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2021年08月27日

「緊急取調室」第6話レビュー:自分のクビをかけてでも命を助ける、キントリチームの団結力に泣ける(※ストーリーネタバレあり)

「緊急取調室」第6話レビュー:自分のクビをかけてでも命を助ける、キントリチームの団結力に泣ける(※ストーリーネタバレあり)



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2021年7月8日スタートのテレビ朝日 木曜ドラマは、2年ぶりに「緊急取調室」を放映。

主演・天海祐希をはじめ、おなじみのキャストが顔をそろえる。
今回の第4シーズンでは、冒頭から“キントリ”が9月末をもって解散となることが判明。果たして、彼らの運命は…?

本記事では、その第6話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「緊急取調室」第6話レビュー

駿河太郎演じる諸星から110番通報。息子・翼を誘拐されたと訴えるが、蓋を開けてみたら容疑者は翼の母親・麻美だった。諸星と麻美は離婚協議中で、夫である諸星はすでに別の交際相手と同居している。3月に無職となった麻美には育児能力がないとして、翼を引き取り育てていたというが……。何やら様子がおかしい。

実は、翼を連れ去ったのは諸星だった。麻美と翼は、決して裕福ではないけれど、身の丈に合った生活で楽しく幸せに暮らしていたのだ。

また翼を奪われたらたまらないと、麻美は翼を連れて逃げ出す。真壁含むキントリチームは、数度にわたって麻美にコンタクトを取りつつ、戻ってくるよう説得を試み始めた。



麻美は気が立っており、最初は何を語りかけても聞く耳を持ってくれなかった。

真壁は、自身も2人の子供を持つ母親であること、夫は警察官だったが殉職しておりシングルマザーであることなど、自身の現状を語り始める。そんな話をして何になる、説得にはブランクがあるんじゃないのかと責められるシーンもあるが、真壁は揺れない。

もちろん麻美を説得し、変なことを考えさせないうちに無事に保護するのは最優先だ。しかし、真壁はわかっていたのだ。まずは信頼を得ることが大事。警察官と容疑者ではなく、人と人として心を開き、話を聞いてもらう土台を作らないことには先に進まないと痛感していたのだろう。

結果、渡辺&監物の名コンビによって、麻美と翼は無事に保護される。



真壁のファインプレーはもちろんのこと、鈴木浩介演じる監物がとてつもなく格好よかった……!

これ以上、独断で動いてしまうとクビが危なくなるぞと忠告されているにも関わらず、「それで助けられるなら本望だ」と足を止めない監物。許可を得ず発砲したことの責任を取らされ、異動になってしまうのだが……まるでその結末さえも予見していたような潔い去り際に、心が動かされた。

自分のクビをかけてでも命を助ける。今回も、キントリチームの団結力を見せつけられた。解散してしまうのが、本当に惜しい。

「緊急取調室」第6話ストーリー


誘拐事件の捜査を担当する警視庁特殊犯捜査係の班長・鬼塚貞一(丸山智己)が朝一番、「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」に押しかけて来た。なんでも朝5時すぎに財務省勤務の諸星和彦(駿河太郎)から、自宅で寝ていた6歳の息子・翼(有山実俊)が誘拐された、と110番通報があったという。

事件発生時刻は昨夜10時近くなのに、なぜ夜明けまで通報を待ったのか――和彦の行動をいぶかしがる真壁有希子(天海祐希)らキントリ・メンバー。すると、鬼塚は驚きの事実を明かす。犯人はほかでもない、別居中の妻・諸星麻美(瀧内公美)だったというのだ!

しかも、いわゆる子どもの取り合いなのかと思いきや、事態はもっと切迫していた。和彦によると、麻美はキッチンから包丁を取り出して暴れた挙げ句に息子を連れ去り、その後は連絡も取れず行方不明…。そこで、鬼塚が携帯に架電したところ、麻美は思いつめた声で「息子を返すくらいなら、一緒に死にます!」と言い放ったのだ。

刑事部長・北斗偉(池田成志)は子を持つ母親でもある有希子に、鬼塚と協力し、麻美と交渉するよう命令。「絶対に二人を死なせない」――そう心に誓い、有希子は麻美との電話交渉に乗り出す。ところが、麻美は「もう警察とは話したくない」と言ったきり、有希子からの電話を無視。しかも、有希子が和彦に詳しい事情を確認したところ、もともと翼は麻美と暮らしていたことが判明し…!

そんな中、警視庁捜査一課の刑事・渡辺鉄次(速水もこみち)と監物大二郎(鈴木浩介)が連れ去り時の状況を確認するため、自宅へ向かおうとした矢先“想像をはるかに超えた光景”を目の当たりにし…!?
 
(文・北村有)

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