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2022年12月07日

「ファーストペンギン!」最終回:和佳(奈緒)の涙・涙の“啖呵納め”!?

「ファーストペンギン!」最終回:和佳(奈緒)の涙・涙の“啖呵納め”!?

奈緒主演、堤真一や鈴木伸之が脇を固める日テレ系列ドラマ「ファーストペンギン!」が、2022年10月5日より放送をスタート。

寂れた漁港を復興する”実話を元にした”オリジナルストーリーである本作。奈緒演じるシングルマザーの岩崎和佳(いわさき・のどか)は、職なし・宿なしのギリギリ状態で5歳の息子を連れ、とある港町に行き着く。堤真一演じる漁師かつ漁船団「さんし船団丸」の社長・片岡洋(かたおか・ひろし)と出会ったことで、和佳の生活に変化が訪れる。

本記事では、最終回をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

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「ファーストペンギン!」最終回レビュー

波佐間(小西遼生)の計らいにより、神撰オーガニクスから資金援助を受け、なんとかピンチから乗り切った……かのように思えたが。蓋を開ければ外国資本だった神撰。このままだと、形として「浜を外国に売り渡す」ことになってしまう……

なんとか神撰との契約が無効になるよう動く和佳(奈緒)だが、事態は絶体絶命。そんな、ギリギリの細い糸で繋がった状態から救ってくれたのは、皮肉にも、さんしを潰そうとしていた政治家・辰海(泉谷しげる)だった。

辰海側から見ると、確かに神撰はさんしの味方に見える。「さんしとの取引を中止しないと、さもなくば……」と古風な脅しを入れたのだ。さんしを陥れようとした辰海が、結果的に彼らを救ってくれた

しかし、もちろんそれでチャンチャン! とはいかない。

辰海はとにかく、平穏な浜に危険分子を引き込んだ新参者=和佳が気に入らないのである。せっかく軌道に乗ったお魚ボックスを諦めない限り、今後も同じようなことが続くだろう。

何せ、工作員を仕込んで船ごと転覆させようとした人間だ。命を軽く扱う人間を敵に回しても、良いことは何もない。さんしの未来を見据えたからこそ、和佳は交換条件を出すことにしたのだ。

お魚ボックスを残す代わりに、自分が浜を去る、と。

その事実を、和佳自身の口から漁師全員に伝えたシーンが、なんとも感動的だった。

「社長を浜に残すためにお魚ボックスはやめる」と言い出した洋(堤真一)と、「お魚ボックスがもっと広まった、すごい世界が見たい」と主張する和佳。

心の奥底から出る本音を、それぞれの言葉で伝え合う。どちらも顔を涙で濡らして、全身全霊で思いの丈をぶつけているのがわかる。和佳の啖呵を聞けるのも、これで最後なのだと思うと、寂しい。

和佳の思いは、洋に、そして漁師全員に伝わった。

時は経ち、お魚ボックスの販路はどんどん増え続けている。高知にまで出張し、ノウハウを伝える洋。営業の腕を上げる若い衆。永沢(鈴木伸之)は、離婚して浜にやってきた彼女と結婚してパパになった。少しだけ予想していた展開だったけれど、さすがに驚いた。

和佳の息子、すっくんは成長し、高校生に。漁業に興味があるようだ。当の和佳といえば、「海を作るのは山から」と思いを新たにし、林業に手を出したのだという。

そこでも、屈強な野郎どもに囲まれながら、「素人が!」と乱暴に扱われているのだろう。そしてお得意の「黙ってついてこい!」と啖呵を切る。

このまま最終回なのは寂しいので、ぜひオリジナルストーリーで「ファーストペンギン!〜林業編〜」をやってほしい。そう願うのは、筆者だけだろうか。

(文:北村有)


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