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2021年07月07日

「彼女はキレイだった」第1話レビュー:初恋をこじらせているかもしれない宗介(中島健人)がたまらない(※ストーリーネタバレあり)

「彼女はキレイだった」第1話レビュー:初恋をこじらせているかもしれない宗介(中島健人)がたまらない(※ストーリーネタバレあり)



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「Sexy Zone」の中島健人と小芝風花がW主演をつとめるドラマ「彼女はキレイだった」が、2021年7月6日放映スタートした。

パク・ソジュン主演で話題となった韓国ドラマのリメイク作となる本作は、太った気弱な少年からイケメンエリートへ成長した長谷部宗介と優等生美少女から残念女子へと変貌した佐藤愛の“すれ違う初恋”を描くラブストーリー。

本記事ではその第1話をcinemas PLUSドラマライターが紐解いていく。

「彼女はキレイだった」第1話レビュー



居酒屋で店員さんを呼んで「あー、ハズレ」という客も、酔って女性店員にセクハラする客も、ビールをかける客も、ビールをかけられた女性店員よりもアイドル(おそらく)店員に声をかける同僚も、突然クビを言い渡す責任者もとりあえず座ってくれ。説教してやりたい。

小学生のころは美少女でクラスの人気者だった佐藤愛。しかし、今は求職中でバイトもクビになったばかり。見た目も当時とは異なる。そんな彼女のもとに、アメリカへ引っ越した初恋の相手・長谷部宗介から「帰国するので会いたい」という連絡が入る。久しぶりの再会に愛は心を躍らせるが、ぽっちゃりで気弱だった宗介は今やクールでスタイリッシュな男性へと成長していた。そんな彼をがっかりさせたくない、いや幻滅されたくない、と思った愛は一緒に暮らしている親友の桐山梨沙に代役を頼む。
その場は乗り切った愛だったが、就活の末に採用となった大手出版社のファッション誌『ザ・モスト』の編集部にクリエイティブディレクター兼副編集長として宗介がやってくる……。

自分に自信がない愛はとにかく後ろ向きだ。「私なんか」と恥じ入り、姿勢も悪い。仕事はできないわけではないと思うのだが、宗介が同じ空間にいると、自分が「佐藤愛」だとバレるのではないかとミスを重ねてしまう。結果、幻滅される。あーあ……。

クラスの人気者として輝いていた状況からある意味、転落人生を若いうちに味わったことで「何をやってもダメだ」と思ってしまっているのかも。そして周りの外見だけで判断する人間たちの影響もあると思うのだが。とは言え、髪形がインパクトあるだけで、キュートだけどね、愛ちゃんは!! でも靴下は穴が空いてないものを履こ!

では、再会した宗介も人を外見で判断しているのだろうか?
待ち合わせの際、ロングヘアのきれいめ女子を愛だと思って声をかけていた宗介だけれど、愛もぽっちゃり男子に間違えて声をかけていたし……。昔の面影から声をかけてしまうのはまあ、仕方がないのではないか。初恋の相手だからと言って時が経ってもすぐにわかるというのはファンタジーかもしれない。

編集部では愛のことは名前ではなく「総務部!」と呼び、「佐藤愛」の名札を見て「名前が気に入らない」と言ったり……確かに感じは悪い。でも待って。その前に、エレベーターで閉じ込められたときの愛に対する宗介の態度はごくフラットだった気が。閉所恐怖症かと聞いて愛の耳にイヤホン突っ込むの、ちょっと強引だけどすごくない? それも流れてきた曲はカノン……宗介、絶対にずっと愛ちゃんのこと好きだったでしょ……。

「プロ意識のない人間は必要ない」という言葉が表すように、宗介が仕事に対してストイックだからでは? そしてこのセリフをプロアイドル中島健人が言っていると思うとシビれる。

ということで、優しいところは昔と変わっていないはず。
イギリスに行くという愛のフリをした梨沙に「嫌なものを避けられるように」って傘をプレゼントするとか小粋すぎませんか。もしかして花束とか買ってくるんじゃないの? それはちょっとキザじゃない? などと妄想してしまってすみませんでした。

まあそもそも、愛が嘘をつかなければよかったんじゃ……と思わなくもないのだけどそれでは話が進まない。
2話予告では「恋の四角関係」という煽りが入っていたが、どのように話が動くのか。次週を待ちたい。

「彼女はキレイだった」第1話ストーリー


子供の頃、美少女でクラスの人気者だった佐藤愛(小芝風花) は、親友の桐山梨沙(佐久間由衣)と2人暮らし。求職中の28歳の誕生日にバイトをクビになり、今やすっかりダサくなった自分の容姿や、何もかもうまくいかない人生に激しく落ち込む。
そんなある日、アメリカへ引っ越した初恋の相手・長谷部宗介(中島健人)から、「帰国するので会いたい」とメールが届く。気弱で太っていたことから、いじめられっ子だった宗介。しかし、愛は彼の優しい一面が大好きで、2人は両思いだった。
久しぶりの再会に胸を躍らせる愛だったが、待ち合わせ場所にいた宗介は、昔の面影などまったくない洗練されたクールな男に成長していた。それに比べて自分は――。幻滅され、嫌われることを恐れた愛は、急きょ、代役として梨沙を宗介の元へ向かわせる。

相手がニセモノの愛だとは知らず、再会を喜ぶ宗介。懐かしい思い出がよみがえり、またあの頃のように一緒にいたいと願う宗介に、愛は明日からイギリスに留学すると告げる。それは、楽しかった思い出を残したまま、もう会わないと決めた愛の悲しいウソだった。
それからしばらくして、大手出版社に採用された愛は、ファッション誌『ザ・モスト』の編集部で働くことになる。樋口拓也(赤楚衛二)の指導のもと、自分とは無縁の華やかな世界に戸惑いを隠せない愛。そのうえ、売上が低調な雑誌を立て直すためにやってきたクリエイティブディレクター兼副編集長が、なんと宗介で…。

(文:ふくだりょうこ)


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