ネタバレ、ダメ、ゼッタイ!『クワイエット・プレイス』ほか“ネタバレ厳禁”映画特集



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2018年の全米No.1ホラー『クワイエット・プレイス』が2018年9月28日(金)より公開される。音を立てれば、音に反応して人間を襲う“何か”によって荒廃した世界が舞台の本作。劇中で明かされる“何か”の正体は“ネタバレ厳禁”である本作にちなみ、観客を魅了してやまない“ネタバレ厳禁”映画を紹介する。

『クワイエット・プレイス』(18)


全米公開後、低予算ながら初登場No.1でオープニング成績5000万ドルという数字を叩き出し、累計興行収入も『ドント・ブリーズ』『ゲット・アウト』など近年のホラー話題作を超え、さらには『レディ・プレイヤー1』『グレイテスト・ショーマン』などをも超える成績を記録。2018年度のオリジナル作品全米No.1(※2018年6月13日 BOX OFFICE MOJO調べ)の大ヒットとなった。

“絶対に音を立ててはいけない世界”というオリジナリティ溢れる設定や、“ポップコーンを食べる音さえ躊躇するような静まり返った劇場”という、90分間、“呼吸の音さえ恐怖に変わる”映画館の静けさが緊張感に変わるという現象にSNS上では口コミが殺到。スティーヴン・キングやクリス・プラット、ライアン・レイノルズら著名人も続々とSNSで絶賛コメントを投稿するなど「今一番観なくてはいけない映画」として、社会現象に近い口コミが拡がり話題を集めた。



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主人公のエヴリン役をエミリー・ブラントが演じ、実生活でも彼女の夫であるジョン・クラシンスキーがその夫・リー役と監督を務め、初のホラー作品ながらもこの大ヒットを飛ばして新作のオファーが押し寄せている。

『シックス・センス』(99)


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『アンブレイカブル』『ヴィジット』のM・ナイト・シャマラン監督作。小児精神科医のマルコム(ブルース・ウィリス)は、かつて治療を担当した患者に襲われ銃撃を受ける。1年後、リハビリを終えた彼は、他人には言えない秘密を抱えた少年コール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)の治療を担当することに。次第に心を通わせるようになったマルコムにコールが明かした秘密とは、死者を見ることができる“第六感”を持っているというものだった…。

「この映画にはある秘密があります。まだ映画を見ていない人には、決して話さないで下さい」という異例のネタバレ禁止令が、主演のブルース・ウィリスから冒頭に告げられたことで話題になった本作は、その前置き通りの衝撃的な結末がさらなる話題を呼ぶこととなり、全世界興行収入約6億7000万ドルの大ヒットを記録。『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(17)に記録を更新されるまで、ホラー映画の最高興収記録を守り続けた。予想外の結末に誰もがもう一度最初から見直したくなること間違いなしの一作だ。近作の『スプリット』(17)でも監督自らネタバレ禁止をSNSなどで呼びかけ、期待に違わぬサプライズを観客に提供してくれたシャマラン監督は“ネタバレ厳禁”映画の名手と呼べるだろう。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)


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言わずと知れた『スター・ウォーズ』シリーズの第7作目。監督は『M:i:III』『スター・トレック』シリーズなどのJ.J.エイブラムス。惑星ジャクーで廃品回収をしながら孤独に暮らしていたレイ(デイジー・リドリー)は、砂漠をさまよっていたドロイドのBB-8と出会う。BB-8は、姿を消したルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)の手がかりを託されており、それを奪おうとするファースト・オーダーに追われていた。レイは、ファースト・オーダーの脱走兵フィン(ジョン・ボイエガ)と共にBB-8を連れて逃走し、広大な銀河の旅に出る。

2005年に公開された『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』以来10年ぶりの新作、また同シリーズの製作会社であるルーカスフィルムを2012年にウォルト・ディズニー社が買収して以降、初の製作・配給を行ったシリーズ作品であったため、世界中からその一挙手一投足が注目された本作は徹底的な情報規制が行われた。メディアはもちろんのこと、出演者もストーリーの全容を把握していないと語るほどで、監督をはじめ製作関係者も「劇場までサプライズを残しておきたい」と、みな揃って口を閉ざした。さらに、日本で公開される際には初回上映の開始時間を全国の劇場で公開日の18時30分に統一する異例の措置が取られ、誰よりも早く観ようと全国でチケット争奪戦が勃発することに。かくして、公開を待ちに待った世界中のファンたちが劇場へ殺到し、予告通り用意された数々のサプライズを堪能。熱狂的に支持された本作は全世界興収歴代3位となる20億6800万ドルを記録している。

『カメラを止めるな!』(18)




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とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していたが、本物のゾンビが襲来し、撮影隊に襲いかかる。大喜びで撮影を続ける監督だが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき…。監督は本作が劇場長編デビュー作となる上田慎一郎。

現在進行形で社会現象となっている、2018年最大の話題作。わずか2館で劇場公開されると、たちまちSNSで評判が広まり、連日チケットを求める映画ファンが殺到。話題は映画ファン以外にも広がり、ついに拡大上映が決定。公開館数は200館を超え、動員120万人、興行収入は16億円を突破した(9月6日時点)。「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」というコピーの通り、前半と後半で大きく変わる展開に、「もう一度観たい!」とリピーターが続出。鑑賞後の興奮を伝えたくても、ネタバレなしには伝えられないもどかしさに「とにかく観て!」と呼びかけるSNSの投稿が多数見られ、新たな観客を呼び込む好循環を生んでいる。海外の映画祭でも絶賛されている“カメ止め”の勢いはまだまだ衰えることがなさそうだ。

このように、“ネタバレ厳禁”映画には観客が予想もできないサプライズが必ず用意されているもの。その楽しみを奪わないために、SNS全盛期の昨今はプロモーション時からネタバレ防止が呼びかけられることも少なくない。一方で、鑑賞後の興奮を分かち合いたいけれど、「観ていない人には話せない!だから観てほしい!」という口コミがSNSで広がっていくのも“ネタバレ厳禁”映画の特徴と言えるだろう。

果たして、『クワイエット・プレイス』にはどんな“ネタバレ厳禁”なサプライズが用意されているのか、ぜひ劇場で目撃してほしい。映画『クワイエット・プレイス』は、2018年9月28日(金)よりロードショー。

ストーリー概要


音に反応し人間を襲う“何か”によって荒廃した世界で、生き残った1組の家族がいた。その“何か”は、呼吸の音さえ逃がさない。誰かが一瞬でも音を立てると、即死する。手話を使い、裸足で歩き、道には砂を敷き詰め、静寂と共に暮らすエヴリン&リーの夫婦と子供たちだが、なんとエヴリンは出産を目前に控えているのであった。果たして彼らは、最後まで沈黙を貫けるのか―――?

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