映画コラム

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2021年06月22日

堤真一『ザ・ファブル2』『砕け散るところを見せてあげる』のクズ役にハマる!ヤバい演技でイメージが変わってしまう問題

堤真一『ザ・ファブル2』『砕け散るところを見せてあげる』のクズ役にハマる!ヤバい演技でイメージが変わってしまう問題



『ザ・ファブル2』堤真一 画像ギャラリーへ

映画に出てくる悪役に対して「こいつは手強いな」と脅威を感じるとき、その理由はさまざまだ。圧倒的な戦闘能力を持っている場合、人数が桁違いに多い場合。

そして「あ、こいつはやばい。いわゆる一般的な倫理観や感情がないし、話が通じない」という場合。公開中の映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』で堤真一が演じる宇津帆(ウツボ)はこのタイプだ。

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クズ役にハマる、堤真一



表向きは温厚で子どものための活動をするNPO団体の代表だが、その実は犯罪組織のリーダー。作り笑いはお手のもの、平気で噓をつく。何より、人殺しを何とも思っていない。とにかく、えげつないクズなのだ。

個人的に堤真一にそこまで悪役のイメージがなかったのだが、ヤバいクズの演技がもんのすごくハマっている。さらにこの宇津帆、過去に主人公のファブル(岡田准一)のターゲットになったものの、途中での作戦変更により殺さなかった人物。どんな相手でも6秒以内に殺すと言われているファブルのターゲットになったにも関わらず生き残ったのは非常にレアケース。とある因縁により、今回ファブルと対立することになる。



極悪人の宇津帆に殺し屋休業中(人を殺してしまったら自分がボスに殺される)のファブルがどう立ち向かい、決着を付けるのかがこの映画の見どころになっている。

また宇津帆が雇っている車イスの少女・佐羽ヒナコ(平手友梨奈)との関係も物語のカギだ。表向きのNPO法人では車イスのヒナコを講演のダシ使うこともあるが、それ以外にも知れば知るほど宇津帆のクズさが明らかになっていく。詳しくは実際に作品を観て確認してほしいが、本当に最低な奴だ。



実は、最近他の映画でも堤真一のヤバいクズ演技に衝撃を受けたところだった。2021年4月に公開になった『砕け散るところを見せてあげる』だ。

この作品で堤は、主人公・濱田清澄(中川大志)がいじめから救った後輩・蔵本玻璃(石井杏奈)の父役を演じている。ストーリーにも関わるので詳しくは書けないが、彼が出てくる前と後で物語の方向性が大きく変わってしまったように感じる役柄だ。



初登場のシーンで、笑顔で話しているのに「この人はやばい」とわかってしまう。宇津帆と同じ、いや、ある意味宇津帆より玻璃の父のほうが恐ろしいかもしれない。

ちょうど公開した少し後に非常事態宣言が出てしまい、映画館で観られなかったという人も多いと思うこの作品。堤真一の演技はもちろん、いろんな意味ですごい映画だったのでぜひ何らかの形で観てほしい。



『ザ・ファブル2』の宇津帆と『砕け散るところを見せてあげる』の玻璃の父。どちらも実際にいたら絶対に関わりたくない人物だし、恐怖を感じた。堤真一について、これまではどちらかというとお人よしな人物の印象があったが印象が変わってしまいそうだ。ただこれは悪い意味ではなく、もっとこういう怖くてヤバい堤真一を観たいなと思ってしまった。

(文:ぐみ)

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