映画コラム

REGULAR

2022年05月06日

『オードリー・ヘプバーン』が現代の若者に刺さる「4つ」の理由

『オードリー・ヘプバーン』が現代の若者に刺さる「4つ」の理由


3:本当の夢は叶えられなかった


©️Sean Hepburn Ferrer

オードリーは、実は女優を志していたわけではない。彼女は幼い頃からバレエを習っており、将来の夢はバレエダンサーだった。

オードリーにとって女優業は、生活のためにお金を稼ぐ職業であり、夢ではなかったのだ。誰もが羨む立場にいる彼女だが、本人が志してその地位についたわけではない。

20代30代の若者の大きな悩みの1つが、将来に対する不安だ。「こんな仕事がやりたかったわけではない」と今の仕事に不満を抱えている人もいれば、好きなことを仕事にできていても収入の不安定さから将来が心配な人もいるだろう。

オードリーは最初、前者であったと思う。だが『ローマの休日』で24歳の時にアカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞してからは、将来について考える間もないくらい仕事に没頭していったに違いない。

しかし、『ローマの休日』から4年後に公開された『パリの恋人』では華麗なダンスシーンを披露している。『パリの恋人』により、バレエダンサーになるため練習に励んだ幼少期の努力が報われたのだった。

オードリーの生き方を見て、自分のなりたい姿と世間から求められる姿は異なるのだということを学んだ。

今の状況に納得がいかなくても、続けていれば他人から評価される可能性はあるし、思わぬ場面でやりたかった仕事に挑戦できる日が来るかもしれない。

どちらにせよ、オードリーのように仕事に真摯に向き合うことを忘れてはならない。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

©️2020 Salon Audrey Limited. ALL RIGHTS RESERVED.

RANKING

SPONSORD

PICK UP!