『シン・ゴジラ』から連想する10の映画

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公開から2週間が過ぎてもまだまだ興奮冷めやらぬ『シン・ゴジラ』。
情報量が膨大ということもあり、「ここはこうだ!」「いや、こう考えるべきだ!」という議論も活発化、今や日本中が熱狂している、映画史に残る作品になったと言い切っていいでしょう。

さてさて、本作は随所に様々な“オマージュ(または元ネタ)”を感じる作品でもあります。ここでは、『シン・ゴジラ』から連想した映画を10作品上げてみます!

なお、前半の5つは大きなネタバレのない範囲で似ている映画を上げていますが、後半の5つは『シン・ゴジラ』のネタバレに触れています。まだ観ていない方はご注意を!

1.『日本のいちばん長い日』(1967年版)
=お偉いさんたちの会議シーンがたっぷり!

日本のいちばん長い日

『シン・ゴジラ』はお偉いさんたちによる会議シーンがとにかく多い!でも、それこそがめちゃくちゃおもしろい!という映画でした。

1967年版岡本喜八監督作品『日本のいちばん長い日』も同様、太平洋戦争終結前の24時間という“時間制限”のある物語であり、とにかく多くのおじさんたちが汗水をたらしながら、喋って、喋って、喋りまくる! これがおもしろくてしょうがないのです!

また、『シン・ゴジラ』ではシーンごとに場所やキャラの役職などのテロップが“これでもか”というくらい、たっぷりと表示されていました。これも『日本のいちばん長い日』と同じなのです。

なお、『日本のいちばん長い日』には2015年のリメイク版もありますが、作風は1967年版とだいぶ異なっており、あまり『シン・ゴジラ』らしさはありません。“古い映画だから”と敬遠せずに、ぜひこの機会に1967年版『日本のいちばん長い日』を観てほしいです。

ちなみに、『シン・ゴジラ』の劇中では、1967年版『日本のいちばん長い日』の岡本喜八監督が、写真でのみ登場していたりもします。

2.『機動警察パトレイバー the Movie』
=日本におけるシミュレーション映画である!

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『パトレイバー』は、警察が“パトレイバー”と呼ばれるロボットを用いて、数々の犯罪に立ち向かう近未来ポリスアクションです。

この劇場版第1作『機動警察パトレイバー the Movie』では、“すでにこの世にはいない者が重要な情報を握っている、” “災害(事件)に対するシミュレーションが綿密に行われている”。という要素があり、これが『シン・ゴジラ』に共通しています。

『シン・ゴジラ』が“日本に巨大生物が現れたらどうなるか”なら、『機動警察パトレイバー the Movie』が“日本で巨大なサイバー(軍事)テロが起こったらどうなるか” というシミュレーション映画と言っていいでしょう。

ちなみに、『パトレイバー』はドラマ『踊る大捜査線』に強く影響を与えている作品としても知られています。会議や会話を重ねてから事件を解決する様は確かに両者で似ていて、『シン・ゴジラ』でも顕著に見られますね。

3.『オデッセイ』
=みんなで知力を尽くす!

オデッセイ(字幕版)

最近の映画では、こちらを連想する方も多いのではないでしょうか。

『オデッセイ』は、地球にいる知識人たちが、たった一人の宇宙飛行士の命を救うために尽力する物語です(『アポロ13』も似ていますね)。
『シン・ゴジラ』でも、自分の生活を犠牲にしてでも、日本の官僚たちが日本のため、国民を助けたいと願って、知力を尽くす描写がたっぷりとありました。

また、『オデッセイ』と『シン・ゴジラ』は、“バカがいない”ということも共通しています。全員がひとつの作品を決定するために熟考し、凡百のパニック映画によくいるような、場を混乱に導く不遜な者がいないのです。

4.『ソーシャル・ネットワーク』
=とにかく早口でまくしたてる!

ソーシャル・ネットワーク (字幕版)

『ソーシャル・ネットワーク』と『シン・ゴジラ』で共通しているのは、とにかくその早口ぶり。主人公もその友人も、とにかく早口で喋りまくる!
その早口と編集のテンポの良さのおかげで、情報量が膨大であるのに、上映時間が2時間に収まっているということも共通していますね。

なお、同じくデヴィッド・フィンチャー監督作である『ゾディアック』も連想しました。『ゾディアック』は殺人事件そのものよりも、新聞社に送られた暗号文の謎や人間ドラマに焦点を当てた映画で、どこか『シン・ゴジラ』に似ているのです。

5.『ガメラ2 レギオン襲来』
=その時代の日本の出来事を切り取っている

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『シン・ゴジラ』は初代『ゴジラ』をはじめ、多くの怪獣映画へのリスペクトを感じる作品ですが、あえてひとつだけ上げるとすれば『ガメラ2』です。
両者は自衛隊員と怪獣(巨大生物)との戦いをリアルに描いていることが共通しており、かなり似た雰囲気を感じられるでしょう。

『ガメラ2』の劇中では、怪獣の出現により地下鉄が封鎖され、自衛隊員が地下鉄へと突入していくというシーンがあり、これは地下鉄サリン事件を連想させます。
『シン・ゴジラ』は明らかに東日本大震災および、福島第一原子力発電所事故をモチーフとした場面が出てきます。

初代『ゴジラ』が太平洋戦争、『ガメラ2』が地下鉄サリン事件、『シン・ゴジラ』が3.11以降の日本の姿と……日本人が受けた凄惨な出来事を怪獣映画に置き換えた “時代を切り取った”作品が生まれてきていたのです。

次のページでは、ネタバレありで似ている映画をあげます!

    ライタープロフィール

    ヒナタカ

    ヒナタカ

    ヒナタカ 映画ブログ「カゲヒナタのレビュー」運営中。All Aboutでも映画ガイドとして執筆中。映画に対しては毒舌コメントをしながら愛することをモットーとしています。

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