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2021年07月11日

「#コールドゲーム」第6話レビュー:急展開?第七支部で大変なことが起こりだした(※ストーリーネタバレあり)

「#コールドゲーム」第6話レビュー:急展開?第七支部で大変なことが起こりだした(※ストーリーネタバレあり)



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フジテレビ・オトナの土ドラ枠で2021年6月5日(土)にスタートした「#コールドゲーム」。

-45℃の氷河期を迎えた地球を舞台に避難所でたくましく生きる人々を笑いあり・涙ありで描く本作。極限の世界でタフに生き抜こうとする主人公の女詐欺師を羽田美智子が演じる。

本記事では、cinemas PLUSのドラマライターが第6話の様子を紐解いていく。

「#コールドゲーム」第6話のレビュー



急展開。ついに第七支部の歯車が狂いだした。

救出されるのは優秀な家族からと噂が広まる中、木村家に嫉妬と憎しみの視線が集中する。「気をつけないと」と祥子に警告したのは良子。4話以来祥子を「ねえさん」と慕っているので、親切心で言ったのだとは思うが、ただ、ドラマ冒頭で「優秀な家族断トツ1位は木村家」と周りに煽っていたのは他でもない彼女。いや、種まいたのはあんたやん!とツッコミたくなった。

ただ、この救助に関する噂はあくまで噂。真実は違った。政府からの無線で優先して救助されるのは新たな世界で役に立つ技術者と子どもだとわかり、如月たちも困惑を隠せない。

その後、第七支部で大変なことが起こり始める。大工の留吉や医者(本当は電気工事屋)の藤岡ら技術者が次々に襲われ行方不明になってしまう。そして、避難所に不穏な空気が流れる中、一人の男が運ばれてきた。彼は祥子の息子と同じ名前の「ユウト」が山小屋に残っているのを伝える。

それを機に、ついに木村家の長男・大輝が動いた。

「ユウト」を探しに行こうとする祥子に自分が行くと申し出る大輝。そして、その前に自分との約束を果たしてほしい、如月を呼び出してほしい…と祥子に頼む。今回、彼の過去も明らかになった。大輝の恋人の父親は如月のせいで自殺していて、その後恋人も他界。彼は如月への復讐心を抱いて生きてきたのだった。

大輝の希望を聞き入れる祥子。だが、彼女は如月をただ呼び出すだけでなく「殺される」とも伝える。そのため、大輝は黒崎につかまって懲罰室に入れられてしまった。

筆者はこの祥子の行動、如月に幾ばくかの情が残っていて彼を守ろうとしたのか…と当初疑ってしまった。しかし、話が進むと祥子の思いは別のところにあったのがわかった。

大輝は如月を殺して自分も死ぬつもりだった。それを祥子は察していたのだ。だからこそ、そうさせないためにあえて如月に真実を伝えた。

祥子が大輝を助けたかったことは、懲罰室の大輝に差し入れに来た椿の話で明らかになるのだが、これがわかったとき、祥子はこんなにも心の大きな愛情深い女性だったのか…と驚きと感激を覚えた。

「あなたの大好きな兄貴を人殺しになんかさせない。私はあなたたちの母親よ」と陽菜に話していた祥子。実際彼女は前回陽菜を救いだし、今回は大輝を守りきった。偽装であっても家族は家族。祥子の中で彼らはすでに守るべき存在になっていたのだ。「愛こそ生きる希望。その愛が家族にはある」とは如月の語ったなんともしらじらしい言葉だが、これを誰よりも本気で貫いていたのが実は祥子だったのだといまさら気づかされた。

結局自身で「ユウト」を探しに行こうとする祥子。しかし、彼女が極寒の中に飛び出そうとするのを大輝が止めに入った。

大輝を懲罰室から出したのは意外にも黒崎。如月が大輝を消そうとしているのを知って大輝に逃げるように促した。どうやら真に如月の手下になり下がったわけではなかったらしい。実は留吉や藤岡の事故も、黒崎が配膳係の佐藤に手伝わせて仕組んだもののよう(留吉と藤岡は隠れて生きていた)。如月が技術者を消したがっていると察して彼らを守ったということだろうか。黒崎の本心はわからないが、少なくとも悪い人間ではなさそうだとわかってひとまずホッとした。

そして、大輝は改めて「必ずユウトをつれて戻ってくる」と祥子に約束して避難所を旅立っていった。

サバイバルゲームは6回を回って残すところ2話。物語が決着するときが近づいている。果たして祥子は息子と会えるのか? 第七支部のみんなは助かるのか? 正直筆者は、木村家をはじめ極寒の中たくましく生きる避難所の面々にとても親しみがわいてきている。なので、できるなら非情な結末が訪れることなく、みなが助かってくれたら、生き延びてくれたら…と願うばかりだ。

第6話ストーリー

救出されるのは優秀な家族だけであり、避難所の家族に優先順位がつけられているとの噂が広まる。競技会でも断トツ1位だった木村家は憎まれている、と良子(椿鬼奴)は祥子(羽田美智子)に警告する。
そんな折、無線が繋がり避難所に救助部隊が派遣されることが確実と分かるが、救出人数はかなり少ないと知った如月(中村俊介)は考えを巡らす。一方、避難所内では謎の暴行事件が連続して発生。
犯人は?動機は?大輝(結木滉星)は黒崎(篠原篤)が怪しいとにらむが...。

(文:田下愛)

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