俳優・映画人コラム
<さとうほなみに注目>ラブシーンの女王に君臨?今こそ知りたい魅力
<さとうほなみに注目>ラブシーンの女王に君臨?今こそ知りたい魅力
『愛なのに』:エモさとエロさの化学反応が美しい
ピンク映画のトップランナー・城定秀夫が監督、恋愛群像劇の旗手・今泉力哉が脚本を務める『愛なのに』が、2022年2月25日に公開される。
さとうほなみは、古本屋の店主・多田(瀬戸康史)の憧れの女性・一花として、またしても映画界に爪痕を残すことになる。
婚約中の彼・亮介(中島歩)とは最近セックスしてないし、というか結婚式の準備でそれどころじゃない。これってもしかして、マリッジブルー?そんな状況の中、多田と異質な関係になってしまう一花。
(C)2021「愛なのに」フィルムパートナーズ
セックスレスという点においては「30までにうるさくて」の遥っぽさもあるし、自身を思い続けてくれる人に助けを求めるという点においては『彼女』の七恵っぽさもある。
さとうほなみの女優人生を追いかけていることでわかるこの共通点は、ちょっとしたサプライズだ。
著者は今泉力哉の大ファンということもあり、城定秀夫と今泉力哉という異色のタッグは、正直少し不安だった。だが、観はじめるとその不安は一気に吹っ飛んだ。
今泉力哉特有のエモーショナルさは強固に存在しながらも、城定秀夫が描く情事が波のように重なり合い、よりリアルに感じられる。
そして、そのようなシーンを牽引するのは、紛れもなくさとうほなみだった。
これまでのさとうほなみとはまた一味違う、女性特有のたゆたう様子としなやかさを放つ彼女を、ぜひ劇場で体感してほしい。
ラブシーンの女王に君臨?ほな・いこかとのギャップにも注目
(C)2021「愛なのに」フィルムパートナーズ
改めて振り返ってみると、話題作のすべてにおいてラブシーンを経験しているさとうほなみ。(共通して黒い下着を身に着けているのは、偶然なのだろうか……)
『彼女』が顕著だが、女優といえどここまで振り切れる人はなかなかいない。新・ラブシーンの女王に君臨するのも時間の問題だ。
さとうほなみを見ていると、ほな・いこかの存在を忘れてしまう。
ほな・いこかを見ていると、さとうほなみの存在を忘れてしまう。
芝居と音楽。表現するということは同じであれ、その手法が異なるとここまで人間は変わるのか。
今後、2022年春公開『恋い焦れ歌え』にも出演予定で、さらなる飛躍が期待されるさとうほなみ。
引き続き、ドラマーのほな・いこかとのギャップに驚かされながらも、女優のさとうほなみとしての活躍を追っていきたい。
(文:桐本絵梨花)
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