせて頂こうと思います。
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会場となった「M`s Cantina エムズ・カンティーナ」は、駒沢大学駅から1分の場所にあり、店内にはスティーブ・マックイーンのポスターや、角川映画の展示などもあり、映画ファンには見るだけでも楽しい会場となっています。
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今回の上映会の内容は、かげやましゅう監督の新作短篇映画「チェンジ」と、旧作の戦争映画「モロヘイヤWAR」に加えて、日替わりで他の旧作短篇が上映されるというもの。ちなみにこの日上映された旧作は、「半透明ダム」と「ナッツ」の2本でした。
当日のプログラムは、まず「チェンジ」の上映からスタート。上映終了後、自分と主演女優の梨木まいさん、それにかげやましゅう監督が壇上に呼ばれて、いよいよトークがスタートしました。
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監督 「ゆうばりファンタのプレミア上映で初めて見た時は、想像してた映画と印象は違いました?」

梨木 「最初、劇中で公園にいる主人公の周りを、街の人たちが囲んでグルグル回るシーン、実はあれ、撮影中は意味が分からなかったんです笑」

一同 「えーっ!笑」

監督 「それは撮られながら、「この人たち、何してんだろう」と?」

梨木 「どうなるんだろう?」って思ってたんですけど、実際に見たら、あ、こういう撮り方があるんだって。あのシーンは、出来上がったのを観て、凄い面白いシーンだなって。」
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滝口 「監督にお聞きしますが、今回、梨木さんを主役に決めた経緯を是非聞かせて下さい」

監督 「実は梨木さんの出演が決まったのが、クランクインの二日前、会ったのが撮影当日なんですよ。もう時間が無くて、本読み無しですからね、奇跡ですよね。だから、梨木さんがどんな芝居をするか全然分からないけど、一枚の写真を見て、この子だって決めたんですね」

滝口 「それ聞いてびっくりしたんですけど、本当に。しかも、撮影日数は一日ですよね」

監督 「そうなんです。だから、撮影前の演出説明がもう出来ないから、メールで撮影前に説明はしたんです」

梨木 「ええ、メールで役柄とかも」

監督 「どういう役かとか、過去に何があったかとか。実は凄い長文になってしまって、初め。めちゃくちゃ自分の中でイメージが広がってしまって、思いつくままにダーッと書いて。でも、これじゃ逆に伝わらないって、もう、削って削って。これ以上は削れないってところまで削って、メールを送ったんです。そうしたら梨木さんが凄い理解してくれて、絶対にコミカルな芝居だけはしてほしくない、というこちらの意図が、彼女にはちゃんと伝わったみたいです」

梨木 「真面目にやらせて頂きました。笑」
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監督 「やっぱり何がこの映画の魅力かって言うと、全員が凄い真面目なんですよ。音楽も、実は一回作ってもらったものを、全部ダメ出しして作り直してもらっているし、現場でも10テイクぐらい撮ってるんですよね。覚えてる?」

梨木 「はい、覚えてます。笑」

監督  「初めて撮影したカットが、「あのー、この人と……SEXしてください!」って呼びかけるシーンだったんだけど、あれ10テイクは撮ってる。あれは、本当に恥らいながら、どれだけ勇気を振り絞って言うかっていう設定で、最初は「あのー・・。」ってあいそ笑いをしてるんだけど、「SEX」っていう時はもう覚悟を決めて、「よーし、もう言おう!」みたいな感じで、超真顔になるっていうのを、それが完成するまで10テイク撮ってるんです。しまいには側で見てた近所の子供がセリフを覚えちゃって、真似するようになっちゃいましたが」

一同 「笑」
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監督 「それと、話が完全に矛盾しているようなんですけど、「誰かー!SEXしてください!」と叫ぶシーンでは、実際に使用したのはテイク1なんです。テイク1の梨木さんの本気の芝居が、やっぱり一番良くて、そのシーンのカメラは正直もう一つだったんですが、でも彼女の芝居はこれ以外無いと思ったので、使いました」

梨木 「でも、やっぱり一回目って新鮮さはありますし、一回目を越えるように、本当はもっと言われたことをやらないといけないんですけど、新鮮さは最初のテイクが一番あるんだな、と思います。」
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監督 「ちなみに、僕の映画はリハーサルは一切やらないんですよ」

滝口 「えっ、そうなんですか?」

監督 監督 「実はこの場面は、リハも一切しないで、本当に初めてあの場でで梨木さんが言った瞬間を捉えたショットなんですよ。それは、本当に生々しく、ああいう空気をスクリーン上に出せる感じだったんですよ。」

滝口 「繰り返すと、やっぱり慣れてしまいますからね」

監督 「ベテランの俳優さんとかだと、何回も繰り返すことで段々完成されていくけど、梨木さんがこの映画に出た時の芝居って、本当に主人公の気持ちになって演じてるでしょう?だったら一回目のテイクが、一番いいなって思って」

