映画音楽を“体感”する!極上のコンサート空間!

みなさん、こんにちは。

みなさんは好きなアーティストのライブやコンサートに行かれたことはありますか? コンサートではテレビの歌番組を観たりCDを聴くのとは違い、実際にその場でパフォーマンスを鑑賞して、生の音に触れることで音楽の世界により一層深く入り込むことが出来ます。

コンサートやライブでもさまざまなジャンルが展開されます。ロックやポップスだったり。クラシックやジャズだったり。そんなジャンルの中に、映画音楽もしっかりと含まれていることを、ご存知だったでしょうか。

今回の「映画音楽の世界」では、映画音楽を生の音で堪能することが出来る“映画音楽コンサート”をご紹介したいと思います。

オーケストラによる至福のひと時。映画音楽コンサート。

映画音楽コンサートと言っても、有名なアーティストが歌うわけでもなく、舞台や演劇とは違い著名な演出家の名前が前面に出ることもないので、映画音楽そのものが好きでもない限り、なかなか興味を惹かれ足を向けさせるほどの魅力は少ないかもしれません。そもそも悲しいことに、映画音楽というジャンル自体が一般層まで浸透していないという、根本的に映画音楽コンサートという機会に触れる方はそれほど多くはないのが現実です。

「映画音楽をわざわざコンサートで聴かなくても」、と思う方もいるかも知れませんが、ぜひみなさんに認識してほしいのは、コンサートで生の演奏に触れるということは、「聴く」のではなく「全身で音楽を浴びる」「音楽を体感する」、ということなのです。

基本的には映画音楽コンサートでは交響楽団によるオーケストラ演奏がメインになります。確かに近年の映画館は音響設備も発展し音質も向上しましたが、それでも生演奏のライブ感には敵いません。小編成でも百人規模の大編成でも、ストリングスやブラス、パーカッションなど、楽器一つ一つから放たれる音は空気を振るわせ、伝い、観客の元へと届きます。ここに信号化、圧縮されてスピーカーを通した音と、奏者の手によって生まれる生音の差が現れます。そのエネルギーを放出するだけのパワーを備えた楽器演奏者の姿を見ているだけでも、そこに感動が得られるような気もします。

近年振り返ってみると、日本でも人気の高いピクサー映画で使用された音楽で構成された『ピクサー・イン・コンサート』や、日本の人気作曲家、久石譲さん本人のコンダクトによるコンサートなど、徐々に映画音楽コンサートが注目されるようになってきていると(贔屓目を抜きにして)私は思います。旧作から新作、名作映画の世界観を音楽の視点から堪能するせっかくの機会ですので、映画好きの方だけでなく音楽好きの方にもお勧めしたい鑑賞法です。

ピクサー・イン・コンサート
©Disney/Pixar. All Rights Reserved.,/span>

映画音楽コンサートのさらなる進化。ライブシネマ・コンサート!

まだあまり馴染みのない単語かもしれませんが、近年、新たなコンサートの形として人気となっているのが「ライブシネマ・コンサート」です。映画音楽コンサートとは違うの? と思われるかもしれませんが、言ってしまえば映画音楽コンサートで間違いではないのです。では、いったいなにが違うのでしょう。

答えは簡単です。ライブシネマ・コンサートとは、「映画本編を上映しながら劇中の音楽を生オーケストラで演奏する」コンサートなのです。

前述のように映画音楽コンサートでは、例えば様々な映画から劇伴をチョイスしたり特定の作曲家をフィーチャーしたプログラムがオーケストラによって演奏されます。それに対しライブシネマ・コンサートでは、オーケストラ編成のバックのスクリーンで映画本編が流れ、その場面で使用された楽曲をオーケストラが演奏する形となります。

2014年の東京国際フォーラムで行われた映画音楽コンサートに続き、2015年にライブシネマ・コンサートを行ったのが、『アリス・イン・ワンダーランド』と『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』が上映演奏されたダニー・エルフマンでした。

ダニー・エルフマン

 

私自身『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』の回を会場にて鑑賞しましたが、計算された音響設計で本編が演奏を邪魔することはなく、生演奏される音楽が普段以上に映画に感情を、きらめきをスクリーンに与えているようでした。

ステージにはエルフマン本人も登場し(作曲家本人が登場するだけでもかなりレアです)、映画と同様ジャックの歌唱パートを実際に歌い上げ、会場は拍手と感動の熱気に包まれていました。

本編上映付き生演奏ということだけあって映画音楽コンサートよりさらにチケット争奪戦となることが多いシネマコンサート。今年のプログラムとしては4月にジェームズ・キャメロン監督の超大作『タイタニック』のシネマコンサートが東京で開催され、今週末には大阪でも披露されます。

公開当時全米記録だけでなく世界興収でも堂々のナンバーワンに輝きジェームズ・ホーナーもアカデミー作曲賞を受賞、また、サウンドトラック史上最高セールスを記録した本作のライブ上映は、まさに極上のコンサート空間ではないでしょうか。

そして今後のビッグタイトルとしては、東京国際フォーラムにて8月にジョン・ウィリアムズ作曲のインディ・ジョーンズシリーズから『レイダース/失われたアーク』、そして同じくウィリアムズ作曲の『E.T.』のシネマコンサートが開催されます!

http://jw2016.jp/

この夏、ぜひとも新しい映画鑑賞法を体感してみませんか?

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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(文:葦見川和哉)

    ライタープロフィール

    葦見川和哉

    葦見川和哉

    葦見川和哉 映画が好き。旅が好き。小説が好き。 映画開眼と同時に映画音楽の魅力にも取りつかれたサウンドトラック収集家。

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