ブレイク間近の若手俳優!「クズとブスとゲス」主演、板橋駿谷インダビュー

クズとブスとゲス 板橋駿谷 (1)

現在公開中の話題の映画、「クズとブスとゲス」に主演されている板橋駿谷さんに、先日インタビューさせて頂きました。

今年はこの主演作の他にも、9月10日より公開される映画「超高速!参勤交代リターンズ」に、木村役で出演。映画だけでなく、数々のTVドラマやCM,PVなどにも出演し、所属する劇団「ロロ」の芝居を中心に舞台でも活躍するなど、今後期待の若手俳優の一人である板橋駿谷さん。

主演作「クズとブスとゲス」では、一見粗暴で強面ながら、その内面には彼女への思いやりとやさしさを秘めた、リーゼントの男役を見事に演じきっています。

例えるなら「狂暴な鈴木亮平」。そんな彼に、「クズとブスとゲス」撮影時のエピソードや、奥田庸介監督についての10の質問をぶつけてみました。

Q1:奥田庸介監督の作品には、「青春墓場」の二作目からの出演ですが、そもそもの監督との出会いについて教えて下さい。

A:奥田監督とは中高の先輩後輩の関係なんです。俺が中3の時にあいつが中1で入ってきて、あいつの兄貴と俺、漫才のコンビ組んだりしてたので「弟、紹介しろよ」って言って会わせてもらったのが初めてでした。そこから奥田監督が柔道部に入った時に俺も柔道部にいたりして、あいつには立ち技でも寝技でも負けまくりましたねぇ〜笑
楽しかったっす!!!

 

Q2:板橋さんに映画ファンが注目したのは、やはり入江悠監督の作品への出演が大きいと思います。個人的には、「日々ロック」での演技とキャラクターが印象に残っているのですが、入江監督との出会いについて教えて下さい。

A:注目してくれてるんすかね?笑

少しでも興味を持ってもらえてたら幸い過ぎるっす!!!入江監督と出逢えたのも奥田監督のおかげなんです!!

奥田監督の「青春墓場」の二作目で俺も夕張ファンタスティック映画祭に連れてってもらって、そこで「SR サイタマノラッパー」っと同じプログラムで上映だったんです。中3からラップやってて、映画で、しかも日本の片田舎を題材にラップって最高だな!って見て思ったから、俺もラップやってるんですって入江監督に言ったら舞台挨拶で「隣りの映画の人もラップやってるみたいなのでフリースタイルしてもらいましょう」って無茶振りされて…笑

あの当時から無茶振りされてましたねぇー

 

Q3:フィルモグラフィを観ていると、今年だけでも「時代劇」「ラブストーリー」「 クズとブスとゲス」と、非常にバラエティにとんでいます。これは自分で意識して固定しないようにしているのでしょうか?ご自分で一番得意なジャンルとか、これからやってみたい役柄などはありますか?

A:たまたまっす!!笑

でも、やりたかった時代劇やれたの嬉しいですねぇー。もっと時代劇はやりたいっす!!!

俺、顔デカイから昔から時代劇に合うよってばぁちゃんとかに言われてて。得意な役って訳でもないっすけど、俺自身肝っ玉が小さいのでイキってる役は得意な部類っすね…あれ?何か言ってて結構くらうっすね、これ。

やりたい役はとにかく明るい下町の魚屋さんとかやりたいっすね。

 

Q4:「クズとブスとゲス」ですが、クラウドファンディングで資金調達を呼びかけた時点では、出演者は決まっていなかったようで、タイトルも若干違っていたりしました。今回の出演の経緯などありましたら、お聞かせ下さい。(監督からオファーされた、自分から売り込んだ、など)

A:新作撮る準備段階だったの知らなくて、奥田監督に撮ろうよ!って言ってる時ありました。俺の力じゃどうにも出来ないくせに…

とにかく、どういう経緯だったか忘れたけど、何かデカイ花火かますべ!っみたいな話になって出演する事になりました!!

 

Q5:「クズとブスとゲス」について。今回、奥田監督も主演キャストとして、しっかり出演されているのですが、監督と競演する上で、やりやすかった点とやりにくかった点などありましたら、聞かせて下さい。

A:奥田監督は追い込みが尋常じゃないんです。それは役に対してもそうだし作品に対しても。たまにとんでもないところ行っちゃったりするけど、それは俺みたいな奴からするとすげーなぁーって思うっす!

