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2020年12月25日

『風の谷のナウシカ』、高畑勲「僕自身の評価は30点」で宮崎監督ブチギレ?|9つのおもしろエピソード

『風の谷のナウシカ』、高畑勲「僕自身の評価は30点」で宮崎監督ブチギレ?|9つのおもしろエピソード



宮崎駿監督の大人気作品『風の谷のナウシカ』が2020年12月25日のクリスマスに「金曜ロードSHOW!」で放送。

放送に合わせて、cinemas PLUSで今まで掲載してきた記事からの内容を中心に『風の谷のナウシカ』のおもしろエピソードを10紹介します。


その1:原作マンガは完結まで14年もかかった

マンガ版は休載期間を挟みながら14年という歳月、映画の公開から数えれば11年後にやっと完結した作品であり、映画で描かれているのはマンガ版の2巻の途中までなのです。
引用元:『風の谷のナウシカ』を深く読み解く「5つ」の事実|cinemas PLUS


その2:『風の谷のナウシカ』はジブリ映画ではない

スタジオジブリというもの自体は『風の谷のナウシカ』公開後の1985年6月15日に設立。そのため厳密には『風の谷のナウシカ』はジブリ作品ではありません。

しかし、今ではスタジオジブリのサイトで紹介もされており、目くじらを立てて「これはジブリではない」と言うほどのことでもじない状況にはあります。


その3:鈴木プロデューサーは映画化のために漫画を描かせたが…

後に多数の宮崎駿作品のプロデュースを手がけることになる鈴木敏夫は、新作アニメの企画を役員に売り込んでも良い反応が得られなかった、その役員を説得するために雑誌「アニメージュ」でマンガ版を連載して、その人気が出ればアニメ化にこぎつけられるという戦略を考えていたのですが、そのマンガを描く宮崎駿本人は「映画化を前提にマンガを描くのは不純だから、マンガにしか描けないものを描きたい」ということを、連載を引き受ける条件の1つに挙げていたそうです。
引用元:『風の谷のナウシカ』を深く読み解く「5つ」の事実|cinemas PLUS


その4:「ラン、ランララランランラン」を歌っているのは久石譲の娘さん

あの有名なフレーズ「ラン、ランララランランラン」の曲は「王蟲(オーム)との交流」という曲名ですが、これを歌われているのは作曲された久石譲の娘さんである麻衣さんです。

当時4歳だった麻衣さんですが、現在のお仕事は歌手。「麻衣」の名義で活躍されています。


その5:巨神兵は『エヴァンゲリオン』の庵野監督が描いた

『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明監督は、アニメーターとして『風の谷のナウシカ』へ参加しており、巨神兵も担当されました。
「アパートを引き払って、カバンだけもって東京へ。自主制作アニメを見せてオーディションを受け、採用。家はないのでトップクラフトの机の下や壁の隙間で寝泊まりしていた」
「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」より


その6:宮崎監督が自身で付けた映画の採点は65点

新聞のインタビューでは “65点”という厳しい自己採点をしているという事実があります。その大きな理由はラストにあり、「ナウシカが蘇るところ、その場面に今でもこだわっていて、まだ終わった感じがしない」「(自己犠牲で命を投げ打って死んでしまった)ナウシカが王蟲に持ち上げられて朝の光で金色に染まると宗教絵画になっちゃう、あれ以外の方法はなかったのかとずっと考えている」というものであったのだとか。
引用元:『風の谷のナウシカ』を深く読み解く「5つ」の事実|cinemas PLUS


その7:プロデューサーを務めた高畑勲の採点は30点

「『風の谷のナウシカ』ロマンアルバム」の中で、プロデューサーを務めた高畑勲監督は以下のような発言をされています。
プロデューサーとしては万々歳なんです。ただ、宮さんの友人としての僕自身の評価は、30点なんです。宮さんの実力からいえば30点。もちろん原作を映画にするという点では、まったく申し分なかったんですが、この映画化をきっかけに宮さんが新しい地点にすすむだろうという期待感からすれば、30点ということなんです。


その8:30点発言を目にした宮崎監督はブチギレ

高畑勲監督の30点発言は上記の「『風の谷のナウシカ』ロマンアルバム」での発言ですが、それを目にした宮崎監督は鈴木プロデューサーを呼び出して叱責。
その本を目の前にしてね、いきなり「なんだ、この本は?」と。「おまえが作ったんだろ?」と。「こんなくだらない本、なんで作ったんだ?」って言うわけですよ。で、理由を言わないんですよ。でも、ぼくは分かってますからね。ああ、“アレ”だな、と思って。

そしたらですね、生涯忘れないですけども、その本を手に取ったんですよ、両手に持って、本をふたつに引きちぎったんです。「すごい力だ!」ってそこで感心するんですよ! だって、あれ出来ないですよ、ぼくあとでやってみたけれど。
「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」より

その9:好きすぎてメーヴェを作ってしまった人がいる

『風の谷のナウシカ』に登場するメーヴェを実際に作った方がいます。百聞は一見に如かずです。


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