「私の少女時代」は実写版「君の名は」!新たな恋愛映画のバイブル誕生!

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(C)2015 Hualien Media Intl. Co., Ltd、Spring Thunder Entertainment、Huace Pictures, Co., Ltd.、Focus Film Limited

新宿武蔵野館での単館公開ながら、その内容の素晴らしさから口コミで観客を増やし続け、急遽日本語カバー版主題歌に加え、人気声優を起用した日本語吹替え完全版の公開も決まった程の人気振り、それがこの台湾映画「私の少女時代」だ。

2015年の夏に台湾で公開されるや大ヒット!その年の興行成績第1位を記録した作品であり、個人的にも非常に期待していた本作を、今回は公開二日目の午後の回で鑑賞してきた。ポスタービジュアルでの、ヒロインの夢見るような素敵過ぎる笑顔が印象的な本作。果たしてその出来はどうだったのか?

予告編

ストーリー

ヒロインの林真心(リン・チェンシン)は、仕事も恋愛も空回り気味の、どこにでもいる平凡なOLだ。そんな彼女が、今の自分の人生に疑問を感じたある夜、ラジオから流れるアンディ・ラウの歌声を聞いたとき、純粋で夢にひたむきだった“少女時代”の、輝かしくもほろ苦い初恋の彼との想い出の数々が甦る。

時は遡って、90年代の台湾。
“男子が興味を持たない平凡な女の子”だった18歳の真心は、香港の人気スター、アンディ・ラウと結婚することを夢見る冴えない女子高生だ。そんな真心にとって憧れの同級生は、イケメンの優等生、欧陽(オウヤン)だが、全女子のアイドル的存在の彼は真心にとって手に届かぬ“高嶺の花”だった。そんなとき、真心の許に届いた“不幸の手紙”をきっかけに、学校一の不良、大宇(タイユィ)と急接近。臆病で自分に自信のなかった真心の日常生活がにわかに騒がしくなり、その変化が思いがけず欧陽の視線を誘うことになる。こうして、学校一の王子様と学校一のワルとの狭間で、真心の乙女心は激しく揺れる。そして、悪ぶった大宇に秘められた過去とは?高校最後の夏、真心の恋はドラマティックな最高潮を迎える!
(公式サイトより)

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(C)2015 Hualien Media Intl. Co., Ltd、Spring Thunder Entertainment、Huace Pictures, Co., Ltd.、Focus Film Limited

青春映画・恋愛映画のバイブル!日本の恋愛映画が見習うべき点とは?

ヒロインの真心は、映画の後半まで冴えない外見のドジな女の子として登場する。
当然、「メガネを外してメイクや髪型を直すと、あら不思議!物凄い可愛い女の子に!」という展開が後半に用意されているのだが・・・。

実はここからが日本の少女マンガ原作の映画と決定的に違う所。
美しく変身したヒロインを見ても、周りのクラスメイトが特に態度を変えたり、周りの男の子から急にモテ始めたりしないのだ!あくまでもヒロインはヒロインとして、今までと変わらず周りに受け入れられる。この展開が非常に地に足が着いた印象を与えて、終盤のシリアスで重い展開に説得力を与えて実に良かった。ヒロインの彼氏である不良少年の「大宇」も、ヒロインがイメチェンする前、出会いの瞬間から彼女に惹かれていたことが最後に分かるなど、人間にとってやはり「中身」が大事だと教えてくれる。そう、ヒロインの外見よりもまずその中身に惹かれるという点、そしてそれを観客に納得させるようなキャストの存在。この2点において、間違いなく台湾映画界は日本よりも優れていると断言できる。集客のためにどうしても人気俳優を使わざるを得ないことで、同じような展開同じような作品が量産される日本映画界にとって、今後見習うべき教科書にして恋愛映画のバイブル。それがこの「私の少女時代」だと言えるだろう。

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最後に

初恋の彼との悲しい別れからの・・・展開(ここは、是非劇場で!)と、ヒロインの名前である「真心」がラストの伏線になるなど、正に実写版「君の名は」と言える本作。実は、「男一人で観にいって意外にハマッた!」との声が、自分の周りからも多数寄せられている。ヒロインの真心を演じるビビアン・ソンの「殺人的可愛さ」に、心のド真ん中を射抜かれたのもその一因だが、個人的には80年代ジャニーズ系青春映画のテイストを残すその作風に、完全に心を持って行かれた!との感が強い。

「笑って、泣いて、胸ときめかせて。三拍子揃った究極のデトックスムービーに、忘れかけていた青春を甦らせてみよう。アジア中の女性が夢中になったこの“癒し体験”に、あなたの明日はきっと違ったものに見えてくる!」 (公式サイトより)

いやいや、女性だけでなく仕事に疲れたオジサンたちにも、十分にデトックス効果が期待出来る、この「私の少女時代」!
青春の初恋時代のときめきがあなたの胸にもきっと蘇ることは確実!是非とも劇場での鑑賞を強くオススメします。

(文:滝口アキラ)

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    滝口アキラ

    滝口アキラ

    滝口アキラ 映画ライターにしてブルース・リー研究家。主な著書に、「ブルースリー超全集」「俺たちのジャッキーチェン」「俺たちの007」などがある。映画のコミカライズや、日本オリジナル映画主題歌などの、「失われた映画カルチャー」にも造詣が深く、TBSラジオ「ウイークエンドシャッフル」へのゲスト出演、今関あきよし監督作品への声優出演、更には「実際に映画に出演する映画ライター」として、現在「毎月1本必ず映画に出る」をノルマに活動中。その抜群の企画力と、交友関係の広さには定評がある。

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