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2023年02月12日

『フェイブルマンズ』公開記念!近年のスピルバーグ作品3選

『フェイブルマンズ』公開記念!近年のスピルバーグ作品3選

© Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

数々の名作を世に生み出してきた映画界の巨匠スティーヴン・スピルバーグが、20世紀のアメリカ人の子ども時代を深く個人的に描き、映画人である彼の人生とキャリアを形成したエネルギーと家族を映画という記憶にした最新作『フェイブルマンズ』。

これまで子供から大人まで多くの観客を虜にしてきたスピルバーグ初の自伝的作品である本作は、第47回トロント国際映画祭の最高賞、観客賞の受賞に始まり、第80回ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)&監督賞をW受賞。

さらに、先日発表された第95回アカデミー賞®において作品賞・監督賞を含む7部門へノミネートするなど、その怒涛の勢いは止まらない。

そんな全世界注目の本作の公開を記念し、スピルバーグが手掛けた近年の名作映画3作品をピックアップ!この機会に彼の世界観を堪能してみてはいかがだろうか。

『ウエスト・サイド・ストーリー』(22)

(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

1950年代のニューヨーク・マンハッタンのウエスト・サイドには、夢や成功を求めて世界中から多くの移民が集まっていたが、その中でもチャンスを掴める人間はごくわずか。差別や貧困に直面した若者たちが社会の分断の中で同胞の仲間と集団をつくり、各グループは対立し合う。

ある日、ポーランド系移民の「ジェッツ」の元リーダーであるトニー(アンセル・エルゴート)と、対立するプエルトリコ系移民の「シャークス」のリーダーの妹マリア(レイチェル・ゼグラー)が出会い、瞬く間に恋に落ちるが、その禁断の恋は多くの人々の運命を変える悲劇の始まりだった―――。

「ロミオとジュリエット」をモチーフにした伝説のミュージカルをスピルバーグ監督が念願の映画化を果たした本作は、『ベイビー・ドライバー』(18)でブレイクしたアンセル・エルゴートが主人公トニーを演じ、そんなトニーに一目ぼれするヒロイン、マリアをオーディションで約3万人の中から選ばれた新星レイチェル・ゼグラーが好演。『フェイブルマンズ』でも脚本を手掛けるトニー・クシュナーが脚本を務める。

心揺さぶられる音楽とともに、混沌とした時代の中、偏見と闘いながら夢を追いかける、“今”を生きた若者たちのラブストーリーにぜひご注目いただきたい。

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(18)

(C)Twentieth Century Fox Film Corporation and Storyteller Distribution Co., LLC.

ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年。リチャード・ニクソン大統領政権下で国防省がひた隠しにしていたベトナム戦争を分析・記録した最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在をニューヨーク・タイムズがスクープし、政府の欺瞞が明らかにされるものの、ニクソン政権は記事を書いたニューヨーク・タイムズへ差し止めを要求。

ライバル紙であり、亡き夫に代わり発行人・社主に就任していたキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)と、その部下である編集主幹ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)をはじめとするワシントン・ポスト紙はなんとかこの最高機密文書を手に入れることに成功するが、報道の自由を統制し記事を差し止めようとする政府と戦うため、ニューヨーク・タイムズと時に争いながら連携し、強力な圧力に屈することなく真実を世に出そうと決断する―――。

メリル・ストリープとトム・ハンクスという2大オスカー俳優が初共演を果たし、第90回アカデミー賞®において作品賞と主演女優賞にノミネート。ワシントン・ポスト紙の2人のジャーナリストによる実話を元に描く、緊迫感溢れる展開は必見。

『ブリッジ・オブ・スパイ』(16)

(C)2015 DREAMWORKS II DISTRIBUTION CO., LLC and TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION.

アメリカとソ連が一触即発の冷戦時代にあった1950年〜60年代。ジェームズ・ドノバン(トム・ハンクス)は、保険関連の敏腕弁護士として実直にキャリアを積み重ねてきていたが、ソ連のスパイであるアベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受けたことをきっかけに、世界の平和を左右する重大な任務を委ねられることに。

なんとそれは、自分が弁護したソ連のスパイと、ソ連に捕えられたアメリカ人スパイの交換を成し遂げることだった。平凡な人生を歩んできた男が、米ソの戦争を食い止めるために全力で不可能に立ち向かっていく!

『ターミナル』以来のタッグとなる、スピルバーグと名優トム・ハンクスによるサスペンス大作を『ノーカントリー』で第80回アカデミー賞®監督賞を受賞したジョエル&イーサン・コーエンが脚本を担当。

東西冷戦下の1960年に実際に起きた、ソ連によるアメリカ偵察機撃墜事件“U-2撃墜事件”の舞台裏に迫る本作で、真面目に平凡に生きてきた一人の男が家族のため、そして世界平和のため実現不可能と思われた作戦に挑む姿に思わず胸を打たれること間違いなし。

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