俳優・映画人コラム

REGULAR

2019年05月21日

“セカチュー”から15年!今が最強の長澤まさみ

“セカチュー”から15年!今が最強の長澤まさみ



ターニングポイントは2011年


伸び悩みとも違うのですが、若干の行き詰まりのような状態にあった長澤まさみが大きくはじけたのが2011年です。

この年、彼女は初めて舞台に出演します。芥川賞作家でもあり、劇作家でもある本谷有希子作・演出の『クレイジーハニー』に出演した彼女は周囲を振り回すピュアなファムファタールとでも言うべき役に見事にはまりました。

ここで大きな振り切りを見せた彼女はそれまでに封印してきたある種の無邪気なセクシーな部分武器にし始めます。

もちろんこれは20代も折り返す頃というタイミングがあってのことだと思いますが、この後以降の作品との出会いもあって、長澤まさみは大きく変わっていきます。

象徴的なことに劇場版『モテキ』で“セカチュー”以来の森山未來との共演ということがありました。。

モテキ



この二人が揃えば良くも悪くも“セカチュー”を思い起こしてしまうところで、本人たちもそこに意識がなかったと言えばウソになるでしょう。

ただ、この『モテキ』のタイミングで森山未來はもちろん長澤まさみも“セカチュー”のままではないという部分をしっかりと築き始めていてい、“セカチュー”の二人という見られ方をされることも織り込んだうえで、全く違う“『モテキ』の二人”を見せてきました。

その後は自身が美人であることを認識して、それを武器に使うドラマ「都市伝説の女」シリーズなどに主演。

2015年の『海街diary』では是枝裕和監督から“お色気担当”ですと言われた次女役をしっかりと受け止め自分のものにして好演しました。

海街diary



舞台も1~2年に一本は出演していて三谷幸喜作・演出の「紫式部ダイアリー」では奔放な天才肌の紫式部を、ミュージカル『キャバレー』ではセクシーなヒロインを、劇団新感線の『メタルマクベス』ではマクベス夫人を好演しています。

機会があれば舞台の長澤まさみもお試しください。

また、舞台出演と共に2013年~15年にかけて中国語圏で映画やドラマに出演して、新しい環境を経験していたことも大きなポイントとなるでしょう。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!