<映画でお悩み相談>SNSに振り回される人生は嫌だ!でも辞めにくい…どうしたら?



悩める皆様、映画を観ればそのお悩みは解決できるかもしれません。

このコーナーでは映画ソムリエの東 紗友美と映画好きタレントの加藤るみがストレス社会を生きるみなさんのお悩みにお答えしながら、同時に厳選した“人生に効く映画”も処方させていただくという一粒で二度美味しい(?)そんな連載をお届けします。

ズバッと優しくモノ申す20代の加藤、30代の東からのメッセージとともに映画との出逢いを見つけてくれたら嬉しいです。

連載第2回目のお悩みは……?

今月の質問

SNSをやめたいです。でも、仕事的に辞めにくいてす。SNSに振り回される人生なんて嫌だ!どうしたら良いでしょうか?(30代・男性)

Sayumi’s ANSER



A.見ないで済むための”具体的手段”をとって!

「義務じゃないし、やめちゃおう!」と、言いたいところですが、仕事的に止めるのが難しい状況は実際問題ありますよね。その場合は、自身でSNSをコントロールするしかないです。

私的にかなりおすすめなのがミュート機能。自分のアカウントを突然削除したり、フォローを外したりは波風を立ててしまいそうなので、まずは見ないようにすること大事です。

通知をオフにしてアプリを開きにくいフォルダに入れるのも良いかも。
というのはスマホ画面いっぱいに入ってくる情報というのは、意識していなくても頭が疲れてしまうもの。

大事なのは、自分の精神的な強さを頼りにしてはいけないということ。そもそも、影響を受けるものなんです。もはや「気にしない」の精神論だけでは上手くいかないので、SNSを見ないような状態にするのが大事!

また仕事のためにSNSのフォロワー数を気にしている場合、他の人よりもSNSが気になってしまいますよね。しかしSNSは自分の武器がひとつ増えるだけ。SNSは仕事を受注するためのチャンスの1つですが、苦手なら違う部分を伸ばせば全体評価としてバランスが取れます。
昨今のSNSって"情報を収集したい人"よりも"発信したい人"の方が多いとも言われる時代らしいです。欲望渦巻くSNSの世界、そりゃ疲れて当然。

見たくないものを見ないで済む”具体的手段”をとってみて!だいぶ楽になりますよ。ソースは、わたしです(笑)
 

Sayumi's シネマアンサー『帰ってきたMr.ダマー バカMAX! 』(15)


(C)2014 DDTo Finance, LLC

最強のスルースキルキャラをお手本に!

数あるコメディ映画の中でも爆笑した回数がNo. 1だったのがこの映画で、1995年に日本公開されたジム・キャリー主演のヒットコメディー『ジム・キャリーはMr.ダマー』のなんと20年ぶりの続編です。

失恋のショックでなんと20年間精神病院に入院しているロイド(ジム・キャリー)を相棒のハリー(ジェフ・ダニエルズ)は20年間にわたり、毎週病院に通って世話しています。
長きにわたる介護生活にハリーも限界に近づいていました。

ハリーが体も動かないし口も聞けないロイドに「もう君の世話はできない」的に泣く泣く病院で打ち明けるや否や、ロイドは“ハリーを驚かしたくて病気のフリをしていただけ! "と元気にカミングアウト!で起き出します。

どうやら、ハリーを驚かせたい一心に入院を続け、その機会をうかがっていたらしいです、20年も患者のふりをして…(笑)。(これをタイピングしながら私もなんのこっちゃです...笑)

これまで頑張って世話をしてくれていたハリーをロイドはどう思っていたのでしょうか…(笑)。さすがにこの行動はNGですがこのロイドというキャラクターのスルースキル、いかがでしょうか?映画全編を通して凄まじいものです。

真面目で周りに気を遣う人ほど、周囲の声を真正面じゃら受けとめ悩んでしまいますよね。相手を思いやる気持ちも大事ですが、もっと自分の楽しむことを考えるとスルースキルも磨かれるのかもしれない、と参考になります。

ちなみにコンビは20年ぶりに復活し、笑いとおバカしかない珍道中がはじまります。それに触れるという意味でも、『帰ってきたMr.ダマー バカMAX! 』を観ると些細なことなんて、どうでもよくなってしまいますよ♪

Rumi's ANSER



A.向き合い方で世界は変わる。


今の世の中って、SNSなしでは構築できない人間関係があって、仕事までも絡んできてしまうと気が滅入ってしまいますよね。私の仕事もSNSが欠かせないツールであるので、気持ちがよくわかります。

まず、SNSに病んでしまう前に心のリア充を。SNSがなかった頃の自分を思い出してみてください。顔も名前も知らない誰かとではなく、目の前にいる誰かと目を合わせて話したり、コミュニケーションをとっていた頃。本来、私たちが生きているのは、インターネットの世界ではなくリアルの世界。一度、SNSの世界をシャットアウトして、純粋に人と向き合いリアルを充実させることをオススメします。

生きていくためには仕事も重要ですが、スマホの電源を切って、1時間でも2時間でも休むことのほうがもっと重要。休みにぴったりなのは、映画を観ることです(笑)。普段の日常で2時間もスマホの電源を切るなんてなかなかできないけど、強制的にスマホの電源を切ることができるのは、映画くらいしかないんじゃないかなって私は思います。 

そして、気持ちに余裕ができたら、向き合い方を変えてみて。
SNSに振り回されるのではなく、振り回してやろうくらいのマインドを持つことが大事。

SNSに消費されるのではなく、消費してやりましょう。
 

Rumi's シネマアンサー『エイス・グレード 世界で一番クールな私へ』(18)


(C)2018 A24 DISTRIBUTION, LLC

窮屈なSNSから広がるSNSへ。

SNSを一度シャットアウトしたとしても、結局は上手く向き合っていかなきゃいけないのが、現代、そしてこれからの時代を生きる私たちのテーマなんじゃないかなと思います。

『エイス・グレード 世界で一番クールな私へ』は、無口で不器用の女の子ケイラ(エルシー・フィッシャー)が自分を変えようと奮闘する青春映画です。SNSに翻弄されながらも、SNSの可能性を信じ、YouTubeやスナチャでなんとか自己表現しようとするケイラに、私は自分を重ねずにはいられませんでした(涙)

自分を見てほしくて、知ってほしくて、今をもがくことはダサいことではない。世界にたった一人の私という存在を認めてあげて、愛すこと。SNSと向き合うことは自分と向き合うキッカケになるんだと考えさせられます。

窮屈なSNSより広がるSNSを描いた優しい物語。大人も励まされる青春映画です。

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いかがでしたでしょうか?

私たちのアンサーが、少しでも力になれたら嬉しいです。この連載では、“仕事"や“恋愛"、“人生"といった、お悩みを募集しております。

心のモヤモヤをスッキリしたいみなさん。ぜひ、私たちにご相談くださいね。映画とともに、人生をもっと素敵に!


(文:東 紗友美&加藤るみ)

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