『スター・ウォーズ』サーガのほんのちょっとしたトリビア②
スピンオフされた惑星エンドアの
イウォーク族
同じく今回初登場し、クライマックスの森のアクションを楽しく彩る惑星エンドアの毛むくじゃらな小人イウォーク族には、なぜか小さなものが好きなジョージ・ルーカスの趣味がもろに反映されているようです。
このイウォーク族、84年に『エピソード5』と『6』の間を舞台にしたシリーズのスピンオフ『イウォーク・アドベンチャー』としてTVムービー化され(DVDタイトルは『スター・ウォーズ/イウォーク・アドベンチャー 勇気のキャラバン』)、日本では85年に劇場公開。
さらにはその半年後を描いた『エンドア/魔空の妖精』(85/DVDタイトルは『スター・ウォーズ/イウォーク・アドベンチャー 決戦!エンドアの森』)も作られ、こちらも日本では87年に劇場公開されました。
なお、『ジェダイの帰還』から本2作とイウォ-ク族のウィケット・W・ウォリングを演じたワーウィック・デイヴィスは、その後もジョージ・ルーカスに気に入られ、彼が製作するロン・ハワード監督のファンタジー超大作『ウィロー』(88)で堂々主演を果たしました。
『ハリー・ポッター』シリーズ(01~11)のフィリウス・フリットウィック役でもおなじみですね。
チューバッカやイウォークたちに乗っ取られるAT-STの副操縦士ワッツ中尉役は、シリーズの共同制作者ロバート・ワッツが、操縦士マーカンド少佐にはリチャード・マーカンド監督が、またハン・ソロに爆弾の入ったザックを投げつけられるディアー大佐にはサウンド・デザインのベン・バートがそれぞれ扮しています。
ラスト、惑星エンドアの大団円シーンでアナキンやケノービ、ヨーダがフォースと一体化した霊体として登場しますが、『ジェダイの復讐』の邦題で劇場初公開された版および特別篇までのアナキンはセバスチャン・ショウが映っていたのに、『ジェダイの帰還』と改題されたDVD版以降はヘイデン・クリステンセンの姿に差し替えられています。
これに対してはファンの賛否が激しく飛び交い、中にはセバスチャン・ショウがラストで映っているものは『ジェダイの復讐』であり、ヘイデン・クリステンセンに差し替えられた版以降は『ジェダイの帰還』であるとする日本のファンも多数います。
(実は私も、この主張に賛成です)
■「キネマニア共和国」の連載をもっと読みたい方は、こちら
(文:増當竜也)
『スター・ウォーズ』サーガのほんのちょっとしたトリビア①
『スター・ウォーズ』サーガのほんのちょっとしたトリビア③
映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は2015年12月12月18日(金)18時30分、全国一斉公開。
予告編
公式サイト
http://starwars.disney.co.jp/movie/force.html
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(C) 2015Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。