映画コラム

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2017年01月17日

『君の名は。』IMAX版の見どころはここだ!オススメの特殊音響上映も紹介!

『君の名は。』IMAX版の見どころはここだ!オススメの特殊音響上映も紹介!

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(C)2016「君の名は。」製作委員会


現在、特大ヒットを続けるアニメ映画『君の名は。』のIMAX版が、2週間限定で実施中です(1月26日(木)まで)。実際に観た方からの感想も上々で、個人的にもさらなる映画の魅力に気づくことができて感無量でした。以下より、その特徴を紹介します!

1:『君の名は。』のIMAX上映のここがよかった!


結論から言えば、IMAX版の『君の名は。』の魅力は大きく分けて、以下の2点に集約されます。
(1)音がクリアになり、より繊細な音の聴きわけができるようになった
(2)大きなスクリーンのおかげで、さらに画の美しさが際立だった

特に聴き取りやすくなったと感じたのは、トンビや虫の鳴き声、RADWIMPSの楽曲のドラムの音などです。“セリフ”と“音楽”が違う場所から別々に聞こえてくる、より細かい音が聞き分けられるようになっていう感覚もありました。音の“響き”もより鮮明になり、劇中で3回鳴る“キーン”という音それぞれに、はっきりとした違いがあることもわかりました。

IMAXは音だけでなく、巨大なスクリーンならではの“臨場感”や“没入感”も大きな魅力です。特に『君の名は。』では、夕焼けで彩られる田舎の風景、光や影で装飾された都会の建物、彗星が輝く空などの美しい光景が、この“視野いっぱいに広がる”スクリーンとの相性が抜群でした。「あの美しい光景を最大限に楽しみたい!」という方にとっては、最高の体験になるのではないでしょうか。

大きなスクリーンになっても画質がまったく落ちていない(さらに鮮明になっている)ことも凄い!瀧が通っていた高校の建物の壁や床に“くぼみ”が見えたり、金属に“サビ”が見えたりと、さらなる美術のこだわりが分かるようになっていました。個人的には、瀧の持っていた“単語帳”の文章がはっきり読めたこと、そこに書かれた英語が作中の出来事を表していたことにも感動しました。

これまで、ハリウッド大作の映画で3D込みのIMAX上映をいくつか観ていましたが、個人的にはこの『君の名は。』が史上3番目に「IMAXで観てよかった!」と思えた作品になりました(1番目は『パシフィック・リム』で、2番目は『ゼロ・グラビティ』)。IMAXの初体験としても、『君の名は。』は存分にオススメと言えるでしょう。

君の名は。 サブ1


(C)2016「君の名は。」製作委員会



2:この特殊音響上映も要チェック!


IMAX上映のデメリットは、追加料金がかかってしまうことです。このために“高いお金を払うくらいなら、普通の上映で十分”と思っている方も多いのではないでしょうか。(それはそれでもったいないので、一度はIMAXを体験してほしいけど!)

ここでは、そんな方には追加料金なしで“特殊音響上映”を楽しめる、オススメの3つの上映形式を紹介します。

(1)立川シネマシティの“極上音響”&“極上爆音”


立川シネマシティの極上音響とは、ベテランの音響家に依頼し、“作品それぞれに合わせた”音響にした上映形式です。
筆者は『君の名は。』と『この世界の片隅に』をこの極上音響で観たのですが、前者は爆発などの“衝撃音が胸に響く”、後者は“劇中歌がより澄んだ声で聞こえる”と、作品ごとに異なる音響のこだわりを確かに感じました。

また、現在(2017年1月)はさらに極上の“爆音”を体験できる極上爆音上映が『マッドマックス 怒りのデス・ロード <ブラック&クローム>エディション』および『劇場版 ガールズ&パンツァー』で実施中です。こちらもぜひ体験してみたい!

・立川シネマシティ公式サイト
https://cinemacity.co.jp/

(2)全国9カ所のイオンシネマの“THX”


イオンシネマのうち、板橋や小樽などの全国9カ所で展開しているTHXは、“重低音の強さ”にこだわった上映形式です。THXの認定基準は厳しく、音響のほか映写や外部からの雑音などに対しても細かくチェックが行なわれ、その項目すべてをクリアしなければいけないのだとか。

筆者は過去に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』をTHXで観たことがあるのですが、“金属音の響き”や“爆撃音やビームの迫力”をより感じられたと記憶しています。イオンシネマ海老名では、現在『君の名は。』がTHXで上映されており、ほかの劇場でも話題作がTHXで続々公開となっているようです。ぜひ、イオンシネマの公式ページおよび、スケジュールを確認してみてください。

・THX公式サイト
http://www.aeoncinema.com/thx_info/

(3)川崎チネチッタの“LIVE ZOUND”


川崎チネチッタのLIVE ZOUNDは、最新鋭のハイエンド音響装置により実現した上映形式で、その触れ込みには“全身を包む弩級の重低音から雪の舞音も逃さない広音域の心地良い快感が、観客を新たな音世界へと誘い込む。”とあります。

筆者は『映画 聲の形』(現在は上映終了)や『ネオン・デーモン』をLIVE ZOUNDで観てみたのですが、確かにこれは凄かった!何がって、重要な音が“全身に響く”という体験が得られるのです。前者では“主人公だけが聞こえている音”がよりダイレクトに感じられるようになりましたし、後者ではネオンが輝く狂気的なシーンにより没入することができました。

特筆すべきは、現在上映中の『マッドマックス 怒りのデス・ロード <ブラック&クローム>エディション』もこのLIVE ZOUNDで観られること!はっきり言って、その音響は言語化できないくらいに“ヤバい”です!あのアガる音楽は最大級の音量で響き渡り、車のクラッシュ音も超爆音、でもそれぞれの音は聞き取りやすいと、「これは今までに観た中でも最高の『マッドマックス』だ!」と大興奮できました。

そのヤバさと自信は川崎チネチッタ公式Twitterの「頭おかしいくらい」「エンジンに巻き込まれたみたい」「チネチッタ流に『マッドマックス』を表現したらこうなったんだ!!っていう最高出力上映」というつぶやきにも表れています。
悪いことは言いません、『マッドマックス 怒りのデス・ロード <ブラック&クローム>エディション』は絶対に川崎チネチッタのLIVE ZOUNDで観ましょう!大切なことなのでもう一度言います、『マッドマックス 怒りのデス・ロード <ブラック&クローム>エディション』は絶対に川崎チネチッタのLIVE ZOUNDで観ましょう!

・LIVE ZOUND公式サイト
http://cinecitta.co.jp/livezound/

・川崎チネチッタ公式Twitter
https://twitter.com/cinecitta_jp



(C)2016「君の名は。」製作委員会



まとめ


個人的な印象ではありますが、昨年(2016年)は『君の名は。』、『シン・ゴジラ』、『この世界の片隅に』など、2度3度と観ることで、いくつもの新しい発見が見つかり、さらに楽しめるという、“リピートのしがいのある”映画が続々と公開されていました。

同じ映画をもう一度観る際に、こうした特殊音響や特別な上映方式のスクリーンを選べば、さらなる作品の魅力に気づけるのではないでしょうか。少なくとも、映画における“音”の重要性を、より感じられるのは間違いありません。

繰り返しになりますが、『君の名は。』のIMAX上映は2週間限定なのでお見逃しなく!ぜひぜひ、IMAX以外の特殊音響上映がある劇場にも、足を運んでみてください!

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(文:ヒナタカ)

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