5月21日、公開初日に何かが起きる⁉『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』

『機動戦士ガンダム』シリーズのファンの方ならば、とうの昔にチェック済み、シリーズを象徴する人気キャラクター“赤い彗星”ことシャア・アズナブルの過去を描いた新シリーズの最新第3弾『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』が遂に完成しました!

《キネマニア共和国~レインボー通りの映画街~vol.135》

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©創通・サンライズ

5月8日には神奈川県民ホールにて最速上映&イベントも開催! 場内は3階席までぎっちり満員の大盛況!

シャア・アズナブルの誕生と
ガルマ・ザビとの出会いを描く第3弾!

とりあえず『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』の概要を記しておきますと、俗にファースト・ガンダムと呼ばれるシリーズ第1作『機動戦士ガンダム』の舞台となる1年戦争において、連邦軍に属する主人公アムロ・レイのライバルとして対峙し、同時に自身が属するジオン公国への復讐を企てるシャア・アズナブルが、いかなる環境の下でファースト・ガンダムの時代へと行きついたかを描いた前日譚であり、多くのガンダム・ファンが待望していたものでもあります。

原作はファースト・ガンダムのキャラクターデザイン&作画監督を務めた安彦良和が描いた人気漫画で、その中からシャアやセイラの幼年期から1年戦争が開戦されるまでの「過去編」を映像化。

また今回は原作者自身が25年ぶりにアニメーションの現場に復帰し、総監督を務めているのも大きな話題となっています。

これまでの『Ⅰ青い瞳のキャスバル』『Ⅱ 哀しみのアルティシア』では、地球連邦国家からの独立を目指すスペース・コロニーサイド3:ムンド自治共和国の最高責任者だった父ジオン・ズム・ダイクンをザビ家の謀略によって殺され、地球へ逃げのびたキャスバル・レム・ダイクンとアルテイシア・ソム・ダイクンの兄妹が、マス家の養子エドワウ・マス&セイラ・マスとして育てられるも、やがて共和国に遺してきた母の死を知らされたキャスバルは、ザビ家への復讐を決意し、マス家を離れていくまでが描かれていました。

壮大な大河ドラマ的風格を携えつつ、まだキャスバルが幼年から少年期にかけての物語だったこともあって、まだまだ序章といった感が免れなかったのも事実です。

しかし今回の『Ⅲ』では、キャスバルがいかにしてシャア・アズナブルと名乗るようになったのかといったエピソードや、士官学校に入学してザビ家のガルマ・ザビと出会い、言葉巧みに彼を扇動して、後の一年戦争の発端ともなる「暁の蜂起」事件を起こしていくさまが描かれていきます。

ここでのシャアは実にピカレスクな魅力に富み、やがては“赤い彗星”と呼ばれるようになるオーラを解き放っています。

また今回はアニメ版のオリジナル・キャラクターとして、キャスバルではない本来のシャア・アズナブルを知る士官学校の同級生リノが登場しますが、彼もまたその後の“赤い彗星”を語るうえで欠かせない、ある重要な要素を担うことになりますが、これらは見てのお楽しみということで。

いずれにしましても、ようやくシャアの復讐劇が始まったという感慨に包まれ、鑑賞後のカタルシスもかなりなものに仕上がっています。

サブ1

©創通・サンライズ

5月8日に開催された
最速上映試写会&トークショーレポート

さて、5月8日、横浜の神奈川県立大ホールにて、本作の最速上映試写会と、ヴォイスキャストの池田秀一(シャア)、藩めぐみ(セイラ)、柿原哲也(ガルマ)、前野智昭(リノ)、そして安彦良和総監督を迎えてのトークショーが開催されました。

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©創通・サンライズ

 

舞台は劇中に登場するジオン共和国国防軍士官学校の入学式をイメージしたセットが組まれ、そこでまず池田&藩が前作『Ⅱ』のクライマックスとなったキャスバルとセイラの別れのシーンを生アフレコで披露し、その後で石田匠が『Ⅱ』の主題歌「風邪よ0074」を熱唱して観客を大いに沸かせた上で映画を上映。

作品のスケールとインパクトに圧倒された後、いよいよトークショーとなり、ここでは池田、柿原、前田が士官学校の新入生として登壇し、藩&安彦は来賓扱い。

特に舞台の奥から、あたかも王様のような貫録でゴージャスな椅子に座った安彦総監督が現れたときは、場内は騒然(その後「皇王と呼んでいただきたい」との一言で場内は大いに沸きました)。

