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2021年08月18日

「プロミス・シンデレラ」第6話レビュー:「壱成といるのが楽しいからよ」早梅のまっすぐな言葉と、壱成の目の演技に泣いた(ストーリーネタバレあり)

「プロミス・シンデレラ」第6話レビュー:「壱成といるのが楽しいからよ」早梅のまっすぐな言葉と、壱成の目の演技に泣いた(ストーリーネタバレあり)



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二階堂ふみ主演のTBSドラマ「プロミス・シンデレラ」が、2021年7月13日放映スタートした。

本作は、突如バツイチの無一文、無職、宿無しになってしまったアラサー女子が、ひょんなことから出会ったイケメン男子高生と“リアル人生ゲーム”を繰り広げていく物語。TBSドラマ初主演となる二階堂ふみが、人生崖っぷちとなってしまった主人公・桂木早梅を演じる。共演は眞栄田郷敦、岩田剛典ら。

本記事では、その第6話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

「プロミス・シンデレラ」第6話レビュー



今回も、眞栄田郷敦の目の演技に惹きつけられた。

壱成(眞栄田郷敦)に出ていけと言われて、出てきてしまった早梅(二階堂ふみ)。
自分で言っておきながら、早梅が出ていったことがショックな壱成。

「意地張って出てきたの?」「売り言葉に買い言葉で」という周りの人たち、二人の性格を分かっている。いじけた壱成は吉寅にまできつく当たり、怒った悦子に家を追い出されてしまう。後で早梅と電話したときも「あんな情けないいじけ虫、ほっときなさい」って言うし、悦子さん好きだわ~。

お金を持たずに家を出た壱成は、友達に泊めてくれと頼む。だが、「宿泊費2万円」と言い、壱成が来ると聞くと「何か頼もう」「集合場所を焼き肉屋にしよう」と言い出す友人たち。うすうす分かっていたことだが、みんな壱成を金づるとしか思っていなかったのだ。壱成自身の接し方が招いたことかもしれないが、何ともせつない……。

下山(壱成らがパシリにしていた同級生)の家に行き、壱成が友人たちとつるまなくなりお金を出してもらえなくなったため、彼らが下山からお金を巻き上げていたと知る(最低だ)。「金づるがいなくなったから」と言っていたと伝えて謝る下山くん。されてきたことを考えると壱成を気遣う義理もないのに優しい子だ。「知ってたよ」という壱成もさみしい。

片岡くんは何が気に食わないの? お金もあってかっこよくて女の子にももてるのに。下山からの率直な疑問に対し
「俺がいちばん気に食わないのは、俺だよ」
と答える壱成。せつないな……。

「さっきのは冗談だ、俺たち友達だろ?」という奴らに「金目当ての貧乏人」「砂糖に群がるアリみたいなもんだろ」と毒づき殴られる。相手がもう一発殴ろうとしたところ、止めたのは早梅だった。早梅、ヒーローみたいでかっこいい。

でも、早梅のピンチに壱成が駆け付けたことも何度もあった。
早梅は壱成のヒーローだし、壱成は早梅のヒーローなんだなぁ。

早梅が二人で話したいというのに対し、跳ねのけようとする壱成。
「いいよもう慣れてる。10年前にあの女が出て行ったときから……」
何度も母親に言われた「あんたなんかいらない」を思い出して傷ついてきた壱成。それ以前から、出来が良くて物分かりのいい兄に対し、次男の自分は必要ないんだなと思ってきたのだった。

前回、おそらく余命を知っていたお母さんは、彼女なりに気を遣って出ていったのでは、と成吾(岩田剛典)は言っていた。彼女なりの事情や想いがあったのだとは思うが、もっと他の言い方ややり方はできなかったのだろうか。あまりにも壱成がかわいそうだ。

「私は嫌いじゃない!」と怒鳴る早梅。
「あの家は出ていくけど、たまに遊びに行っちゃ駄目かな」「私はあんたとの関係を切りたくない」「それに、あんたはいいやつだから」「あんたは、自分が思ってるよりずっといい奴だよ」

「つまりあんたと、壱成といるのが楽しいからよ。お金なんかどうだっていいわ」

壱成を演じる眞栄田郷敦の目の演技が抜群で、思わずもらい泣きしてしまった。今回に限らず毎回思うが、早梅を意地で突き放そうとするとき、いつも傷ついた捨て犬のような目をしている。

前回出ていけと言ったときも、今回突き放そうとしたときも、口では違うことを言いながら目が必死に「離れていかないで」と言っているようなのだ。
対して早梅に「あんたはいいやつだから」「壱成といるのが楽しいからよ」と言われたときは、傷ついた目からうるうるした何ともいえない表情に変わった。この「目の演技」が、壱成をより魅力的に見せている。

こんな風にまっすぐ言葉を伝えられる早梅も素敵な人だ。

「悪かった、俺が全部悪かった、だから出ていくな」
「俺は毎日がいい」
「一緒にいると、イラつくでしょ」
「あんなの全部嘘だ」
「いいから帰ろうぜ、あ~腹減った!」
きゅ、急に素直になりすぎて調子狂うけど、いろんな人に謝って関係をあらためようとする姿勢、えらすぎる。

今回旅館に押しかけて来た正弘。どうやら旅館にきたのは、菊乃と復縁するためなら何でもすると言い「元奥さんと復縁しろ」と命じられたかららしい。
本当に本当に最低すぎるので、二度と早梅の前に現れないでほしい。

これで本当にあんたは用済み、と言う菊乃。
抱きついてきた正弘をスタンガンで撃退し、
「これからは私にも元奥さんにも、旅館にも二度と近づかないで」
このセリフだけは同意だけど(菊乃についてはどっちでもいいけど)、菊乃怖すぎるし菊乃も早梅に関わらないでほしい。

今までの自分を反省し、祖母に頼んで夏休みの間、茶房で働くことにした壱成。また和服が見られて歓喜!! 次回も楽しみだ。

「プロミス・シンデレラ」第6話ストーリー




壱成(眞栄田郷敦)と喧嘩して家を飛び出した早梅(二階堂ふみ)は、ひとまず旅館に身を寄せることにした。
そこに突然、元夫の正弘(井之脇海)がやって来て、早梅に謝りながら「友達からやり直せないか」と言う。
自分勝手な正弘の言動に憤る早梅。
成吾(岩田剛典)の介入でその場は収まるが、早梅は正弘と言い合ううちに大切なことに気づく。
壱成ときちんと向き合わずに飛び出してしまったことへの後悔だ。

その壱成は、祖母の悦子(三田佳子)ともめて家を飛び出していた。
これまでつるんでいた同級生たちも自分の金が目当てだったと知り、やるせない。
一人ぼっちになった壱成は、自分にとって早梅がいかにかけがえのない存在だったかに気づく。

そんな壱成の前に早梅が現れ…。

(文:ぐみ)


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