何でも言えるし、逆に言った事、やった事に対して素直に反応してもらえるから芝居はやりやすいっすね。何より楽しい!!

こんな事したらどうなるかな?俺もどこに行けちゃうかな?って見えないところへのワクワクがあります。あいつ、身体デカイし、出来上がってるから文字通りの意味で”体当たり”出来ますしね!笑

 

Q6:映画の終盤、自転車を分捕って走り出す夜のシーンで、背景にちょうどタイミング良く電車が走り抜けて行くんですが、あれは偶然ですか?それとも狙って待っての撮影だったんでしょうか?

A:あれ、すごいっすよねぇー!!確か、ギリギリ狙えたのかな?追加撮影の時で結構時間なくて押し迫ってたんす。二回くらいテストして、4〜5回テイクを重ねたんです。電車通ったら良いよねーっとか話してたんですよ。そんでオッケーカット見たら電車がピッタリのタイミングで通ってて!

奥田組の不思議な所は、奇跡みたいな事がいっぱい起こるんですよね。それもこれも奥田監督や奥田組のみんなの作品が良くなるようにっていう”祈り”みたいなものがあるからなんだろうなぁっていつも思います。

 

Q7:映画を観て感じたのが、家庭や家族、教育の大事さ、それらが人間に及ぼす影響です。特に男にとっての母親の存在がテーマとして大きいように思います。ヤクザの親分の家庭の描写にも、それは良く現れていたと思いますが、板橋さんにとっての理想の家族とは、どんな物でしょうか?

A:家族ってすっげー大事っすよねぇー。親は誰にでもいるものだし、いなかったら生まれてないし。

俺にとっての理想の家族は、とにかく”笑ってる”って家族っす!何か知らないけど、笑ってるっていう。ここ最近なんすけど、街歩いてて、笑顔の人見ると俺も楽しくなる。笑ってるだけじゃ、やっていけないのは分かってるけど、笑ってたいです。

 

Q8:正直、観る前はもっとギスギスした、観るのもつらい救いの無い映画かと思っていたのですが、想像以上に登場人物の人間関係が描きこまれており、単なる悪役やアウトローという表面的な設定ではなく、皆複雑な内面を持つキャラなのでとても感情移入出来て楽しめました。
特に男達のある種のやさしさ、自分にとっての守るべき存在への責任感とか正直さが描かれていて、そこがこの作品の魅力の一つだと思います。
ラストでリーゼント男の恋人が、「私も一緒に行く」と、遂に自分で決断するシーンには、家族や家庭に恵まれずに育ち、自分もまた家族作りに失敗する、という「負のスパイラル」を、リーゼント男と恋人が断ち切ってくれるかも知れない。そんな希望を抱かせるラストシーンだと感じたのですが、板橋さん的には、この二人が今後どうなると思いますか?また、あのラストシーンの撮影中は、どんな考えで演じていたのでしょうか?

A:ここまで感じてくれてるの本当嬉しいっすよ!!!マジで!!!

「男達のある種のやさしさ、自分にとっての守るべき存在への責任感とか正直さが描かれていて、そこがこの作品の魅力の一つだと思います。」これって俺は奥田監督がすげー持ってるものだと思うんです。

奥田監督はビジュアルあんなだけど、内面は物凄く繊細ですからね。俺も似たようなとこあるけど、監督は特に。

あのラストからこの二人はどうなるのか?って考えても考えつかなかったんす。奥田監督にあのシーンの演出で「台詞を棒読みレベルの軽い感じで言って下さい」って言われて、これはセンス爆発だぞ!って思ったっす!!

だから、どうともつかない表情で焚き火を見ながらエンドロールになる。

お客さんも一緒にあの先に行くみたいな。先の事なんか分かんねぇけど、何か動きだす。それが希望になるのか、はたまた落っこちて行くのか。ただ目の前の焚き火が消えるまではそれは分からない。
火柱の揺れと心の揺れが重なってどうなることやら感があって、あのどうなる事やら感しかなかったっすね。あの時も今も。

Q9:監督と板橋さんの対決と、終盤のヤクザとの対決シーンは、本当に殴り会っているだけに、音がリアルで緊張感と痛みが我慢できないくらい伝わって来ました。
これは見た人全員が疑問に思うことでしょうが、奥田監督は実際あの後大丈夫だったんですか?また、どの程度まで段取りとかが決まっていたのでしょうか?