トークが始まり、「前作ではエドワウ・マス=キャスバル少年としての登場で正直疲れましたが(笑)、今回はシャアとしての入学式。まだ先はありますが、気分は昂揚しております」と池田さん。

今回は1シーンしか出番のない藩さんは「前作に引き続き、セイラはお墓の前で悲しみに暮れているのですが今回は涙ひとつこぼさず、どこかニュータイプ的なのかなと思いながら演じさせていただきました」

今回新たにガルマの声を担うことになった柿原さんは「シャアを見ながら、ボウヤのガルマも一緒に成長し、肩を並べられるところにまでいきたい。その上でファーストガンダムでの、ガルマの“あの”結末が待ち構えている(笑)。池田さんからは『安彦さんのシナリオがしっかり核があるので、小細工をする必要はない。君は自分自身のガルマを作りなさい』と言われました」

池田「今は優しくしておかなきゃね(笑)」

柿原「怖いんだから!(笑)」

藩「でも今回見させていただいて、もしかしたらシャアもガルマと心を通わせる瞬間もあったのかな? と思わされる部分もありました」

(これらのやりとりは、ファーストガンダムを見ている人にはたまらないものがあります)

自らガンダムファンだという前田さんは、オリジナル・キャラのリノがこの後もシリーズに登場することを願い、「次は時代的にザクレロ(ファーストガンダムに登場するジオン広告の宇宙戦用試作型モビルスーツ)とか乗って登場するとか?」と冗談交じりにふると、安彦総監督「ザクレロの件は考えておきます(笑)」

安彦「今回はシャアが本来のシャアとなって登場し、かなりガンダムらしくなったと認めていただけるのえでゃないかと思います。また話がシンプルになりがちなところにリノというキャラクターを投入したことで、かなり複合的にもなりました。次回はさらにガンダムらしく、アムロもララアも登場します。出てこないのはガンダムだけです(笑)」

実は柿原さんと前田さんは専門学校の同期生で、今回の設定と同じであることを安彦総監督が語ると、「では僕は?」と言わんばかりに、(本当は彼らのお父さんのような年齢の!)池田さんは苦笑い。

池田「本作ではシャアは自分のことを“僕”と言っていますが、いつの日か“私”になります。『THE ORIGIN』をもっともっと素敵な作品にしていきます!」

なお本作は5月21日より全国15館で2週間限定イベント上映されますが、その初日には重大発表(⁉)があるとのことなので、乞うご期待!

またその前夜には東京・新宿ピカデリーにて前夜祭が開催(ゲストはドズル・ザビ役の三宅健太と、キシリア・ザビ役の渡辺明乃)。

さらに6月12日にはパシフィコ横浜にて「ガンダムLIVE EXPO~ジオンの世紀」も控えており、今後もガンダム・ファンはスケジュール帖とにらめっこする日が続きそうです。

(イベントの詳細などは、作品の公式サイト:http://www.gundam-the-origin.net/をご参照ください)

キネマニア共和国

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(文:増當竜也

    ライタープロフィール

    増當竜也

    増當竜也

    増當竜也 Tatsuya Masutou 鹿児島県出身。映画文筆。 朝日ソノラマ『宇宙船』『獅子王』、キネマ旬報社『キネマ旬報』編集部を経て、フリーの映画文筆業に就く。 取材書に『十五人の黒澤明』(ぴあ刊)、『特撮映画美術監督・井上泰幸』(キネマ旬報社刊)など。 編集書に『40/300 その画、音、人』(佐藤勝・著)『神(ゴジラ)を放った男/映画製作者・田中友幸』(田中文雄・著)『日記』(中井貴一・著)『日記2』(中井貴一・著)『キネ旬ムック/竹中直人の小宇宙』『同/忠臣蔵映画の世界』『同/戦争映画大作戦』(以上、キネマ旬報社刊) その他、パンフレットやBD&DVDライナーノートへの寄稿、取材など多数。 ノヴェライズ執筆に『狐怪談』『君に捧げる初恋』『4400』サードシーズン(以上、竹書房刊) 現在『キネマ旬報』誌に国産アニメーション映画新作すべてのレビューをめざす『戯画日誌』、『衛星劇場プログラムガイド』誌に、毎月オンエアされる松竹映画名作群の見どころなどを紹介する『シネマde温故知新』を連載中。

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