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2022年11月14日

「鎌倉殿の13人」第43話:実朝の決断、仲章の台頭、義時の苦悩

「鎌倉殿の13人」第43話:実朝の決断、仲章の台頭、義時の苦悩


2022年のNHK大河ドラマは「鎌倉殿の13人」。三谷幸喜 脚本×小栗旬 主演で描く北条義時の物語。三谷幸喜曰く「吾妻鏡」を原作としており、そこに記されきれていない部分を想像と創作で補い、唯一無二のエンターテイメント大作に仕上げているという。

本記事では、第43話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

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「鎌倉殿の13人」第43話レビュー

「鎌倉殿の13人」では、死にゆく者の最期までを丁寧に描いているのが印象的だが、今はより丁寧に描かれているのがわかって、この先のストーリーに絶望しかない。

 

公暁(寛一郎)が鎌倉に戻ってきた。彼は鎌倉殿になる気満々だが、実朝(柿澤勇人)は京から養子を迎えることを決め、後鳥羽上皇(尾上松也)からも良い返事をもらっている。

実朝は頼朝の次男、公暁は実朝の兄、頼家の息子だ。実朝に子どもがいないなら、公暁が四代目としては順当だが……。

公暁は鎌倉殿になれないことに憤る。冒頭で義時(小栗旬)と三浦義村(山本耕史)が頼家に似た顔立ちだと話すが、たぶん、性格も父に似ている気がする。
そして、義時と義村は京から養子を迎えることを望んでいない。義村は、特にだ。公暁が鎌倉殿になれば、三浦家がのし上がるチャンスはある。
しかし、京から迎えるとなれば、もはや出世は望めない。

さらに、政子(小池栄子)が京に行き、話をまとめてきた。トキューサ(瀬戸康史)の蹴毬外交もよかったのかもしれない。知らないとは言え、上皇にタメ口&肩パンするトキューサの強さよ……。
何気に、北条の中で一番の強者がトキューサなのかもしれない。義時の右腕のような働きもしながらも、政子の京行きのお供をしている。警戒心を抱かせない独特の空気はこの殺伐とした鎌倉の中では才能と言えるではないだろうか。

そして、京から養子を迎えることで一番のし上がれるのは源仲章(生田斗真)だ。
気持ち良いほどに義時を煽る煽る。
生田斗真と小栗旬と言えば「花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス」をつい思い出してしまうのだが、もうすっかり上書きされてしまいそうだ。なんて腹の立つ顔が上手なんだ、生田斗真。
かと思いきや、のえ(菊地凛子)を懐柔する際には後光を背負って登場し、それがピタリとハマッてしまうんだから恐ろしい。そしてあっさりと仲章に手玉にとられそうな予感しかないのえ……。義時がかわいそうである……。

実朝は左大将に、政子は従三位になった。京から帰ってきた政子がポーズを決めながら「従三位♪」と言うシーンがかわいいし、そのポーズを真似る実朝のキュートさよ。
でも頼朝が征夷大将軍になったときのことを思い出されるから油断ができない、鎌倉殿。

そして、いよいよ悲劇の地・鶴岡八幡宮に実朝が足を踏み入れる。カウントダウンが始まった。
父の死に、北条が関わっていたと知った公暁はどうするのか。どうにか実朝が幸せになれるエンディングはないものか……。

(文:ふくだりょうこ)


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