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2020年08月07日

『いのちの停車場』主演は吉永小百合!松坂桃李、広瀬すずと初共演

『いのちの停車場』主演は吉永小百合!松坂桃李、広瀬すずと初共演




吉永小百合が2021年公開の映画『いのちの停車場』に主演し、初の医師役に挑戦することが明らかになった。松坂桃李、広瀬すず、西田敏行、田中泯の出演も発表され、コメントが到着した。

原作は、現役医師でありながら、作家として「サイレント・ブレス」や、NHKでテレビドラマ化された「ディア・ペイシェント」を発表してきた南杏子による小説。日本の長寿社会における現代医療制度の問題点や、尊厳死、安楽死などの医療制度のタブーに正面から向き合い、それらに携わる医師、患者、その家族を描く。

主演を務める吉永小百合は、これまで121本の映画に出演してきたが、122本目となる本作で自身初の医師役・白石咲和子を演じる。長年大学病院で救命救急医として勤務してきた咲和子は、とある事情から石川県にある実家へと戻り、在宅医療を通して患者と向き合う「まほろば診療所」に勤めることになる。在宅医療という、これまで自分が経験してきた医療とは異なるかたちでの、“いのち”との向き合い方に最初は戸惑いながらも、まほろば診療所のスタッフに支えられて在宅医療だからこそできる患者やその家族との向き合い方を見つけ出していく。

医師役への初挑戦を考えていた吉永は、去年の夏前に本作の原作と出会い、その内容にほれ込んだという。実際に在宅医療を行う「つるかめ診療所」の鶴岡優子氏、鶴岡浩樹氏や、東京女子医科大学病院・救命救急センター長の矢口有乃氏に医療指導を受け、並々ならぬ情熱を本作に注いでいる。

また、松坂桃李は、医大の卒業生で、咲和子と同じ大学病院に事務員として勤めており、咲和子を追って「まほろば診療所」で働くようになる青年・野呂聖二役を、広瀬すずは、「まほろば診療所」を支え続けてきた訪問看護師・星野麻世役を演じる。吉永と初共演となる二人はそれぞれ、「今回、吉永小百合さんとご一緒できること、大変嬉しく思います。と同時に物凄く緊張しております。」(松坂)、「吉永小百合さんをはじめ、このような素敵な共演者の皆様と一緒にお芝居ができることを、そわそわしながらも、楽しみで仕方がありません。」(広瀬)とコメントを寄せた。

西田敏行は「まほろば診療所」の三代目院長であり、在宅医療に長年携わってきた医師・仙川徹役、田中泯は実家に帰ってきた咲和子を暖かく迎える元美術教師の父親・白石達郎役に扮する。西田は「『いのちの停車場』の持つテーマと哲学を皆さんに投げ掛け、生きる事、死ぬ事への思いを巡らせて頂けたら、幸甚です。」と作品への意気込みを寄せた。

本作のメガホンをとるのは成島出監督。撮影準備中の現在、抗体検査を徹底し、打ち合わせなどの際はフェイスガードの着用や、アクリル板による仕切りによって新型コロナウイルス感染症対策をとっており、今後、全スタッフ、キャストがPCR検査を受けたうえで、可能な限り現場でもフェイスガードを着用するなどの対策をとって撮影に臨むという。

吉永小百合 コメント


(救命救急医を経て、「まほろば診療所」で在宅医療と向き合う医師 白石咲和子 役)

幼い頃、身体が弱くて何度も入院し、素晴らしい先生に救(たす)けていただきました。今、私はどんなドクター像を作ることが出来るか、心が弾む毎日、しっかり準備します。医療関係の方々へ感謝の思いを込め、“生と死”をしっかり見つめる作品をみんなで力を合わせて作ります。


松坂桃李 コメント


(咲和子を追い、「まほろば診療所」で働き始める元大学病院事務員 野呂聖二 役)
※吉永とは初共演

今回、吉永小百合さんとご一緒できること、大変嬉しく思います。 と同時に物凄く緊張しております。
命の尊さが温かく、時に残酷なくらいゆっくり伝わってくるこの感情を大事にしながら、向き合っていければと思います。
成島組の現場は初めてですが、本読みやリハーサルを重ね、しっかりと溶け込めるよう、良い緊張感をもって臨んでいきます。


広瀬すず コメント


(「まほろば診療所」を支える訪問看護師 星野麻世 役)
※吉永とは初共演

成島監督、吉永小百合さんをはじめ、このような素敵な共演者の皆様と一緒にお芝居ができることを、そわそわしながらも、楽しみで仕方がありません。演じる麻世さんも、彼女の色んな心に触れられるよう、まほろばの家族と一緒に楽しみながら一生懸命演じられたらなと思います。


西田敏行 コメント


(「まほろば診療所」院長 仙川徹 役)

憧れの吉永小百合さんを座長に頂き、「いのちの停車場」という作品に参加出来ることで、
齢72の私は、喜びと緊張で生きる力が、みなぎって参りました。
この「いのちの停車場」の持つテーマと哲学を皆さんに投げ掛け、
生きる事、死ぬ事への思いを巡らせて頂けたら、幸甚です。
誰も避けては通れない死とは!?


田中泯 コメント


(咲和子を暖かく見守る父親 白石達郎 役)
※吉永とは初共演

私は二人居ない。そしてたった一度の人生を生きている。「その人」も唯一無二の人生を生きる人だ。台本の中の「その人」に僕は震えた。言葉で書き上げられた台本をこんなにうらめしく思ったことはない。「その人」となって僕が映画の中に居る?居たい!僕の全身は本当を見つけられるのか、不安だ。が、絶対に「その人」をそこに居させてみせる。


成島出 コメント


(監督)

主演の吉永小百合さんをはじめ、若手実力派俳優の松坂桃李さん、広瀬すずさんなど、豪華なキャスティングで本作を迎えることができ、ワクワクしています。
現代日本が抱える医療制度の問題点を背景に<“いのち”とは何か>を問いかけます。そして作品を通して“生きる希望”が持てるように仕上げたいと思います。


南 杏子 コメント


(原作者)

映画化のお話をいただいたときは夢かと思いました。原作者としてこれ以上の幸せはありません。多くの方々の力で小説が三次元に立ち上がり、新鮮な命が吹き込まれるのを楽しみにしています。吉永小百合さんに主役を演じていただけるのは本当に感激です。ベテラン女医ブームが来る――と確信しています。


ストーリー



救命救急医として、長年大学病院で患者と向き合ってきた咲和子は、とある事情から石川県にある父の住む実家へと戻り、在宅医療を通して患者と向き合う「まほろば診療所」に勤めることになる。「まほろば診療所」の院長・仙川をはじめ、長年診療所を支えてきた看護師の麻世、また自分を追いかけて診療所へやってきた元大学病院職員の青年・野呂たちと在宅医療という、これまで自分が行ってきた医療とは、違ったかたちで“いのち”と向き合う。はじめはその違いに戸惑いを感じる咲和子だったが、まほろばスタッフに支えられて徐々に在宅医療だからこそできる患者やその家族、そして“いのち”との向き合い方を見つめていくようになる。


作品情報


出演:吉永小百合 松坂桃李 広瀬すず 田中泯 西田敏行
監督:成島出
脚本:平松恵美子
原作:南杏子「いのちの停車場」(幻冬舎)
2021年 全国ロードショー
©2021「いのちの停車場」製作委員会

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