【インタビュー】「釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜」プロデューサー・斎藤寛之
ネットで盛り上がった「合体」の瞬間
――あまり映画『釣りバカ日誌』と比較するのも良くないかもしれないのですが、釣りバカといえば、やはり「合体」だと思うのですが。第3話では浜ちゃんの口から「合体」っていうのが出てきましたよね。
その第3話のオンエアの時、ちょうど6話あたりを編集していたんです。そこで、ピザを頼んでみんな一緒に観ようと、監督を含めてみんなでオンエアを観ていました。それで、実況スレを見ていたら、ちょうどその「合体」のフレーズが出た時に、反応がすごかったんですよね。「合体出た!」とかって感じで。
――僕も同じようにテレビみながら叫んでました(笑)
ありがとうございます(笑)それで、やっぱり「合体」でこんなに盛り上がるんだなって思いましたね。
――ところで、そのジャンパー。噂によると濱田岳さんからのプレゼントだそうですが?
そうなんです。この「S.K.F.C」っていうのは「鈴木建設フィッシングクラブ」の略なんです。濱田くんが、スタッフジャンパーとして、スタッフに作ってくれて、すごい嬉しかったですね。彼もこういうことをするのは初めてだと言ってました。
プロデューサーとは「50人制ラグビーの舵取り」
――そもそもドラマのプロデューサーという仕事はどういう仕事なのでしょうか?
監督、キャスト、それからスタッフなどの人選、それと音楽などの要素を最終決定する人ですかね。最初のゼロの状態から関わっている人間でもあります。
――少しお調べさせて頂いたのですが、元々は製作会社でADをされていたそうですね。
松竹に入る前に、学生時代にバイトでやっていました。
――そこから、映画会社の松竹を選ばれたのは、映画がお好きだったからですか?
その当時、なにかしらの映像に関わる仕事がしたくて、そのままバイトしていた製作会社でも良かったにですが、ドラマのADをやっていて、あまりにつらくて…(笑)それで、就職活動をはじめて、今回の浜ちゃんじゃないけど、ご縁があったのが松竹だった感じです。
――そして、今またドラマに戻ってきた。
松竹に入ったすぐの頃は映画もやっていたのですが、もう一度こうしてテレビドラマをやるとなって、その連鎖がすごくありがたいし、映像に15年以上携われているというのが何よりもありがたいです。楽しいことをやらせて頂けているというのが常にありますね。
――今後の目標は?
今回、ドラマ「釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜」をやって、“楽しいものを作っていきたい”と改めて思いました。初回放送のオンエアの時も、実況スレを見ていたんですが、こんなにもリアルタイムでお客さんに喜んでもらえるというのが初めてで、ちょっとうるっときたぐらい嬉しかったんですよね。映画とかだと作り終わってからの反応じゃないですか?でも、今回はまだ制作中にその反応を知ることができた。それを経験して、やっぱり楽しくて面白いっていうのは、これからひとつベースにしていきたいなと思っています。
――斎藤プロデューサーにとって「プロデュース」とは?
企画の最初からいて、先頭に立っているみたいなイメージはあるんですが、ひとりで出来ることじゃないんですよね。ものすごい数の多い団体作業で、“50人制ラグビー”みたいな感じでしょうか。その舵取りをするイメージですね。やりたいと言えば誰でも出来るというわけじゃないので、すごいやりがいがあるということ、そして何よりもキャスト、スタッフを含めてみんなに支えられていると思っています。
[amazonjs asin="B0192S0C5I" locale="JP" title="釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助 DVD-BOX"]
(取材・文/黒宮丈治)
関連リンク
濱田岳✕西田敏行で復活!あの“釣りバカ”たちの物語がDVD-BOXで発売
釣りバカ、デアゴスティーニで合体?!全22作品コンプリートマガジン発売
撮影秘話から理想の女性像まで激白!?『愛を積むひと』朝原監督ロングインタビュー・前編
森を開墾?電気や道路もゼロから引いた『愛を積むひと』朝原監督ロングインタビュー・後編
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。