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2017年07月08日

向井理×斎藤工、池井戸潤最新ドラマでダブル主演!WOWOW 連続ドラマW「アキラとあきら」

向井理×斎藤工、池井戸潤最新ドラマでダブル主演!WOWOW 連続ドラマW「アキラとあきら」



(C)WOWOW


こんにちは、八雲ふみねです。

今回ご紹介するのは、7月9日からオンエアがスタートするWOWOW 連続ドラマW『アキラとあきら』。
あの池井戸潤の最新小説が早くも連続ドラマ化されました。

八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ vol.112



エリートと天才、2人の“アキラ”の宿命を描くヒューマンドラマ


1986年4月、メガバンク・産業中央銀行の新人研修が行われていた。
研修の最終行程は、成績優秀だった2チームで行われる実践形式の融資プロジェクトでそれぞれのチームの代表を務めるのは、東京大学出身の階堂彬と山崎瑛。(「崎」は正式には「たつさき」)

誰も想像もつかない提案をした彬に対し瑛はそのトリックを見事に見破り、後代にも語り継がれる名勝負を繰り広げた。
日本有数の大企業・東海郵船の御曹司として生まれ王道を歩んできたエリート、階堂彬。
父の会社の倒産や夜逃げなど苦難の道を歩んできた天才、山崎瑛。

実は彼らが出会ったのはこの時が初めてではなく、人生の交差は10年以上前から始まっていた。
そしてこの時は、まだこれから待ち受ける過酷な“運命”を、2人の“アキラ”は知る由もなかった…。



(C)WOWOW



「空飛ぶタイヤ」「下町ロケット」「株価暴落」に次いで、池井戸潤最新作をWOWOWが最速ドラマ化!


ベストセラー作家・池井戸潤の“幻の長編”と呼ばれた「アキラとあきら」。
その作品がオリジナル文庫として刊行されるのに合わせて、WOWOWが最速で連続ドラマ化しました。
WOWOWが池井戸作品をドラマ化するのは「空飛ぶタイヤ」「下町ロケット」「株価暴落」に次いで4作目。

しかもWOWOW史上最長の全9話でお届けするというのですから、ドラマファンとしても期待が高まることでしょう。
大企業の後継者でなく、自らの意思で人生を選んできたエリート階堂彬に、向井理。
父の倒産の犠牲でなく、自らの能力で人生を切り開いてきた山崎瑛に、斎藤工。

共演には田中麗奈、賀来賢人のほか、石丸幹二、小泉孝太郎、木下ほうか、松尾諭、小市慢太郎、堀部圭亮ら“池井戸ファミリー”も集結。
幼少期から青年期にかけて、誰もが経験する人生の選択。反抗、親友との別れ、肉親の死、初恋、受験、就職、成功、挫折…。
何かに導かれるように交差する“アキラ”と“あきら”の人生をスリリングかつ重厚に展開します。



(C)WOWOW



銀行、バブル、工場……池井戸潤作品の魅力が集約された大傑作


原作本が発売されると同時に読み始め、その世界観に没頭してしまった私、八雲ですが、小説が山崎瑛の視点で綴られているのに対し、ドラマ版では階堂彬寄りの目線で描かれていることが、まずは新鮮なオドロキでした。
それでも作品の持つ触感に一体感があるのは、本作が持ついちばんの魅力。

その作風からも階堂彬と山崎瑛は同じ名を持つ存在というだけでなく、2人がまるで“合わせ鏡”のような存在だということを随所から感じ取ることができます。
また彼らが織りなす運命の人間ドラマももちろん興味深いところですが、その背景となるのがメガバンクというのも池井戸作品ならでは。

新人研修に始まり取引先との融資交渉といったビジネスシーンをリアルに描くと同時に、バブル経済とその崩壊という時代のうねりをダイナミックに描き出しています。
バブルという時代を改めて知り、その時代の裏側を垣間みることで、その先にある“未来”が見えてくる。

700ページにも及ぶ大作でありながらスルスルと読めてしまうように、ドラマの展開もとてもスピーディーでスリリング。
これぞ池井戸作品の醍醐味と言えるでしょう。



(C)WOWOW



向井理と斎藤工にも、実は“運命の出会い”があった?! 完成披露試写会で発覚した“オサムとタクミ”の絆とは。


本作の完成披露試写会には、ダブル主演の向井理、斎藤工をはじめ、石丸幹二、田中麗奈、賀来賢人が登壇。
八雲ふみねが司会を務めました。




ジャケットの大きなボタンを指差し「ボタンが大きいんじゃなくて(僕の)体が小さい可能性があるかな…」と、“タクミ節”の斎藤さんに、自身のスーツのボタンを比べてみる向井さん。
お二人は同い年で共演の機会も多く、向井さんいわく「突然(斎藤さんが)ウチに遊びに来たり、気心が知れた仲」なんだとか。

さて、運命的な“2人のアキラ”にちなんで「運命の瞬間」について登壇者である皆さん伺ったところ……。

「昔、実の兄と仲が悪かった時期がありました。だからその感覚が今回演じる龍馬とリンクしていて……。『アキラとあきら』に出会えたことが僕の運命」(賀来さん)

「子供の頃から女優に憧れていて、その夢が叶ったことは運命だなと思いますし、いまも女優としてやらせてもらってることが感謝すべき運命」(田中さん)

「ドラマ『半沢直樹』で悪役を演じたことで、俳優としてのキャパシティが広がりました。僕の運命を変えたのは、池井戸潤先生です」(石丸さん)

「理氏がとあるサッカーチームのスタジアムでボールボーイをしていたという話を聞いたのですが、僕もずっとそのチームを応援していていて、そのスタジアムに行ったことがあるんですよ。だから役者として初めて出会ったけど、その前にも同じ空間にいたんじゃないかって『アキラとあきら』のような運命を感じました」(斎藤さん)

……と、皆さんの“運命エピソード”にどんどんハードルが高くなっていくなか、

「本当に思い浮かばなくて…」と言いながらも「名前ですかね」と、向井さん。

「理科の“理”で“おさむ”なんですけど、大学は理系でした」と、答えをひねり出して下さったものの…。
「でもいまは理系じゃないから、運命でもなんでもないことにいま気付いた」と、苦笑い。
これにはお客様も大爆笑。

しかし斎藤さんが「理氏の仕事への姿勢は用意周到で、そういった点は理系だと思います」と、すかさずフォロー。
『アキラとあきら』の運命的な絆にも負けない“オサムとタクミ”の絆に、会場の誰もが魅了された瞬間でした。

作品情報


WOWOW 連続ドラマW アキラとあきら
2017年7月9日(日)夜10時から放送(全9話) 第1話無料放送
原作:池井戸潤(徳間文庫刊)
監督:水谷俊之、鈴木浩介
出演:向井理、斎藤工/小泉孝太郎、田中麗奈、賀来賢人、木下ほうか、堀部圭亮/松重豊/瀧本美織、永島敏行、上川隆也(友情出演)、尾美としのり、石丸幹二 ほか
©WOWOW
公式サイト http://www.wowow.co.jp/dramaw/akira/

(文:八雲ふみね)

八雲ふみね fumine yakumo


八雲ふみね

大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
「シネマズ by 松竹」では、ティーチイン試写会シリーズのナビゲーターも務めている。

八雲ふみね公式サイト yakumox.com

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