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2021年04月11日

NHK大河ドラマ「青天を衝け」徹底解説!【※ネタバレあり・第8話まで進行中!】

NHK大河ドラマ「青天を衝け」徹底解説!【※ネタバレあり・第8話まで進行中!】



2021年2月14日より放送開始となったNHKの大河ドラマ「青天を衝け」。第1話から視聴率は20%と絶好調。

吉沢亮が主演を務め、新しい1万円札の顔にも採用された渋沢栄一の幕末から明治の激動の時代を描いていく。

この記事では、そんな「青天を衝け」の放送後に毎回徹底解説コラムを追記し一つの壮大な「青天を衝け事典」へ昇華していければと考えております。長い記事になっていくと思いますが、目次を利用して読みたい箇所だけお読み頂ければ幸いです。

もくじ

0:渋沢栄一の人生を簡潔解説

1:第1話のあらすじ&解説

2:第2話のあらすじ&解説

3:第3話のあらすじ&解説

4:第4話のあらすじ&解説

5:第5話のあらすじ&解説

6:第6話のあらすじ&解説

7:第7話のあらすじ&解説

8:第8話のあらすじ&解説

8:イントロダクション〜渋沢栄一の生涯〜

9:「青天を衝け」作品情報

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渋沢栄一の人生を簡潔解説



まずは渋沢栄一という人物の人生を簡潔に追ってみましょう。

渋沢栄一は、1840年3月16日に今の埼玉県深谷市、昔の武蔵国血洗島村に生まれます。「青天を衝け」第1話でも描かれたように非常にやんちゃ坊主でありながら、鋭い質問を大人に返すなど天才の片鱗が垣間見られました。

17歳の時には役人から無茶な金銭要求を受け社会制度に不満を持つように。その後尊王攘夷運動をする思想へと傾いていきます。

□尊王攘夷運動
=1858年、孝明天皇の許可を得ず日米修好通商条約を結んだ幕府への批判が高まり、天皇を尊ぶ「尊王」論と、外国勢力を追い払う「攘夷」論が結び付き、活発な尊王攘夷運動へと展開。開国に反対し、井伊直弼と対立していた水戸藩主徳川斉昭らは謹慎処分となった
23歳の時、高崎城を乗っ取る&横浜を焼き討ちを計画するも直前で断念。しかし、政府へそのテロ計画が漏れてしまい追われるように京都へ向かいます。そこで、「青天を衝け」では堤真一さんが演じる平岡円四郎の仲介の元、一橋慶喜へ仕えることに。彼は徳川最後の将軍、徳川慶喜になる人物です。

26歳に時、徳川慶喜が15代将軍になったため、渋沢栄一は幕臣となります。反幕府として横浜焼き討ちを計画していた人物が、幕府の中枢に入るとは人生わからないものです。

27歳の時、徳川昭武に従ってパリ万博の使節団に。パリで水道、電気、ガスなど機械化された社会に衝撃を受けます。合わせて、資本主義、株式会社なども学ぶ、実際儲けも出して帰路へ。この経験が後の近代日本を作り上げる根幹であるため、「青天を衝け」でどう描かれていくのか非常に楽しみです。

28歳の時、渋沢栄一は日本に帰国するもその前に大政奉還の後で徳川慶喜は退位。明治時代へと突入していました。渋沢栄一は帰国後、静岡藩の徳川慶喜の元へ行き、その恩から仕え続けることに。パリで学んだ会社制度を応用し、静岡藩に商法会所を設立。これは今で言う銀行×商社のような仕組みで、資金を募ってビジネスをするという今の商いでは当たり前のことを始めたのです。

その功績はたちまち話題となり、明治政府から声を掛けられ仕官。大隈重信の元で民部省から大蔵省へと渡り歩き、廃藩置県や通貨発行に携わります。しかし、大久保利通との抗争などもあり33歳の時、大蔵省を辞めます。

しかし、渋沢栄一の凄いところ。日本初の銀行「第一国立銀行」を開業させます。これは今のみずほ銀行です。ここから怒涛の起業家人生。彼が設立した会社その他は以下の通り。

・現・東京証券取引所
・現・東京電力
・現・東京ガス
・帝国ホテル
・現・東京海上日動
・現・東急電鉄
・現・東急不動産
・現・王子製紙
・現・日本郵船
・現・サッポロビール
・現・一橋大学
・現・東京経済大学
・現・日本赤十字社
・東京慈恵会
・理化学研究所

多くの方が一度は聞いたことのある企業ばかりでしょう。

そんなザ・ビジネスマン人生を送った後、社会福祉活動にも尽力。

「社会福祉施設東京養育院」を創設したり、「日本国際児童親善会」を設立しアメリカと親交したりと活躍の場をまだまだ広げていきます。

83歳の時には関東大震災が起きますが、ネットワークを駆使して政府より早く臨時病院・避難所・仮設住宅・炊き出しなど開始した功績も。

91歳で亡くなるまで多方面で活躍をし続けました。


ここまで記してきたものを、10に分けると以下のように整理できます。


少年時代
=頭が良いからこそ、反抗的とも取られていた

尊王攘夷運動
=高崎城乗っ取り→横浜焼き討ちを断念

一橋家へ仕官
=平岡円四郎の仲介から一橋慶喜へ仕える

パリ万博へ
=パリ万博への動向により「今の日本の礎」を得る

静岡藩へ
=銀行×商社のような商法会所を設立し軌道に乗る

新政府へ
=近代日本の国づくりに尽力(富岡製糸場も)

実業家に
=前述の通り、500以上の会社等を設立

社会事業へ
=一橋大学等の設立、貧困・社会福祉等への尽力

論語と算盤
=「道徳心と経済活動」、民間主導型の社会を解く

引退から晩年
=日米親善の促進、飛鳥山邸での外交活動

画像も置いておきますので、「青天を衝け」の理解に是非ご活用ください。



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