2021年12月21日

<独占インタビュー>高杉真宙:「婚姻届に判を捺しただけですが」で強く共感したセリフとは?

<独占インタビュー>高杉真宙:「婚姻届に判を捺しただけですが」で強く共感したセリフとは?


清野菜名がヒロインを務める火曜ドラマ「婚姻届に判を捺しただけですが」(TBS系)が12月21日(火)、ついに最終回を迎える。有生青春(ゆき・あおはる)氏の同名漫画が原作の同ドラマ。義姉に想いを寄せるこじらせ男子・百瀬柊(坂口健太郎)と、イマドキ女子の大加戸明葉の偽装結婚の行く末はいかに―。

清野が演じる明葉に想いを寄せる、人懐こい愛されキャラの牧原唯斗役を演じるのは、若手の中でも実力派俳優として注目が集まっている高杉真宙だ。インタビュー直前まで最終回の撮影をしていた高杉に、作品に対する思いを語ってもらった。

過酷なスケジュールにも関わらず、爽やかな笑顔であらわれた高杉。唯斗を演じるときの表情とは違い、柔らかく穏やかな印象を受けた―。
 
【関連記事】<婚姻届に判を捺しただけですが>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

最終回を目前に思うことー


――本日つい21日に最終回を迎えますが、今の心境はいかがですか?


作品が終わるときに1番辛いのは、もう登場人物たちに会えないんだなって思うことなんです。もっと登場人物の今後を観たいのに、最終回を迎えてしまったら観られないことが本当に寂しいです。でも、こんな心境になるということは、その作品が素晴らしかったということだと思います。そう思える作品に携わることができて本当によかったですね。

――撮影現場の雰囲気はどうでしたか?

現場の雰囲気は初回の収録から最終回まで変わることなく、あたたかくて明るい現場でした。キャストの皆さんもスタッフの皆さんも楽しんで撮影をしている感じがありましたね。その雰囲気が作品にそのまま出ているのではないかな、と思っています。



――原作は読まれましたか?

はい、読みました。僕が演じた唯斗は原作のほうが少し「柔らかい甘さ」のあるキャラクターでしたが、ドラマでは「強気な甘さ」が出ているので少し違うキャラクターに感じる方もいるかもしれません。でも、原作のイメージも意識しながら演じました。

試行錯誤を繰り返しながら演じた唯斗という役


――今回、高杉さんが演じた牧原唯斗は、一部ではツンデレ系の百瀬より応援の声が上がっていましたが反響はどうでしたか?


そうですね、今回の唯斗は「これまで演じた役とだいぶ違うね」と周りからも言われました。監督さんからもアドバイスをいただきながら、唯斗の無邪気さや元気なところを表現しましたが正直、難しかったです。身振りやリズム、そして声の高さなど試行錯誤しながら唯斗を演じていたので、応援の声は嬉しいですね。

――第9話では百瀬に明葉への気持ちを気付かせ、背中を押すシーンがとてもよかったです。男気があり、硬派で一途な部分も持ち合わせている唯斗ですが、ご自身と重なる部分はありますか?

うーん、どこですかね……。気持ちがまっすぐで突き進んでしまうところは似ているかもしれません。あとは、唯斗もちょっと頑固な部分があるのでその点も似ているかもしれませんね。

――実際にご自身が唯斗の立場だったら、行動に出る派ですか? それとも見守る派でしょうか?

明葉が独身だったらグイグイいくかもしれませんが、偽装結婚といえども既婚者ですからなかなか難しいですよね(笑)。唯斗は明葉の事情を知っているとはいえ、なかなか思い切りのいいタイプだな、という印象があります。



――今回の役は、恋愛を盛り上げてくれるいわゆる“当て馬キャラ”ですが、演じる上で意識したことはありますか?

意識したのは塩梅ですね。明葉のことを好きだと思う気持ちや、百瀬に対して敵意を向けるのか、助け舟を出すのかそれとも両方なのか……。どこでどんな風にスイッチを入れようかと、バランスを意識しながら演じました。

――ドラマのキャラクターでは誰が好きでしたか?

個人的には、明葉の上司の森田さんですね。夫婦の形を表すのに非常に重要なキャラクターでしたし、すごく愛のある人だなと感じて観ていました。演じられた田辺誠一さんもかっこよかったです。

今の願望は、戦争を扱う作品で〇〇にしたい!!



――今回の作品は「偽装結婚」からはじまった恋でしたが、高杉さんはどんな結婚観をお持ちですか?


はっきりとした結婚観はないものの、周りの友だちも徐々に結婚するようになって、家族を作っていく様子をみているといいなとは思いますね。

8話で明葉のおばあちゃんのセリフで「1人が寂しいんじゃない、好きな人といられないのが寂しい。明葉は好きな人といられる時間を大切にしなさい」という言葉は、素敵だなと思いました。単純に1人が寂しいということではなく、好きな人がここにいないという現実が「寂しい」と思う感情は、心から相手を思っている証拠だと思います。だから、あのセリフにはジーンときましたね。

――今後、演じてみたい役はありますか?

 役者は実際にあった出来事を、多くの人に伝えることができる職業だと思うので、いつか戦争を扱う作品に挑戦したいと思っています。そして、潔く坊主にして役にのめり込みたいですね。この坊主にするということも、僕の長年の夢で……。いつかはやってみたいです。

――最後に最終回を楽しみにしている視聴者や、ファンの方々にメッセージをお願いします。

演じていた僕らも驚きの連続だったので、観ている方もびっくりさせられた作品だったのではないかなと思います。最終回は、「夫婦とは何なのか」ということを考えさせられる内容になっています。作品を観終わったあとに、一緒にいる人たちの素晴らしさに気づいてもらえたらいいなとも思っています。明葉と百瀬がどういう決断をするのか、型破りな作品の結末を楽しみにしていてください。

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(取材・文=駒子)

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