音楽

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2022年07月16日

<関ジャニ∞新曲>「喝采」はすべての大人に響く応援歌だ。

<関ジャニ∞新曲>「喝采」はすべての大人に響く応援歌だ。



関ジャニ∞が7月6日(水)に47枚目となるシングル「喝采」(かっさい)をリリースした。

3年ぶりとなるバンドスタイルの楽曲、7月に行われる日産スタジアムとヤンマースタジアム長居で開催するライブ「18祭」に先駆けた楽曲となる。

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「喝采」すべての大人に響く応援歌



まず、バンドスタイルが3年ぶりということに驚く。すっかりバンドのイメージも強くなっている彼らだが、6人体制で最後のリリースとなった42thシングル「crystal」以来となる。(筆者的には「マジか、もう3年経つのか」という気持ちである)

18年目を迎え、またひとつの活動のポイントを迎える彼らの、「喝采」という作品がハチャメチャに目頭と心にグッと来るので紹介したい。

そもそも「なりたい自分に注げよ 愛を」の出だしの歌詞でダメだ。
続く「なれない自分も抱きしめたいよ」でもう泣く。

もうこの2つのワードだけで、人生がどれだけ険しいかを振り返ってしまって、想像してしまって無理。

そうなんだ、「なりたい自分」は誰にだってあるのだけれど、そんな自分には気持ちを向けられなくて、なれない自分を責めてしまう。でも、それは誰かのせいではなく「行く手遮るのもまた自分だ」。そうなんだよ……。

「期待されたくて 認められたくて 背伸びしたくて」

そうやって生きてきたのに、自分は何者にもなれていなくて、そのことが悔しくて、誰かのせいにしたいけど、それができるほどひねくれてもいなくて。

そして言う。

「長すぎる助走でもいいさ その分高く飛べるから」

なんとなく「いくつになっても高く飛べるチャンスはあるのだ」と励まされているように思う。

この曲を、山も谷もあった関ジャニ∞の5人が歌うからザクザクに心に刺さってくる。歌割にも意味があるような気がして耳を澄ましてしまう。

極めつけが「拍手喝采の未来であれ」。5人にも、私たちにもそんな未来があればいい。

また、完全生産限定盤のジャケットがこれまたエモいのだ。真っ青の青空をバックに笑顔の関ジャニ∞に、降り注ぐ青のテープ。なんかもうジャケットだけで視界が涙でかすむ。

そして、完全生産限定盤はクリアスリーブ仕様になっているのだが、スリーブにも銀テープがいくつかあしらってある。どういうことかと思って、スリーブを本体から少しずらしてみると、「∞EIGHTER∞」(関ジャニ∞ファンの総称)の文字が浮かび上がってくるではないか。多用したくないが、エモい……ッ。

これからだって、青春だ

通常盤にはドバイ万博日本館&関ジャニ∞共同プロジェクト プロジェクトテーマソング「CIRCLE」と「青春FIREWORKS」が収録されている。

「喝采」から3曲通して歌っているのは、「生きづらさ」「うまくいかない人生」「諦めない気持ち」だ。

関ジャニ∞のグループとしての道のりと、時代が少しリンクしているのかもしれない。もう少し前は夢を持つことも、もっと自由な世界だった気がする。でも人の目が気になってままならない。彼らは彼らでなりたいもの、目指したい場所は定まっているはずなのに、ままならない。

でも、そこで諦めてしまったら全て終わってしまう。まだ、目指す場所にたどり着くまでの道の途中で、青春の真っただ中。

だから「“アオハル”と呼べる日々は地待ったばかりさ」(『CIRCLE』)と歌っちゃうし、「青春飛行してる僕らを誇らしく照らしだせ」(『青春FIREWORKS』)と歌う。

この歌詞がなんだか『喝采』の「手を伸ばした空 青になるまで必死に僕は塗りつぶした」に繋がる気がして……と思うが、それぞれの楽曲の作詞者は違うので単なる思い込みなのでしょうが……。



そして完全限定生産盤には特典映像として「EIGHT OF ROCK-“∞TEEN”LIVE SESSION」が収録されている。人気楽曲「ローリング・コースター」と「ズッコケ男道」を体育館で演奏している。体育館……体育館って……。『喝采』のPVもプールや美術室と、青春を想起させるステージだったが、体育館でバンドって!

なんとなく高校生のときに、軽音楽部の男子が文化祭で演奏練習しているのを思い出した。いや、そんな思い出はなかった、錯覚だ。そんな錯覚さえ起こしてしまいそうなカメラワークも注目である。

夏だ、祭りだ、関ジャニ∞だ!



「18祭」は関ジャニ∞のデビュー18周年を記念して行われるイベントである。デビュー10周年を記念して行われた「十祭」以来の野外イベントとなる。日産スタジアムでのライブは、関ジャニ∞としては初である。

ファンからリクエスト楽曲を募ったり、新たにTikTokをスタートさせたり、と関ジャニ∞側からの盛り上げもばっちりだ。大きなステージを、彼らがどのように魅せてくれるのか、期待は高まるばかりだ。

更に8月には初のROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022出演も決まっている。
18年目の夏、更に挑戦は続く。

ちなみに、十祭では台風の影響で強風、大雨に見舞われる場面があった。どうか18祭では「喝采」のジャケットのような青空が広がることを願う……!

(文:ふくだりょうこ)

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