お盆はどっち見る?「ペット」VS「ジャングル・ブック」、CGアニマルたち、夏の日本に大襲来!

「ペット」のメイン・ターゲットは「ペットを飼いたくても飼えない人たち」。

ペット
(C)Universal Studios.

後輩 「ペット」って、いわゆるCGアニメですけど、出てくるのは犬、猫、タカ、インコ、モルモットと、つまり我々にとっても身近な生き物ばかり。

先輩 そーだよ。タイトルに相応しく、ペットとして人間に飼われているヤツらが、飼い主の留守中何をやっているのか? が描かれている。

後輩 ペットを飼った経験がある僕としては、確かに気になることなんですよ。留守中、大人しくしているのかどうか。帰宅してドアを開けたら、部屋の中がとんでもないことになっていた経験もありますし。

先輩 それは君のしつけが悪いんだろ(笑)。よっぽどペットに欲求不満を抱かせたんだろうな。

後輩 身近なペットがCGで、しかも人間の言葉を話しているってのも奇妙な感じがしますが、それでもこの映画は楽しかったですよ。

先輩 飼い主に対する愛情、忠誠心。それと家の外に出ることで出会える仲間と冒険。この映画の視点そのものが、ペットのものなんだよ。

後輩 この映画は日本でもヒットしそうですね。なんたって目下ペット・ブーム。犬や猫の飼い主たちは、この映画を必ず見たいと思いますよ。

先輩 いや、それは違うな。この映画のターゲットは、今現在ペットを飼っている人たちではなくて、ペットを飼いたいのに住宅事情その他で飼えないという、潜在的ペット愛好者だよ。

後輩 なるほど。そういう人のほうが多いでしょうね。

先輩 この映画を見て、もし自分がペットを飼ったら・・と想像するのも楽しいさ。かくいう僕も、犬を飼いたいんだけど飼えない。だから近所のお散歩犬を見ていると、うらやましくて。

後輩 先輩も、独身が長いですからねえ・・・。

先輩 うるさいなあ!! まあとにかく「ペット」は、ペット愛好家も犬や猫を飼いたくても飼えない人の、どちらも楽しめるカジュアルな作品だ。軽い気持ちで見られるとこが良いね。同時上映に「ミニオンズ」の新作短編もつくし。

「ジャングル・ブック」は、生命の尊厳についての映画。

ジャングル・ブック
(C)2016 Disney Enterprises,Inc.All Rights Reserved.

後輩 「ジャングル・ブック」は、もう見ましたか?

先輩 もちろん。

後輩 TVスポットで「少年以外、全部CG!!」ってやってるじゃないですか。あれは本当な
んですか?

先輩 本当だよ。でも、動物たちがCGであることは後で知って驚くべきことだから、それを最初に明かしてしまったら、興ざめしちゃうなあ。

後輩 やっぱり「ペット」みたいに、ジャングルの動物たちの生態と少年の交流を、楽しく描いた作品なんですか?

先輩 全然違う。この映画は、とても志の高い作品だよ。単に動物たちをCGで表現して、少年と絡ませることで技術を誇示するのではなく、少年と動物たちの交流を描くためには、それが最適だからCGという技術を使っているわけさ。作り手たちがこの映画で目指したことは、もっと大きな生命の奇跡に違いない。

後輩 要するに、「ペット」はCGの動物たちが会話をし、仲間になって冒険をして、無事飼い主の元へと飼えるまでを描いた話なのに対して、「ジャングル・ブック」はジャングルにひとり残された少年が野生動物たちとの交流の中で成長し、命の尊厳に目覚めるドラマで、これは動物たちもジャングルもCGで描いたという、それだけの違いがあるわけですね。

先輩 そうそう。だからカジュアルに楽しみたかったら「ペット」をオススメするけど、命の尊さについて考えたりしたければ「ジャングル・ブック」を見るのが良いだろうね。どちらを選んでも、得るものは必ずあるさ。

(企画・文:斉藤守彦)

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    ライタープロフィール

    斉藤守彦

    斉藤守彦

    斉藤守彦(さいとうもりひこ) Morihiko Saitoh 静岡県浜松市出身。映画館、ビデオ会社でのアルバイトを経て、映画業界紙「東京通信」記者 (後に編集長)に。1996年からフリーの映画ジャーナリスト/アナリストとなり、以後多数の劇場用パンフレット、「キネマ旬報」「HiVi」「ザテレビジョン」「日経エンタテインメント!」「宇宙船」「スターログ日本版」「INVITATION」「東京カレンダー」「アニメ!アニメ!」「フィナンシャル・ジャパン」「Pen」などの雑誌・ウェブメディアに寄稿。2007年秋に「日本映画、崩壊 -邦画バブルはこうして終わる-」を、08 年「宮崎アニメは、なぜ当たる -スピルバーグを超えた理由-」、09 年「映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?」、 10 年に「『踊る大捜査線』は日本映画の何を変えたのか」(共著) を上梓。 他の著書に「図解でわかるコンテンツ・ビジネス」1〜4(共著)、「ソノラマ MOOK/ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」(構成・執筆) 、電子書籍「日本映画、飛躍と困惑の過去・現在・未来」等があり、ここ数年は「映画宣伝ミラクルワールド」「80年代映画館物語」と、独自の視点による書籍を執筆。2016年3月には新作「映画を知るための教科書 1912−1979」が世に出る。現在、水道橋博士編集長のメールマガジン「メルマ旬報」で「2016年映画館物語」を連載中。また「BOOKSTAND映画部!」で、「映画を待つ間に読んだ、映画の本」と「映画惹句は、言葉のサラダ」の2つの連載を行っている。

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