映画コラム
話題作はつづくよ、ゴールデンウィーク後も…♪ 八雲ふみね厳選3タイトル
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サンマとカタール 女川つながる人々
2016年5月7日からヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
監督:乾弘明
ナレーション:中井貴一
出演:阿部淳、石森洋悦、阿部由理、阿部美奈、須田善明、他女川町民約 30 名
©2016 Japan-Qatar Partners
2011年3月に起きた、東日本大震災。
宮城県女川町は津波の影響で住民の1割近くの方が犠牲となり、8割以上の方が住まいを失うという甚大な被害を受けました。
本作は、そんな女川町の復興への軌跡を捉えたドキュメンタリー映画。
中東のカタールからの援助を受け、冷凍冷蔵施設「マスカー」が完成したのを機に、町の主産業であるサンマ漁を通して復興にかける人々の姿。
刻一刻の生まれ変わっていく町の様子。
「千年に一度の町づくり」とも呼ばれている女川町の変化が、静かに、しかし力強く描かれています。
監督は『蘇る玉虫厨子』『海峡をつなぐ光-玉虫と少女と日韓歴史ロマン-』などドキュメンタリー作品を手がけてきた、乾弘明さん。
ナレーションは、中井貴一さんが務めています。
先日、乾弘明監督にお話を伺うチャンスがありました。
「復興は終わってない、まだ始まったばかりだということ。そして、震災の記憶を決して風化してはいけないということを届けたい」と、乾監督。
2年にわたる撮影を敢行した本作からは、人間が持つ底力が感じ取ることが出来ます。
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