チケット完売の大人気!話題沸騰中の短篇映画「堕ちる」とは?

実は今回取り上げるのは、劇場公開中の作品ではない。
第6回きりゅう映画祭の製作映画募集に企画が通り、制作費70万円で撮影された短編映画、それがこの「堕ちる」だ。
実はこの30分の短編映画が、現在あらゆる方面で話題となっているのだ!

堕ちる1

映画祭上映前の8月、Youtube上に本作の予告編がアップされるや、コメント欄には「見たい!」、「一般公開して!」、などのコメントが多数寄せられ、閲覧数は現在まで約47000回を越える!そんな中、待望の都内での上映が今回行われると聞き、早速鑑賞して来た。

予告編

残念ながら今年9月10日のきりゅう映画祭で上映されたのみだった、この短篇映画「堕ちる」。しかし、ついに10月30日(日)の夜、渋谷ロフト9での特別上映が実現!

堕ちる2

トークゲストを迎えての1日2回上映、普段の配置とは違ってテーブルを無くし、座席を増設したにも関わらず、早い段階でチケットが完売する程の人気振りだった。

実は、当日同じ建物2階にあるユーロライブで、「国民の創生」解説付き上映イベントに出演された町山智浩氏が、講演終了後に見に来られたと、鑑賞後に監督にお聞きした。残念ながら時間が無くて町山智浩氏に直接感想は聞けなかったそうだが、これなどは正しく本作の評判を証明するエピソードだと思った、と言っておこう。

ちなみに自分は、今回の上映の1ヶ月前にチケットを予約したのだが、既にその時点で整理番号は定員160人中の99番!その後決定した11月5日の昼のアンコール上映も、既にチケットは完売となっているのだから、その人気ぶりは止まることを知らない勢いだと言える。

堕ちる3

実は今回、全く前知識無しに鑑賞に臨んだこの「堕ちる」。
いったい何故、本作がこれほどまでに観客の興味を引き付け、口コミによる動員に繋がっているのか?果たしてその出来はどうだったのか?

あらすじ

無口で真面目な熟練の織物職人である、耕平。55歳独身家族無し、自宅と職場の往復の日々は、いつしか彼の表情から笑いを消していた。
そんな閉塞的な日常の中、ふとしたきっかけでローカル地下アイドル「めめたん」のライブを見ることになり、一気にハマってしまう耕平。徐々に耕平の日常に活気と仲間が増えて行く中、いつも同じ衣装の彼女のために手作りのステージ衣装をプレゼントすることに。織物職人としての技術と経験を生かしながらも、新たな分野に挑戦奮闘する耕平。果たして、耕平の一途な想いは、彼女に届くのか?やがて、物語は観客の予想を超えた展開を迎える!

主演俳優、中村まことの名演技に萌える女性が続出!全男子も泣いた!

今回、主人公の耕平を見事な演技力と存在感で演じているのが、「中村まこと」という俳優だ。

堕ちる4

中村 まこと(なかむら まこと)プロフィール

千葉県出身。劇団「猫のホテル」創設メンバーで、看板役者として活躍。
阿佐ヶ谷スパイダース、NODA・MAP、イキウメなどの 劇団公演から、『ひょっこりひょうたん島』、
『男子! レッツラゴン』、『ウィンズロウ・ボーイ』、『冒した者』、『十一ぴき のネコ』など
プロデュース公演まで客演多数。NHK『一番電車が走った』、NHKBS 時代劇『神谷玄次郎捕物控2』、
CX『HERO』、CM『みずほ銀行 Power of Blue』 など映像にも多数出演。

とにかく、主演の中村まことの演技が素晴らしい!
彼はまるで映画「ブリッジ・オブ・スパイ」のマーク・ライランスの様に、登場した瞬間その眼差しと存在感により、観客の興味と注意を引き付けてしまう。

堕ちる5

実は本作において、彼が演じる主人公の耕平には、一切セリフが無い!
いや、性格にはラストで「ある単語」を3回だけ言うのだが、それ以外は一切言葉を発することなく、全てその眼差しと微妙な表情の変化で表現する。

55歳独身のしょぼくれた男、しかもセリフ無し。恐らくは俳優にとってかなり難しい役柄なのでは?そう思える今回の耕平という人物像なのだが、いやいや、これが中村まことの手にかかると、実に魅力的な男に変貌してしまうのだ。

実際、自分が鑑賞した回のトークゲストだったジェーン・スーさんによれば、本作を見た女性観客の反応は、いわゆる「耕平萌え」状態となっているそうで、耕平=可愛いおじさん、としての印象を持つ方も多いようだ。

そして、ヒロインであるローカル地下アイドル、「めめたん」を演じる錦織めぐみさんのキュートさ!

堕ちる6

錦織めぐみ(にしきおり めぐみ)プロフィール

Luce Twinkle Wink☆メンバーとして活動中
2015.11.25 メジャーデビューシングル「恋色?思考回路」発売 オリコン週間12 位
2016.6.5  メジャー2nd シングル「1st Love Story」発売 オリコン週間6 位

終盤の展開を考えると、ある意味薄情な女と取られかねない役柄なのだが、彼女の自然なキャラクターによって、耕平が一目で魅了されるのも無理なく表現されているのは、さすが現役アイドルならではだと言える。

堕ちる7

実は自分が鑑賞したのは2回目の上映で、1回目の上映時のトークゲストが、錦織めぐみさんだった。

1回目の上映終了後、会場前で錦織めぐみさんとツーショット撮影が出来る券を販売しており、非常にたくさんのファンが列を作っているのを横目に見ながら自分は入場したのだが、鑑賞後、「ああ、自分も写真撮っておけば・・・」と思ったくらい、本作の彼女は本当に魅力的に撮られていた!と言っておく。

これはやはり、数多くのアイドルのPVを撮影されてきた村山和也監督の力量によるものだろう。

監督プロフィール

村山 和也( むらやま かずや)
1982 年石川県生まれ。
2002 年ニューヨーク市立大学在学中に短編映画から映像制作を始める。
2004 年帰国後、CM 制作会社を経て
2008 年よりMV・CM を中心に映像ディレクターとして活動をスタート。

こうして、多くの才能の奇跡的な出会いによって完成した映画、「堕ちる」。果たしてその内容とは?
次ページからは、いよいよその魅力に迫っていきます。

    ライタープロフィール

    滝口アキラ

    滝口アキラ

    滝口アキラ 映画ライターにしてブルース・リー研究家。主な著書に、「ブルースリー超全集」「俺たちのジャッキーチェン」「俺たちの007」などがある。映画のコミカライズや、日本オリジナル映画主題歌などの、「失われた映画カルチャー」にも造詣が深く、TBSラジオ「ウイークエンドシャッフル」へのゲスト出演、今関あきよし監督作品への声優出演、更には「実際に映画に出演する映画ライター」として、現在「毎月1本必ず映画に出る」をノルマに活動中。その抜群の企画力と、交友関係の広さには定評がある。

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