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2021年11月28日

「二月の勝者」第7話:脇を固める講師役、瀧内公美らの演技も光る!セリフ、一つひとつにも注目したい(※ネタバレありレビュー)

「二月の勝者」第7話:脇を固める講師役、瀧内公美らの演技も光る!セリフ、一つひとつにも注目したい(※ネタバレありレビュー)



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累計200万部以上の中学受験の実態をリアルに描いた人気マンガ「二月の勝者 -絶対合格の教室-」を原作に連続ドラマ化!2021年10月16日より放送スタート。

主人公、最強で最悪なスーパー塾講師・黒木蔵人を柳楽優弥が演じる、中学受験を舞台にした人生攻略ドラマだ。黒木に反発する新任塾講師を井上真央、黒木に執着する名門受験塾のトップ講師・灰谷純を加藤シゲアキが演じている。

本記事では、第7話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「二月の勝者-絶対合格の教室-」第7話レビュー



受験生にとっては夏休みの成果が期待できる9月に入った。
プレッシャーに押しつぶされながらも子どもたちは、「統一合格判定模試」にも挑戦。
学力はついてきているものの偏差値は横ばいか、上がらない生徒ばかり。
模試の結果を見ながら、桜花ゼミナールの佐倉麻衣(井上真央)はため息をついていた。

こうした塾側の苦悩も見られるこのドラマは、受験生を抱える家庭にとっては貴重な存在だ。
筆者も我が子が通う塾の講師の顔を浮かべながら、毎週視聴している。

とはいえ校長の黒木(柳楽優弥)の発した
「我々が心を砕かねばならないのは上がらない偏差値見たお客様(保護者)たちをいかに黙らせるか」
「パニくったお客様を鎮め、いかにこの塾を辞めさせないかです」
「秋はまさに収穫の季節。塾の本気の集金はこれからです」
には思わず苦笑い……。
これが塾の本音かもしれない。

塾の講師、橘(池田鉄洋)、桂(瀧内公美)、木村(今井隆文)たちの掛け合いもとても楽しい。
とくに佐倉の先輩である瀧内公美。
これまで演じてきた影のある女性役とは違って、コミカルさが際立つ。
明るく愛嬌のある女性を演じることもうまいのだ。
(第7話の「う・れ・し・な・き」のシーンは最高!)
井上が演じる佐倉にとっても大きな存在だ。

第7話はなかなか勉強に身が入らず、他の生徒に迷惑ばかりかけている石田王羅(横山歩)の存在に頭を悩ませていた佐倉。
しかし、そんな王羅を見た橘は
「あいつ(王羅)あれでも毎日こうして塾に来ているじゃない?俺たちはいつの間にかそれが当たり前だと思っているけれど、小学生が毎日塾に来て座ってるってすごくない?そこから認めてやらないと……」と発言。
確かに。
この橘のエッジのきいたセリフに、中学受験を目指している多くの親は「はっ!」としたのではないだろうか。
橘を演じる池田鉄洋の演技があまりにも自然で「演じている」とは思えない雰囲気に魅了された。
筆者もこのセリフで、子どもに対する見方が少し変わった。

相変わらずルトワックのエリート講師、灰谷(加藤シゲアキ)の存在は笑ってしまうほど鬱陶しい。どこまで黒木に執着するのだろうか。

ライバル心を飛び越えて、何か違う感情が芽生えているようにも受け取れる。
塾の子ども達の成長も気になるが、灰谷と黒木の対峙もしっかり見届けたい。

第8話はまた島津順(羽村仁成)の父(金子貴俊)が大暴れしそう……。
黒木はどう対処するのだろうか。
来週も非常に楽しみだ。

「二月の勝者 -絶対合格の教室-」第7話のストーリー



9月になり、全国統一合格判定テストを受けた桜花ゼミナール吉祥寺校の受験生たち。夏の頑張りの成果が出るかと思いきや、この時期は全国の受験生の学力も同じように上がっているため、そう簡単に偏差値は上がらず…。黒木(柳楽優弥)は、一番の心配事は「上がらない偏差値を見た親たちをいかに黙らせるか」だという。
 
いよいよ志望校選びをする保護者面談が始まり、生徒たちも受験を意識し始める。そんな中、佐倉(井上真央)が受け持つRクラス生徒・石田王羅(横山歩)は自習室に来るものの遊んでばかりで、他の生徒に迷惑ばかりかけているありさま。どうすれば王羅が勉強する気になってくれるのかと悩む佐倉だったが、橘(池田鉄洋)は「小学生が毎日塾に来ていること自体がすごい」と言う。その後、佐倉は王羅の母・三枝子(岩崎ひろみ)から、王羅が桜花へ入塾した経緯を聞かされる。
 
ある日、いつものように自習室で遊んでいる王羅に対し、成績が伸び悩み焦りを感じているRクラスの大内礼央(粟野咲莉)は怒り声を上げる。それを聞いた橘は勘違いして礼央を叱ってしまう。これをきっかけに、礼央の母から「塾を辞めようと思っている」との連絡が…。
 
そんな中、佐倉は紗良(住田萌乃)から連絡をもらい、スターフィッシュに招かれる。そこには黒木に呼ばれて来たという灰谷(加藤シゲアキ)の姿もあり、二人はそこでいつもとは違う黒木の顔を目にすることに…。

(文:駒子)

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