再現率の高さをアピール、『ハドソン川の奇跡』来日記者会見レポート!

 来日中のトム・ハンクスとアーロン・エッカートは16日、『ハドソン川の奇跡』の記者会見に登壇し、クリント・イーストウッドとの仕事、USエアウェイズ1549便に乗っていた人についてのことなどを話した。また特別ゲストとして、実際、同機に搭乗していた滝川裕己さん、出口適さんも登壇した。

ハドソン川の奇跡 来日記者会見04

 トムは「みなさんに会えて嬉しい。この素晴らしい映画に出られて誇りに思う。今日は実際に乗られていた日本人にお会いしたが、嫌われていない様子。これは良い傾向。」と挨拶した。

ハドソン川の奇跡 来日記者会見01

 アーロンは「いつも東京に来ることを嬉しく思う。今回はあまり見て回れなくてずっとホテルにいる。素晴らしい映画ができたと思うので、是非見てほしい」と観光できていないことを話すと、トムは「ザ・リッツ・カールトン東京は素晴らしいホテル。サービスも素晴らしい。帝国ホテルも素晴らしい。」と話題に便乗した。

ハドソン川の奇跡 来日記者会見02

 今回来日できなかったイーストウッドからは「東京に行けず残念に思う。しかし、トムとアーロンが行っているので嬉しい。」というメッセージが流れた。 メッセージを受けトムは「彼との仕事はいつもこんな感じ。口数が少ない寡黙な男。でも言葉を選んで必要なことは伝えている。」と話した。

 アーロンは「彼と仕事をしている楽しさを思い出した。いつも笑ってらっしゃって目を輝かせている。私たちが映画を撮ることを苦もなくできる。」と撮影現場がよかったと振り返る。

 イーストウッドとの仕事は初となる二人。今回の仕事についてトムは「とにかく彼が偉大な俳優で監督である。何年にどんな映画を見たか鮮明に記憶している。ほんとに彼が監督になってからの作品は目を見張るものがある2000年代の名作のうち5~6本はイーストウッド作品。イーストウッドは(目を細めながら)こういう目で見てくるから脅威に感じる。でもこれは機嫌がい良い時。私たちに期待を持ってくれる。本当に俳優のことを助けてくれる。俳優によって映画が作られるということでキャストを大事にしてくれる。」と絶賛。

 アーロンは「私は映画というものを考えた時にイーストウッドはヒーロー的な存在。撮影の初日は雨が降っており、ハドソン川に何百人が集まっていた。雨が降っているけど監督は私たちのそばにいて中に入らなかった。外でずっと俳優たちに指示をだしていたことが印象に残っている。」と初日の印象を振り返る。

 飛行機事故に乗り合わせた人たちについて「とにかく実際に経験した方々がいたわけで、何をいわれても受け入れるが、彼らが見てくれた時に、事実をきちっと伝えているか話して欲しい。」とトム。

アーロンは「やっぱりすごく面白かったといって欲しい。観客全てに自分がまさに経験したと思ってほしい。着水もそうだけど、調査を受けたことなども自分自身の体験と思ってほしい。」と要望を語った。

 この事故が起きた時についてトムは「アメリカにいてテレビで事件を知った。救援活動が行われていて、乗客がボートに乗せられているところだった。ニューヨークやニュージャージーで目撃した人は、低空飛行する飛行機をみてテロだと思ったようだ。本当に悪いことが起こったと思った人が多かったと思う。もし自分が目撃していたら大声で叫んでいたと思う。」当時を語る。 

 アーロンは「当時ヨーロッパで映画の撮影中だった。テレビで見たのは乗客が毛布にくるまっているところだった最初は悪いことが起こったのではないか、テロが起こったのではないかと思った。実際は反対でニューヨークのコミュニティが一体となり乗客を助けたということだった。」と話した。

 コックピットにいたサリーとジェフの関係性について、トムは「サリーとジェフは知り合って間もなかった。フライトアテンダントたちも初めて会った。サリーとジェフはお互いのキャリアを尊敬し合っていたのですぐに良いパートナーだとわかった。サリーに聞いたが、あのフライトはジェフが離陸を担当していた。ジェフはエアバス320に初めて乗ったあと、何回に1度は離陸を体験しとかないとダメだということで、この時離陸を担当したという話はとても説得力があることだった。」と話す。

 アーロンは「コックピットにいたのは本当に2人だけというのはジェフも言っている。実際に何か起こっている時のプロセスを2人で助け合った。もちろんプロとしてお互い尊敬するという態度はあったが、この経験を通して友達になった。そういうことがあってお互い信頼しあい、依存する。いまでも良い友達らしい。」と語った。

ハドソン川の奇跡 来日記者会見03

 実際に同機に搭乗していた滝川さんは事故の時「やはりみなさん落ち着かれていた。最後の落ちてからダッシュする時も秩序立ってパニックになることもなかった。」と話した。

 出口さんは「いたって普通な感じで、最後まで普通だった。」と振り返った。

 映画について滝川さんは「背後でこんなことが起こってたなんて知らなかったので驚いた。そして映画の中身がリアルで体験したものから見ても、正確で事実を忠実に再現している。」と事故後に起こったこと、飛行機内の再現率の高さに驚きを見せた。

 出口さんは「一番びっくりしたのはヒーローが容疑者扱いされてたこと。」と語った。

 最後にトムは「ザ・リッツ・カールトン東京に来てくれてありがとう。窓から全部マスコミの方々が見えていた。本当に生き生きとしていて喧嘩になるかと思ったけど、とっても平和的に追われて嬉しい。」とジョークで締め、アーロンは「今日は来てくださってありがとう、映画を愛してくださってありがとう。もう一度お会いしましょう。」と挨拶した。

『ハドソン川の奇跡』は9月24日から全国公開

ハドソン川の奇跡
(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved

(取材・文:波江智)

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    ライタープロフィール

    波江智

    1978年生まれ。映画ライター。シネマトゥデイややcinema Ala Carteなどに寄稿。ジョージ・ルーカスとガイ・リッチーを敬愛。ベストムービーは『ロックストック&トゥースモーキングバレルズ」。

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