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2021年09月01日

「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」第7話レビュー:藤聖子が町山交番に来た本当の理由とは?(※ストーリーネタバレあり)

「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」第7話レビュー:藤聖子が町山交番に来た本当の理由とは?(※ストーリーネタバレあり)



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2021年7月7日にスタートした「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」。

戸田恵梨香演じる交番に飛ばされたワケありの元エース刑事と、永野芽郁演じる安定収入を求めて警察官になった新人の最強ペアが繰り広げる、リアルな交番エンターテインメントだ。

本記事では、その第7話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」第7話レビュー

ここまでずっと隠されてきた、ある大きな秘密の正体が明らかになった。藤聖子が町山交番にやってきた本当の理由だ。一話の時点で藤が川合に伝えた「パワハラだ」という理由が嘘であることは、視聴者全員が気づいていることだろう。

その理由は、藤や源たちの同期である桜巡査に関係している。

藤たちの同期として共に公務に励んでいた桜は、公務中にひき逃げに事故に遭ってしまい、半身不随の状態で現在リハビリ中だ。 藤は休日を利用してたびたび桜の様子を見に行ったり、ひき逃げ犯に繋がる証拠を探したりしていた。どうやら、藤は桜のために、未だ捕まっていないひき逃げ犯を見つけようとしているようだ。

それがどうして、川合に言えない秘密となっているのかが、わからなかった。同期のために犯人を探しているのなら、素直にそう言えばいい。事故現場の管轄内にある町山交番へ来れば探しやすいと思ったのなら、その通りに伝えれば川合にも理解できるだろう。

その理由は、あるキーワードをきっかけに明らかになる。それは「守護天使」だ。



とある休日、源から川合へお呼びがかかる。似顔絵捜査官として、似顔絵の特訓をしようという誘いだった。とくに疑いも持たずに馳せ参じた川合だが、「なんでも好きなもの食べていいぞ」とやけに優しい源に対し、少しずつ疑惑の思いを抱き始める。

続けてやってきたのが、源たちの元先輩にあたる女性。彼女の聴取をしながら、とある人物の似顔絵を描いてほしいという。その人物の呼称が「守護天使」だった。

約40分をかけて似顔絵製作に勤しむも、初めて川合は似顔絵を描き上げることができなかった。

その悔しさもあってか、川合は源へ直接「これは訓練じゃないですよね」と問いただす。そして後日、山田と源が会話しているのをこっそり耳にしてしまうのだ。「このことを川合が知らないのはかわいそうっすよ」「薄々思ってるんじゃないですか、藤先輩が川合を囮にして、ひき逃げ犯を捕まえようとしてるって」ーーそう、藤が町山交番にやってきた理由は、パワハラで飛ばされたわけではない。

桜に背格好が似ている川合を囮に、ひき逃げ犯を誘き寄せるため。



これまでの話を総称するなら、確かにその通りなのかも……と思えてしまう。

だけど、落ち着いて考え直してみたい。

川合の身に危険が降りかかりそうになったとき、藤は自分の身を挺して彼女を守ろうと動いていた。今回も、バイクに乗ったヤンキーたちに何かをぶつけられた川合を心配する描写や、軽トラの運転手に話しかけられる川合に注意を促す描写があった(桜を轢いたのは軽トラだった)。

囮として利用するだけ、と割り切っているなら、川合の身に危険が及ぼうとギリギリまで待つのではないか?

一視聴者として、そこまで藤が非道な人ではないと信じたい……。あえて原作を見ずに視聴している筆者としては、続きが気になりすぎて、今すぐにでも原作を買って読んでしまいたい衝動に抗うのに苦労している。

ああ、早く来週の放送が見たい……!

「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」ストーリー




伊賀崎(ムロツヨシ)が藤(戸田恵梨香)の同期・桜(徳永えり)とペアを組んでいたことを知った川合(永野芽郁)。桜について尋ねるが、伊賀崎は曖昧に言葉を濁す。その頃、施設を訪れた藤は、リハビリをする桜に声をかけられずにいた……。
 
そんな中、署員たちに緊急招集がかかる!刑事課に駆けつけた一同の前に現れたのは、なぜか泣いている山田(山田裕貴)と虚ろな表情の源(三浦翔平)。なんと山田が警察手帳を紛失したという!警察官にとって手帳の紛失は致命的。悪用される可能性もある一大事に、吉野(千原せいじ)は警察の威信をかけた徹底捜索を命じる!
 
その夜。藤は、牧高(西野七瀬)から相談を持ちかけられ、川合の部屋に集まる。ペアの鈴木(渕野右登)との関係に悩む牧高の話を聞いた川合は、自分と藤の間には隠し事がないと胸を張る。楽しそうな川合の表情に、藤は複雑な思いを抱える……。
 
翌日。その日は、伊賀崎の妻の出産予定日。伊賀崎が出産に立ち会えるよう協力する藤と川合だが、交番に「男の人に抱きつかれた」という男子大学生が駆け込んでくる。帰りたいのに帰れない!伊賀崎の長い1日が始まる。
 
そして、川合は桜が休職するに至った、ある事件にたどり着く。そこには、藤が交番にやってきた“本当の理由”が隠されているのだが……!?

(文・北村有) 

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