俳優・映画人コラム

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2021年08月13日

女優・伊藤万理華の魅力:可愛らしさから自分らしさへの変化を振り返る『サマーフィルムにのって』公開記念

女優・伊藤万理華の魅力:可愛らしさから自分らしさへの変化を振り返る『サマーフィルムにのって』公開記念

自分らしさへの飛躍

女優・伊藤万理華をさらなる高みに押し上げた出来事。
それは松本壮史監督との出会いであろう。



(C)TOKYO MX

彼らが初めてタッグを組んだ「ガールはフレンド」は、2018年にTOKYO MXで放送された単発の短編ドラマである。
彼氏の元カノと1か月間同居することになった主人公・マリを伊藤万理華が演じ、マンションの一室を舞台にワンシチュエーション会話劇が繰り広げられる。

テンポの良い会話シーン、女性同士の友情関係、"好き"という気持ちにまっすぐな主人公。
これらは同コンビで制作された他作品にも共通している要素と言えるだろう。


(C)「お耳に合いましたら。」製作委員会

続いて、TVドラマとして2度目のタッグになったのが、現在放送中のドラマ「お耳に合いましたら。」である。

普通のOL・美園が同期や後輩の力を借り、チェーン店のご飯(通称・チェン飯)を紹介するポッドキャスト番組を始める本作では、本音を内に秘めがちな主人公が好きなものへの愛を語ることで周囲との関係性を深めていくことになる。

劇中での生き生きとした演技やEDの特徴的なダンスなど、伊藤万理華のハマリ役度合いは誰が見ても明らかだろう。


(C)サマーフィルムにのって製作委員会

そして、現在公開中の映画『サマーフィルムにのって』である。
時代劇好きの映研部員・ハダシが友人たちと映画作りに挑むひと夏の思い出を描いた本作は、間違いなく、女優・伊藤万理華の代表作となる傑作青春映画と言えるだろう。

映画へのとめどない愛と情熱、彼女の"好き"への思いが周囲に伝播していく物語には、多くの観客が魅了されるはず。

また、映画作りという”創作活動”を経て、人と人とが繋がっていく部分に面白さがある本作だが、撮影現場でも伊藤万理華自身が写真撮影という”創作活動”を経て、メンバーと仲良くなったという裏話は興味深い。(以下の動画を参照。)



過去のインタビューでも創作活動によって人とのコミュニケーションができるようになったことを公言している彼女。

そんな彼女自身とリンクするような主人公だからこそ、その"自然体"な魅力が存分に発揮されているのではないか。

活動当初から伊藤万理華が掲げてきた"飾らない自然体の女優"という目標は、松本壮史監督作品でついに実現したのだ。

終わりに


「乃木坂時代に出会った作品や人々のおかげで新しい自分を発見することができた」と語り、『サマーフィルムにのって』を経て「初めて自分という存在が見えるようになった」という伊藤万理華。

人と人との繋がりを大切にしながら、"ものづくり"に取り組んでいく彼女は、この先、どのような女優になっていくのだろうか。


9月には『少女邂逅』で知られる女性監督・枝優花さんの短編『息をするように』が公開され、同性への恋心を抱く男子高校生・アキを演じることが発表されている彼女。

才能あるクリエイターや出演者・製作陣との繋がり、そして、自分自身や彼らとの"ものづくり"を通して、これからも様々な表情を見せる彼女の活躍が楽しみでならない。

(文:大矢哲紀)

→伊藤万理華「お耳に合いましたら。」画像ギャラリーへ

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