A:撮影の日を追うごとに、監督の顔の原形がどんどん変わっていくんですよ笑

あのブルファイトの後も新しい形になってましたね、監督。でも、あいつ、強いから意外と平気そうでした!まぁ、我慢してたのはあるだろうけど。
実際は俺の方がヤバかったんす!

あの次の日に、シーン的に前のものを撮るから奥田監督はあんまり俺を殴れなかった。あのシーンで俺を三発くらいしか殴ってない。(俺は30発近く殴ってる)
でも、その3発の2発目が物の見事に俺の顎先に入って、一回失神してるんす俺。

でも、「撮影なんだ!」って気合いで立ち上がってまた突っ込んでいくんすけど。ようく見ると、一瞬ピョンって飛び上がって崩れ落ちてるんす。
終わって速攻アゴを冷やしましたよ笑

段取りとしてはほとんど決まってなくて、だいたいこんな感じで後ろに倒れるってだけが決まってたのかな?確か。そしたら、タイミングよく俺が倒れちゃったからあそこで終わっちゃいましたね。もう少しちゃんとやりたかったぁー!!!

やっぱり、ガムシャラになると殴り方もめっちゃブサイクになりますね笑

Q10:最後に、自分で一番気に入っている、あるいは好きなシーン、また一番苦労したシーンなどありましたら、ぜひお聞かせ下さい。

A:結構いろんな所が好きなんすよねぇー。

神社参拝からの四街道ネイチャーがかかる所とか、裸でランニングしてるとことか、眼帯とバーで話してる所とか、万引きした鉛筆でしか書けねぇものもあんのかなぁの所とか、ハッピーバースデーの所とか。

こうなると割と全部っすね笑

苦労したのは、彼女と鍋作る所が一番苦労したっすね。なかなか長く付き合ってる感じが出ないってので。あぁいうシーンが人物を際立たせるし、二人には二人の生活があるからそこをしっかり出すのが苦労しましたね。

撮影的に大変だったのは、最後の工場で捕まるところっす。あそこの撮影は48時間連続とかだったので笑

奥田組はスタッフが波乱万丈な愛すべき大馬鹿野郎が沢山いるので、その大変な時でも笑えるし、すげー思い出に残ってて、監督含めあいつらがいるって言うのが一番の好きなシーンですね。

クズとブスとゲス 板橋駿谷 (3)

「クズとブスとゲス」は、現在渋谷ユーロスペースにて絶賛公開中!
そして、出演作「超高速!参勤交代リターンズ」は、いよいよ9月10日より全国ロードショー公開されますので、皆さん是非劇場で!!

(取材・文:滝口アキラ)

関連記事

「クズとブスとゲス」が全女性必見な理由とは?実は「シン・ゴジラ」だった?
映画を撮れないのは苦しいけど、くだらねぇ映画なら撮りたくない!『クズとブスとゲス』初日舞台挨拶

    ライタープロフィール

    滝口アキラ

    滝口アキラ

    滝口アキラ 映画ライターにしてブルース・リー研究家。主な著書に、「ブルースリー超全集」「俺たちのジャッキーチェン」「俺たちの007」などがある。映画のコミカライズや、日本オリジナル映画主題歌などの、「失われた映画カルチャー」にも造詣が深く、TBSラジオ「ウイークエンドシャッフル」へのゲスト出演、今関あきよし監督作品への声優出演、更には「実際に映画に出演する映画ライター」として、現在「毎月1本必ず映画に出る」をノルマに活動中。その抜群の企画力と、交友関係の広さには定評がある。

    ピックアップ

    関連記事

    新着記事

    言語を選択

    私と映画Vol.7 メニコン 田中英成社長
    金曜映画ナビ
    八雲ふみねの What a Fantastics!~映画にまつわるアレコレ~
    能條愛未の「乃木坂週刊映画」
    スペシャル 写真家『早田雄二』が撮影した銀幕の女神たち
    antenna

    人気記事ランキング

    シネマズ公式ライター

    • 斉藤守彦
    • 奥野 大児
    • ながち
    • 黒宮丈治
    • 奥浜レイラ
    • 大谷和美

    シネマズ公式チャンネル

    教えて goo

    情報提供元:教えて goo