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2021年06月18日

「レンアイ漫画家」全11話のネタバレ感想|どこまでも対等なあいこと清一郎、最高のハッピーエンドをありがとう!

「レンアイ漫画家」全11話のネタバレ感想|どこまでも対等なあいこと清一郎、最高のハッピーエンドをありがとう!

第11話あらすじ&感想

第11話あらすじ

「まともな幸せは作家をダメにするのか…?」久遠あいこ(吉岡里帆)と初めてのレンアイを始めたものの、全く漫画を描き進めることができなくなってしまい、苦悶に苛まれ、倒れてしまった刈部清一郎(鈴木亮平)。責任を感じたあいこはついに刈部家を後にする…。

あいこを失った失意と喪失感の中、ペンを握った漫画家・刈部まりあこと清一郎は、振り絞るように原稿を描き上げた。ギリギリ印刷所の入稿が間に合い、2回続けて原稿を落とすことは免れる。入魂の神回となった令和編ラストを仕上げることができ、憑き物が落ちたようになった清一郎は、向後達也(片岡愛之助)に、再開未定の『銀天』休載を正式に申し出たのだった。
  
 それから1年が経過…。未だにあいこの居所は行方知れずだった。レン(岩田琉聖)との二人暮らしもすっかり板についた清一郎だが、その姿は全くの別人に…。キラッキラのリア充パリピ化した清一郎のあまりの豹変ぶりに驚きを隠せない向後や金條可憐(木南晴夏)だったが、なぜ、どうやって変身したのか、その真相は謎に包まれていた…。

 第11話感想


「これは誰なの???」とわかっていつつも10回くらい思ってしまった冒頭シーン。あいことの別れから1年ほど経ったころ、清一郎(鈴木亮平)は毎朝ランニングし、デイトレと筋トレに精を出し、スーツを着こなし、男女ともに社交的にさわやかな笑顔で交流し、異業種交流会(と言う名のほぼ合コン)に興じるという、以前の彼からはおよそ想像できないパリピな生活を送っていた。そしてこれらをルーティン動画として紹介している。向後を手作りクッキーと厳選した豆を使ったコーヒーでもてなす。っていうか誰? 観るドラマ間違えた? と思うほどの変貌ぶり。最終回だというのにどうなるんだこのドラマは。早瀬(竜星涼)と二階堂(眞栄田郷敦)も一緒にパリピな生活をしてるし。どうやら、二階堂にランニング、早瀬に異業種交流を教えてほしいと清一郎本人が頼み込んだらしい。

一方あいこは、フリーの漫画編集者として活動、なんと可憐(木南晴夏)の担当編集者になっていた。未経験からいきなりフリーで売れっ子(可憐さんの作品は刈部さんの銀天の次に人気という話が初回にあったはず)の漫画家の担当になれるものだろうか? という疑問はあるが、漠然と持っていた夢を形にしていた。

ある日、あいこが取材に訪れたのはなんと清一郎が異業種交流会でよく出入りしているクラブ(ラウンジ?)。可憐も知らなかったのだが、取材する予定の合コンは清一郎が参加しているものだった。現場を見に来た可憐と心配して様子をみにきた向後(片岡愛之助)も居合わせ、図らずも大集合となってしまう。

清一郎がいることを知り帰ろうとするあいこだが、「いいじゃないか、せっかくだから一緒に楽しもう」と笑顔で止める清一郎。パリピになった清一郎をあいこは複雑な気持ちで見守る。ところで二階堂がなぜかあいこではなく由奈(小西桜子)に未練がある流れになってるのはなぜなんだ。

大声であいこに話しかけて可憐と向後に「あのバカ……」と言われ、可憐に空気が読めないと言われても何のことかわからない早瀬、ほんとにド天然。

階段でたまたま鉢合わせた清一郎とあいこは久しぶりに会話するが、笑顔を浮かべる清一郎は自分の話はせず、「描かないんですか、漫画」と聞いても「君には関係ない」と去って行ってしまう。

飲みすぎて酔いつぶれてしまったあいこをおぶって帰ってくれたのは清一郎だった。漫画を描かなくなった彼にもどかしさを感じ、たまらず口論になってしまい、家に戻って落ち込む。


「今の刈部さんは逃走中の犯人みたい。中身が空っぽの着ぐるみ。とっとと目を覚まして人間に戻ってください!」
そう言われた清一郎は、留守にするという置き手紙を残して姿をくらます。
以前の黒フード姿で船に乗り、どこかへ向かうのだった。見た目的にはこちらのほうが逃走中の犯人のようだな……。

可憐の許可を取ったという向後に指定の場所へ行くように言われたあいこはとある港にいた。そこにやってきたのは船に乗った刈部。いや展開がよくわからん。

「依頼人は向後さんじゃない、俺だ」

清一郎は自分が天才ゆえにひとつのことに集中してしまい24時間漫画のことだけ考えて生きてきたこと、恋愛したことによってそのルーティーンが崩れ描けなくなったと仮定して、自分に漫画のことを考えないようにすることを課した。だが気が付くと漫画のことを考えてしまうため、さまざまなことに手を出して考える時間を作らないようにしていたのだ。

そうして漫画以外のことを考える時間が増え両立ができるようになったが、漫画は描けなかった。これまでは漫画を描くことで社会とつながっていたが、苦痛でも漫画以外に社会との接点を持てるようになり、自分が漫画を描く意味を見出せなくなってしまったのだった。

でも、あいこと再会してどうしようもなく漫画を描きたくなり、銀天の新作を描き上げたという。漫画にはあいことの思い出が詰まっていて、あいこいわく最高だった。

「これから君と恋愛して、漫画を描いて、そういう人生を生きていきたい」

「刈部さんと恋愛出来る日が来たら、漫画の邪魔をしない私でいたかったから」

最高か……。気づくとあいこの胸には昨年の誕生日に渡せなかったネックレスが。レンがごみ箱に捨ててあるのを見つけて大事に取っておいてくれたのだ。

今日があいこの誕生日だと思い出し、せっかく伝えるセリフも考えていたのに漫画に夢中で忘れてしまったと取り乱す清一郎。言えないというが、あいこは清一郎の肩を掴み「聞かせろ」と言う。あいこってところどころ男前でかっこいい。

「俺は君のたった1人の人生の相方でいたい」

と伝えた清一郎の頭をあいこが撫で、そんなあいこを清一郎は抱き上げた。
ああ~すてき~~~! この二人の唯一無二の関係もいいし、どちらかがリードするのではなく対等な感じがとても好き。

そして突然のウエディングシーン、結婚したのは早瀬と可憐だった。やっぱりこの二人ありだったな……。可憐さんからプロポーズしたそうです。ところで、二階堂はともかく、可憐の神にあんなことをした由奈が平気で参列してるのが個人的にはどうも腑に落ちませんでした。いや、本人たちがいいならいいんだけどさ!!!

思った以上にたくさん胸キュンさせてもらったドラマでした。あいこもかわいかったし、清一郎も変人だけどキュンポイントの多い人だったし、加えて向後さん、可憐さん、早瀬というアクの強い愛すべき変人たちのスパイスが絶妙で。終わってしまうのはさみしいけど、ハッピーエンドでよかった!!

あと、最終回以外のラストに出てくる実は……という演出がとても生きていたと思います。3か月間楽しませてくれてありがとう、続編が観たいです!


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