梨木 「私、馬鹿なことを真面目にやるのが、凄い好きなので。笑」

監督 「いや、写真一枚で選んで本当に良かった!笑」

滝口 「それがきっと、プロ意識ってやつなんですよ」

監督 「それってあるよね、馬鹿なことをおちゃらけてやったら、何にもならない。じゃあ、あの台本をもらった日は、自分の中ではこの役が出来るっていう自信はあったの?」

梨木 「自信は・・、正直ちょっと無かったですけど、でも、やりたい!っていう気持ちはあったので、楽しそうだなって思ったので」
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滝口 「そうやって好奇心ですぐ動ける人は、やっぱり凄いと思うんですよ。映画のラスト、部屋の前で一人で待っているシーンで、泣きそうになるでしょう。あれって、あの時何を考えてたんですか?」

梨木 「あれは、女の人を助けたい気持ちはあるけれど、でもやっぱり愛する彼を信じたいという気持ちとですね。」

監督 「あ、あのシーンのその通りを思って演じてたんだ!」

梨木 「それに、あの時は本当に彼氏と付き合っている気持ちでいて、」

監督 「あのシーン、カメラが回る前に泣いちゃったよね」

梨木 「あ、そうでしたっけ笑」

監督 「カメラが準備始めてたら、芝居に入っちゃったの。それが実は撮れて無いんだけど、慌ててカメラを回して、撮ったのが、本編に使われているカットなんです」

滝口 「梨木さんは、やっぱり集中力が凄いんでしょうね」

梨木 「それに関しては、本当にかげやま監督が、ワンカットずつ言ってくれたんですよ。この時はこういう気持ちだよ、って。それで考えて撮影させていただいたので、」

監督 「それは、僕の演出はアリだと思いますか?」

梨木 「はい、私的には凄いやりやすかったです。笑」

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監督 「梨木さんは、今後どういった映画に出たいとかありますか?自分が女優として何がしたいみたいな、イメージってどういう感じ?」

梨木 「自分では、私やっぱり馬鹿なことを真面目にやるのが好きなので、こういう役をやりたいんですよ」

滝口 「梨木さんみたいに、楽しんで普段の自分じゃ無い個性的な役を出来る子が、将来伸びるんでしょうね」

こうして、終始笑いに包まれた会場の中でのトークイベントも、大盛況のうちに無事終了。かげやま監督、梨木さん、本当にお疲れ様でした!
真近でお会いした梨木まいさんは、笑顔がとても素敵な女優さんでした。これからの活躍が非常に楽しみな、彼女の今後の活動予定は以下の通りです。

[つかこうへい 七回忌追悼特別公演「リング・リング・リング 2016」]

2016年6月23日(木)〜30日(木)
東京都 全労済ホール・スペースゼロ

原作・脚本:つかこうへい
脚色・演出:秦建日子
出演:キンタロー。/ 小柳心、八神蓮、馬場ふみか、高崎俊吾、平山佳延、滝佳保子、神木優、上杉輝、金魚わかな / meg / 尾花貴絵、河嶋まいこ、小山梨奈、佐々木千夏、田中千晶、梨木まい、橋本彩花、はるはる、丸岡真由子 / 藤本つかさ、雪妃真矢、優華、つくし、夏すみれ、大畠美咲、飯田美花、長浜浩江 / 芹那

[“STRAYDOG”Produce公演 =2016年夏休み特別企画=「問題のない私たち」]

【東京】
2016年8月16日(火)〜21日(日)
THEATER:シアターグリーン BIG TREE THEATER

【大阪】
2016年9月2日(金)〜4日(日)
THEATER:HEP HALL

原作:牛田麻希 木村 文
脚本・演出:森岡利行

ガールズバンドRiskyMelodyのヴォーカル日野ありす、
『戦国BASARA 3宴弐』『龍が如く』などで大注目の酒井 蘭、
“STRAYDOG”Seedling『へなちょこヴィーナス』で主演を務めた石井陽菜、
2015年ミス湘南フォトジェニック賞受賞、ストレイドッグでは主演も務めた円谷優希、
『UP! アップ! 関ガール シーズン2』レギュラー出演中の関西からの新鋭、浦野由衣など
実力派女優が大集結!

更に映画への出演としては、大根仁監督、福山雅治主演の話題作「SCOOP」の公開も秋に控えており、ますます彼女の活躍から目が離せなくなりそうです。

かげやましゅう監督も、現在新作映画の準備中とのこと。本作「チェンジ」も、今後は関東以外での上映会や、各地の映画祭での上映も予定されています。

今回の上映会のように、監督や出演者の皆さんとも非常に近い距離で会えて話が出来る機会は貴重ですので、お時間ありましたら是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。ちなみに来月の上映会開催は、7月3日(日曜)〜5日(火曜)の三日間の予定です。

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(文:滝口アキラ

    ライタープロフィール

    滝口アキラ

    滝口アキラ

    滝口アキラ 映画ライターにしてブルース・リー研究家。主な著書に、「ブルースリー超全集」「俺たちのジャッキーチェン」「俺たちの007」などがある。映画のコミカライズや、日本オリジナル映画主題歌などの、「失われた映画カルチャー」にも造詣が深く、TBSラジオ「ウイークエンドシャッフル」へのゲスト出演、今関あきよし監督作品への声優出演、更には「実際に映画に出演する映画ライター」として、現在「毎月1本必ず映画に出る」をノルマに活動中。その抜群の企画力と、交友関係の広さには定評がある。

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