ジャッキー・チェン、輝くアクションの魅力を振り返る
日本のファンへの
篤い信頼
日本で人気が出始めた頃から日本のファンに寄せる信頼も篤い親日派のジャッキー・チェンですが、これに相応するかのように日本ロケの作品もあります。ジャッキー・フィーバーたけなわの1985年に富士急ハイランドなどでロケが敢行されたサモ・ハン・キンポー監督『香港発活劇エクスプレス 大福星』(85)は、公開前から大評判となりました。
2009年の『新宿インシデント』は、その奈緒ごとく新宿を舞台にした裏社会もので(ジャッキーがいわゆるクンフー・アクションを披露しない異色作!)、新宿歌舞伎町や神戸繁華街などで大規模なロケを敢行し、竹中直人ら多くの日本人俳優と共演しています。
ハリウッド映画『ラッシュアワー3』(07)では、長年の友人でもある真田広之と共演。
西城秀樹とも親友の間柄で、彼が死去した際は「僕らは永遠にあなたのことを想っております」といった弔電を送っています。
また彼の出演作品は『スパルタンX』(84)のデリカ、『ファースト・ミッション』(85)のミラージュ、『香港国際警察/NEW POLICE STORY』(04)のパジェロなど、2000年代まで三菱自動車の車両協力が多いのもひとつの特徴ではありました。
『ツイン・ドラゴン』(92)では三菱自動車のテスト場でクライマックスを迎えたりもしています。
日本のファン・イベントには積極的にメッセージを送り、また彼らが香港を訪れたときも温かく迎えるなど、常にファンを大事にし続ける彼の姿勢もまた、長年愛される所以なのは間違いないでしょう。
(文:増當竜也)
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