夢と愛を積むひと…?手紙が紡ぐ、フリー素材モデルと松竹・美人社員の1日
しばらくすると、今回メールをくれた松竹を代表する美人社員の安永さんがやってきた。
まずは名刺交換。
昭和の時代ならいざ知らず、現代の映画スターはビジネスマナーも要求される。
安永「今日はありがとうございます。詳しい話は後ほどしますので、まずは弊社の試写室を案内します。大川さんの席を用意したので、こちらで少々お待ちください」
おかしい。
映画の出演依頼なのに、試写室の案内…。しかし、急かすと印象が悪い。しばらく席で待つことにした。
安永さんに案内され、松竹本社にある、試写室にやってきた。
試写室のロビーには、ポスターを入れる額縁や受付といった設備が整っている。関係者だけではなく、一般のお客さんを招待して試写会を行うこともあるらしい。
安永さんとポスターを入れてみた。
安永「はじめてなのにお上手ですね!」
大川「未来の映画スターたるもの、ポスターくらいお茶の子さいさいですよ。自分が出演した映画のポスターを自分で入れる、これが僕の夢ですからね」
安永「その夢叶うといいですね!」
大川「あ…、はい…」
試写室の受付。
安永さんに言われた「その夢叶うといいですね!」が気になる。
実際の試写会では、受付で上映作品のチラシとパンフレットを配布する。
「僕のフリー素材のチラシも配布してもらっていいですか?」と聞いたら、あっさり断られてしまった。
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。