2020年04月08日

「悪役が凄い映画」7選!

「悪役が凄い映画」7選!




その1:ハンス・ランダ
from『イングロリアス・バスターズ』

2009年のタランティーノ監督作品。ナチス占領下のフランスで家族を殺された少女の復讐計画を描く。そこに登場する残忍なナチス将校がハンス・ランダ。クリストフ・ヴァルツが演じる。この演技でアカデミー賞助演男優賞を獲得。納得の演技。やってることは残虐なのに、常に明るく時にひょうきんなのが恐ろしいです。最後に彼には「お仕置き」がくだされるので、映画としてはスカッとします。

その2:ジョーカー
from 『ダークナイト』

2008年のクリストファー・ノーラン監督作品。ノーラン版バットマンの第2弾である『ダークナイト』において、正体不明の犯罪者として映画をカオスに陥れました。演じたヒース・レジャーはこの演技でアカデミー賞助演男優賞を受賞するも、映画の公開前に亡くなってしまいます。ジョーカーの凄さは弱みを見せないこと。自分が悪に転じた悲しい話を何度かするが、毎回言ってることが違うので同情のしようもない。「完全悪」として映画史に君臨する凄まじいキャラクターです。

その3:シガー
from『ノー・カントリー』
2007年のコーエン兄弟作品。大金を拾って持ち逃げした主人公の人生が狂っていくさまを描く映画です。正式タイトルは「No Country for old man」で『善良な老人の住める国はない』的な絶望的なタイトルで、映画もそれを描きます。演じたハヴィエル・バルデムはこの演技でアカデミー賞助演男優賞を受賞。同作は作品賞も受賞しました。2007年シガー→2008年ジョーカー→2009年ランダと、アカデミー賞は悪役の助演男優賞が続いた形です。彼も正体不明と言うか感情がない感じが恐ろしい。怖い!というより不気味な恐ろしさのある役柄です。表情がなく、何を考えているかわからないサイコパスな感じが、映画史に残る悪役の一人という感じで強烈です。

その4:ジョン・ドウ
from『セブン』
1995年のデヴィッド・フィンチャー作品。映画の中で、七つの大罪をモチーフにした連続殺人事件の犯人がジョン・ドウ。ケヴィン・スペイシーが演じます。ジョン・ドウとは「名無し」という意味で、そこがまた恐ろしい。7つの大罪をモチーフにしたコンセプト型殺陣をする時点でサイコパスとしか言えない。映画自体がとんでもないバッドエンドを迎える作品なので、このジョン・ドウのひどさも際立つ印象になった。ちなみの映画の前半、彼は姿を表さない。後半やっと姿を表すが、そのシーンも強烈だった。覚悟して見ましょう。

その5:レイクス
from『欲望のバージニア』
2012年の作品で、禁酒法が施行されていた時代のアメリカで密造酒を作る兄弟を描きます。密造と言っても、公然の秘密という感じだったわけですが、ある日突然その州に赴任してきた取締官に賄賂を要求されます。この取締官がレイクス。人種差別主義者で、自分の利権のためには人殺しも躊躇しない「どこが役人だよ」と言える最低野郎です。見た目や喋り方も徹底して嫌なやつで、演じたガイ・ピアースの演技力が良い意味で光ります。最後には鉄槌がくだされますが、映画としてはハッピーエンドとも言えず…まあ気になったらご覧ください!

その6:ハンニバル・レクター
from『羊たちの沈黙』
1991年の映画で、連続猟奇殺人を追っていく物語。そこに登場するのが天才精神科医でありながらも猟奇殺人犯として服役しているハンニバル・レクター。取り乱したりしないので、それが逆に恐ろしく、エリート×サイコパス=悪役としての極みだと痛感させられる静かなる恐怖を覚えます。細かくは言いませんが、凄まじくショッキングな行いもしますが、それ以上にマインドコントロールとかそういう天才的な行いを伴う犯罪に私は恐怖を覚えました。

その7:ノーマン・スタンスフィールド
from『レオン』
みんな大好き『レオン』は1994年の映画。家族を殺された少女が隣人の殺し屋と共同生活をしながら復讐をしていく映画。その家族を殺した犯人が麻薬密売組織を裏で牛耳る麻薬取締局の刑事というクズ仕様のノーマン・スタンスフィールドでした。演じるゲイリー・オールドマンの狂ってる演技が脳裏に焼き付く作品で、ゲイリー・オールドマン=天才的悪役俳優という構図を決定づけた映画でもありました。少し話がずれますが、悪役が増えていたゲイリー・オールドマンを善人の刑事役としてキャスティングしたのが、2番めに初回した『ダークナイト』をはじめとした、クリストファー・ノーラン監督のバットマンシリーズ。『ハリーポッター』のシリウス・ブラック役なども代表作となり、今では何でも演じられる盟友という印象です。

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