映画作りを描いた映画の魅力!「3つ」のポイント!!


2:時代ごとに変わる映画製作の形


映画作りを題材にした作品では舞台となる時代の違いで、映画製作の形式が大きく異なっている部分にも注目だ。


例えば『キネマの神様』と『サマーフィルムにのって』を対比してみると面白い。



1950年代頃を舞台に映画製作の様子が描かれる『キネマの神様』では、実在した松竹大船撮影所を彷彿とさせる映画スタジオが登場。
昔ながらの撮影現場では重量感のあるフィルムカメラでの撮影が行われ、撮り直しをすることさえ、ひと苦労である。

→キネマの神様 公式サイト



一方、現在の高校生たちによる映画作りを描いた『サマーフィルムにのって』では、主人公たちが様々なロケ地を巡りながら、スマートフォンを使って映画を撮影。
軽量の機材で撮りたい気持ちさえあれば、誰でも簡単に撮影が出来るというのは数十年前と比べれば、とてつもなく大きな変化といえるだろう。

→サマーフィルムにのって 公式サイト



また、近年の作品で言えば、橋本環奈主演の少女漫画を実写化した映画『午前0時、キスしに来てよ』なども、現在の撮影現場を知ることが出来る貴重な作品といえる。

こちらでは、映画の撮影現場である学校にやって来たエキストラの女子高生が、人気俳優と恋に落ちるファンタジックな物語が展開される。
この設定そのものが、近年の映画製作現場を反映しているのだ。

少女漫画の実写化や青春映画など、若者をターゲットにした作品が多く作られる昨今では、実際の学校を撮影に使用する場合が多い。
エキストラとして学校に通う生徒や地元の学生を募集することで、参加者を中心に作品のプロモーションにも繋がり、若い観客との距離が近い撮影現場も増えているのだ。

その他にも映画製作を題材にした作品として、サイレント映画からトーキー映画への変遷を描いた名作『雨に唄えば』や、ビデオカメラ全盛期の低予算モキュメンタリー映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』などがある。
これらの作品からも分かる通り、時代によって映画製作の形は様々。
多くの作品の中で、その変化が反映されているのだ。

→午前0時、キスしに来てよ 公式Twitter

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