アクション×エロ×ヴァイオレンス!『カラテ・キル』を見逃すな!

カラテ・キル サブ1

(C)2016 TORIN, INC.

ものすごい映画を見てしまった!もう、それしか言えないほどエキサイトしまくりの、エンタテインメントの誉れともいうべきアクション映画がお目見えします。本当に言葉では説明しづらい、映画ならではの躍動感に満ちたこの作品……
 
キネマニア共和国~レインボー通りの映画街vol.155

『KARATE KILL/カラテ・キル』、アクション映画好きならずとも必見の快作です。これを見ずに今年の映画を語る勿れ!

残酷! 壮絶! 血まみれ
そして懐かしい往年のエンタメ・タッチ

カラテ・キル メイン

(C)2016 TORIN, INC.

『KARATE KILL/カラテ・キル』は、女優を夢見てアメリカに留学した最愛の妹が突如失踪したことで、空手家の兄が渡米してその行方を追うというシンプルなストーリーのもと、濃厚なるヴァイオレンス・アクションとエロスがフル稼働する一大エンタテインメント作品です。

監督の光武蔵人はアメリカ・ロサンジェルス在住の日本人で、前作『女体銃 ガン・ウーマンGUN WOMAN』(13)が第24回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞を受賞するとともに、アメリカやカナダ、イギリス、ドイツ、オランダ、韓国、台湾など世界十数か国で上映。

光武監督も55回日本映画監督協会新人賞にもノミネートされており、映画ファンは早めにその名を覚えておくべき期待の逸材と断言していいでしょう。

 とにもかくにもアクションがすごい! 上映時間89分の中、その大半は驚異的なまでにハード&ヴァイオレンスの醍醐味に満ちた格闘シーンに費やされています。

残酷! 

壮絶! 

血まみれ! 

しかし、そこには往年の香港カンフー映画のごとき懐かしい味わいも大いに感じられ、一方ではマカロニ・ウエスタンのごときクール&スタイリッシュなタッチが諸所に散見されます。

主演は『少女は異世界で戦った』(14)で映画デビューしたハヤテ。彼は空手道演武大会で6連覇し、型・組手で20回以上優勝している本物の武道家で、空手師範、パルクールコーディネーターとしても活躍中。

今回、彼は『女体銃 ガン・ウーマン』や『HK/変態仮面』(13)『進撃の巨人』2部作の田渕景也アクション監督と組んで、己の肉体を限界まで駆使したアクションを披露しており、CGでは出し得ない生身の体だけが醸し出すファイターのオーラを全方向的に発散させています。

もはやどのシーンがどうといえないほどに、ダイナミック&スリリングな優れものアクションばかりなのですが、個人的には中盤戦の疾走する巨大トレーラーの中でのデヴィッド・サクライ扮する“剣豪”との死闘は、VSソード・アクションの誉れとも讃えたくなるほどに圧倒的に映えていました。

紗倉まなや亜紗美の
エロ&ヴァイオレンスにも注目!

カラテ・キル サブ4

(C)2016 TORIN, INC.

アクションだけではありません。『女体銃 ガン・ウーマン』同様、今回もエロチック描写にも抜かりはなく、何よりも妹役に、あの人気セクシー女優・紗倉まなが扮しているということだけで、男性ファンは大方の想像がつくかと思われますが、その予想を裏切ることなく登場シーンの大半は裸。

しかも、それらはことごとく設定的に無理のない、ドラマの流れとしては必然的に映えるものばかり。しかも、ここでの彼女の演技そのものも、ネタバレになるので深くは書けませんが実に堂々たるもので、まさに熱演という言葉がふさわしい頑張りぶりです。

また『女体銃 ガン・ウーマン』に主演して世界中にコアなファンを持つ亜紗美が、今回はヒロインを務め、今や日本を代表するアクション女優としてのもさながら濃密なラブ・シーンも披露。これまたファンを喜ばせ、その数を増大させてくれることでしょう。

台詞の数も控えめで、ひたすら画の躍動感で魅せつつ、その中から主人公のストイシズムや妹への愛情などのエモーションが映画的昂揚感を引き立たせていく。インディペンデント映画として、おそらくは予算や時間にも苦労したことでしょうが、それでも決してメジャー作品に見劣りしないテンションの高さ、とどのつまり面白い映画は作り手の「熱気」によって作られる、そのことを深く痛感させてくれる快作です。

これは映画ファンを自認する人こそ、ぜひ見ていただきたい作品です
(ヴァイオレンスが苦手な方は、ちょっと覚悟してもらったほうがよいかもしれないけど⁉)。

(文:増當竜也)

    ライタープロフィール

    増當竜也

    増當竜也

    増當竜也 Tatsuya Masutou 鹿児島県出身。映画文筆。 朝日ソノラマ『宇宙船』『獅子王』、キネマ旬報社『キネマ旬報』編集部を経て、フリーの映画文筆業に就く。 取材書に『十五人の黒澤明』(ぴあ刊)、『特撮映画美術監督・井上泰幸』(キネマ旬報社刊)など。 編集書に『40/300 その画、音、人』(佐藤勝・著)『神(ゴジラ)を放った男/映画製作者・田中友幸』(田中文雄・著)『日記』(中井貴一・著)『日記2』(中井貴一・著)『キネ旬ムック/竹中直人の小宇宙』『同/忠臣蔵映画の世界』『同/戦争映画大作戦』(以上、キネマ旬報社刊) その他、パンフレットやBD&DVDライナーノートへの寄稿、取材など多数。 ノヴェライズ執筆に『狐怪談』『君に捧げる初恋』『4400』サードシーズン(以上、竹書房刊) 現在『キネマ旬報』誌に国産アニメーション映画新作すべてのレビューをめざす『戯画日誌』、『衛星劇場プログラムガイド』誌に、毎月オンエアされる松竹映画名作群の見どころなどを紹介する『シネマde温故知新』を連載中。

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