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「ちむどんどん」第41回:比嘉家はみんな型破り。ニーニーは怪しいビジネス、暢子は店の味改変、良子は離婚?


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2022年4月11日より放映スタートしたNHK朝ドラ「ちむどんどん」。

沖縄の本土復帰50年に合わせて放映される本作は、復帰前の沖縄を舞台に、沖縄料理に夢をかける主人公と支え合う兄妹たちの絆を描くストーリー。「やんばる地域」で生まれ育ち、ふるさとの「食」に自分らしい生き方を見出していくヒロイン・比嘉暢子を黒島結菜が演じる。

本記事では、その第41回をライター・木俣冬が紐解いていく。

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暢子、店の味を変える


第9週「てびち!てびち!てびち!!」(演出:大野陽平)は暢子の料理人修業が続きます。今度は「おでん!? おでん? おでん…」サブタイトルに掛けたラストがなかなかよかったですね。

時代は1974年11月に。アッラ・フォンターナで働きはじめて暢子(黒島結菜)も3年、20歳になりました。髪の毛もすっきりまとめて大人ぽい。

前菜を任された暢子、はりきって自分のアイデアで店の味に手を入れはじめます。

「今まで誰も食べたことのない新しい料理に挑戦してみたくて」という暢子のやる気もわかりますが、店の味というものがあって、その味を好きで常連客がいるのですから味を変えてはいけないでしょう。

冒頭でオーナーの大城房子(原田美枝子)も時代の変化とともに多種多様な考えが台頭してきてもフォンターナはお客様と基本を大事にしたいと雑誌の取材に応えていました。

その理念に気づいていない暢子。案の定、店のファンである東洋新聞社の論説委員・天城勇一(金子昇)田良島(山中崇)は暢子のつくった前菜の味に首を傾げます。


それでも二ツ橋(高嶋政伸)は暢子の悪気ないやる気を頭ごなしに否定はしません。やんわりと助言します。

暢子「シェフのはいつもの味で美味しい。でもうちのくふうも悪くないと思います」

二ツ橋「新しい工夫も大切ですが基本も大事」

暢子のちょっと生意気な態度に二ツ橋はあくまで穏やかです。

和彦「新しい味を勝手に?」

暢子「昔どおりの味ばっかりでは流行に取り残されるから もっとどんどん進化していかないと」

和彦も、暢子の先走った考え方に心配そうです。

ひと昔前のドラマ、いや、現実でもですが、新人がこのような態度をとったら、厳しく叱る人物がいたのではないでしょうか。でもいまはハラスメントに厳しい時代、叱って育てる時代は終わろうとしています。

そんな時代の変わり目、若者をどうやって導こうか悩み中の大人には、二ツ橋や房子が見本になってくれそうです。

暢子を否定しないで自分で気づかせること。彼らは辛抱強く、寛容な態度で暢子に接するのです。

房子は暢子に、またも出向(?)を命じます。とある店の立て直しの手伝いですが、話を持ちかけるとき、あくまで彼女の自尊心を損なわないように気遣っているように感じます。最初の頃はわりと厳しかった房子ですが、暢子の料理のセンスや人柄は認めているのでしょう。

暢子を見ていて破天荒型破りという間違いやすい言葉を思い出しました。破天荒は前人未到のことをやること。型破りは単なるルールを破る、乱暴者です。暢子の場合、破天荒のつもりの型破りです。でも型を破るには型を知らなくてはなりません。

型破りといえば、あのひと。ニーニーこと賢秀(竜星涼)です。詐欺だった我那覇良昭(田久保宗稔)と組んで紅茶豆腐というあやしい健康食品販売をはじめています。世間のルールにまったく沿わない賢秀は型破りというか外れ者です。

我那覇は自分も騙されたのだと言っていますが、そんなこと信じちゃってーーと視聴者はやきもきします。

賢秀を見ていると、お金もない、学もない、導いてくれる親(父)もいない、そんな寄る辺のない者は、物事の善し悪しを判断する以前に、甘い言葉にすがってしまうのだなあと切ない気持ちになります。


その頃、良子(川口春奈)はいまでいうワンオペ育児にストレスがたまって離婚したいと考えはじめます。

運送会社に勤めて1年経った歌子(上白石萌歌)の前には職場の同僚・花城真一(細田善彦)という人物が現れ……。このひとが出てきたときの劇伴があやしくて気になりましたが、それはそのあとの良子のいらいらにつながる曲のようでした。

劇伴の使い方もミスリードを狙ってる? 脚本も演出もなにかとオーソドックスにしないのは暢子のように「昔どおりの味ばっかりでは流行に取り残されるから もっとどんどん進化していかないと」という思いからでしょうか。

真一に指摘された”好きな人”とは智(前田公輝)。その智はフォンターナに仕事で出入りしてにやにやと暢子の仕事を見つめています。以前はもっと硬派キャラだった気がするのですがすっかりデレてばかりのひとになってしまいました。時代とともに変わってしまったのでしょうか。

我々視聴者も房子や二ツ橋のように辛抱強くあるべきでしょうか。


(文:木俣冬)

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