さんみゅ~初主演映画 『JK中野~退屈な休日~』撮影現場ルポ!


雨にもめげず、7人全員揃っての撮影敢行
そして最終日!


9月1日。この日はさんみゅ~のメンバー全員が勢揃いしての撮影が行われました。
⑤さんみゅ~全員集合!

さんみゅ~全員集合!

ただし、この日は朝から雨!
幸いにも午前中は大学の校舎を借りての室内撮影が主なので、午後に止んでくれるのを祈るのみ。

ここでは教室内でのみんなのやりとりや、前日のさぼりを教頭たちに怒られている3人のシーンなどを撮影。
校長役のベテラン久保新二さんが、さすがのいぶし銀で、なかなかオチャメな味を出してくれています。

午後になっても天気は雨が降ったり止んだりですが、その合間を縫いながら、みんなの登校シーンなどを撮影。
ここでも長回しをふんだんに使っていますが、さんみゅ~メンバーはスタッフの期待に果敢に応えながら、時間との闘いに勝利し続けていきます。

夜は少数精鋭編成で中野の市街地へ移って、さんみゅ~全員の決めショットなどを撮影。
綱渡りのスケジュールながらも、彼女たちの頑張りで見事に全ての撮影をクリアすることができました。

そして9月4日。いよいよ撮影最終日です。

この日は天気も良く、中野の街のあちこちを渡り歩きながら、みゆきたちのさぼり、いや休日エピソードの数々を、楽しくも着実に撮り続けていきます。

この日は志水季里子、川村エミコ(たんぽぽ)、四方堂亘といったユニークな面々と、さんみゅ~が面白おかしく触れ合いながら時間を過ごすといった趣向で、タイトなスケジュールをものともせず、さんみゅ~メンバーは健気にそれぞれの役柄と対峙し続けていきます。

またこの頃になるとスタッフもノリにのって、現場でさまざまなアイデアが飛び交うようにもなっており
(撮影の飯岡聖英さんが「ここで録音マイクが画面の中に入っちゃうのも面白いよね」と言い出して、録音の山口勉さんが絶句しながらも、結局そういうシーンを撮ってしまった⁉)、
とにかくみなさん、さんみゅ~のみんなをいかに可愛く魅力的に描くか腐心しているご様子。
(というよりも、スタッフの目が日に日にハートマークと化しているのがよくわかる?)

それでもさすがに時間が経ち、ついに暗くなってしまいましたが、まだ昼間のシーンがひとつだけ残っています。

中田監督「じゃあ、急に日食が起きたってことにしちゃいましょうか!(笑)」

一同「は~い!(笑)」

スタッフもキャストもみんな笑顔で同意して、難なくそのショットを撮り……、ついにクランクアップ!
まもなくクランクアップ!

まもなくクランクアップ!

クランクアップ直後の
さんみゅ~からのコメント


記念すべき初主演映画の撮影を全てやりとげて感無量のさんみゅ~メンバーを代表して、木下、西園、野田のお三方からコメントをいただきました。

木下「初主演の映画で、本当に無我夢中でしたけど、スタッフさんから『こうしたらいいよ』とか細かいところまでいっぱい教えていただけて、とてもありがたかったですし、何よりもお芝居ってこんなに楽しいんだ!って。これからもさんみゅ~としての活動はもちろんのこと、お芝居のほうも頑張っていきたいと思いました」

野田「撮影初日はすごく緊張していたんですけど、現場がすごく明るくて楽しかったので、すぐにリラックスできましたし、楽しく演技ができたと思っています。もう撮影初日からゾンビちゃん相手でしたから(笑)。こんなに長い間メインでお芝居できたのも初めてでしたし、本当に楽しかったです。あっという間の撮影期間でした」

西園「まさか初出演の映画で初主演を務めることができるなんて、夢にも思っていませんでした。本当に感謝しています。もう撮影現場に入るのが毎日楽しみでしかたなくて、監督をはじめスタッフ&キャストのみなさんの雰囲気がすごく良くて、とても良い環境の下でのびのびとやらせていただけて本当に感謝しています」

野田「とにかくもう、本当に楽しかった!」

西園「でも台本読んで現場に行ってみると、全然ガラッと変わっていることも多くてね(笑)」

木下「そうそう(笑)。でもそれがまた楽しくて!」

西園「自分の中にない引き出しがどんどん出てくる感じでした。あそこまで長回しのシーンをいっぱいやるのも初めてで……」

野田「ね、もうびっくり!(笑)」

木下「でも新鮮だったよ!ブルース・リーの物真似とかもやったし(笑)」

野田「さんみゅ~として普段の活動だと、今回みたいにいろんな共演者の方々とこんなに関わることもそうなかったので、すごく新鮮で楽しかったです!」

木下「共演者の方々に、いろいろ自分たちの引き出しを開けていただけたと思っています」

西園「8月はさんみゅ~としての活動もすごく忙しかったのですが、もともとみんなお芝居はすごくやりたかったので今回こういうチャンスをいただけてすごく嬉しかっ
たし、めっちゃ充実してました!」

“アイドル映画”の中から“映画女優”を見出す
中田圭監督のこだわりの姿勢


さて、こういった感想を受けて中田監督は?

中田「今回、僕は彼女たちを“映画女優”として念頭に置きたかったんです。そもそも撮影前に打ち合わせしたとき、みんなお芝居をちゃんとやりたいという意欲を持っていることがわかりましたので、その想いを大事にしたかったし、その意味でも今回は彼女たちの“主演映画”であるということを常に意識しながら演出していきました。
今後、彼女たちは別の作品などで演技する機会もあると思いますが、そのときさらに羽ばたけるための手助けになれたかなと自負しています」

後日、ラッシュを見せてもらいましたが、正直もっとドタバタ色が強いかなと思いきや、中田監督が当初の目標としていたエリック・ロメール的な淡くしっとりとした少女たちのちょっとしたエスケープが、あたかもプチ・ロードムービーのように好もしく展開しているのに感嘆しました。

そして、さらに驚きなのがエンド・タイトル!

ここでは80年代アイドル映画の名手でもあった大林宣彦監督の名作『時をかける少女』(83)の……、嗚呼、これ以上はもう言えない!(直に見て確かめてください!)

いずれにせよ、これに音楽や効果音(ここにもまた、さんみゅ~ファンお楽しみの仕掛けがいっぱい!)などが加わって、どのような仕上がりになるか、非常に楽しみです。

さんみゅ~初主演映画『中野JK~退屈な休日~』は、10月31日より開催される第2回中野新人監督映画祭で特別プレミア・オープニング作品としての上映が決定。

場所:中野サンプラザ(15Fフォレストルーム)
時間:10月31日(土)14時~
11月3日(祝)10時~
(※各回舞台挨拶あり)

レッドカーペット&オープニングセレモニー:31日12時~
(詳細は http://ndff.net/ まで)

オープニングセレモニーでは、さんみゅ~も出席してレッドカーペットを歩く予定なので、そちらもお楽しみに!
⑥(これは一番最後にでも)



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(文:増當竜也)

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