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2023年02月17日

【Snow Man】「タペストリー」の見逃せない和装と4年目の信頼感

【Snow Man】「タペストリー」の見逃せない和装と4年目の信頼感



Snow Manの8thシングル「タペストリー/W」のうち、メンバーである目黒蓮の主演映画『わたしの幸せな結婚』の主題歌である「タペストリー」のMVが公開された。

バレンタインデーである2月14日にサプライズで公開されたこのMVは、約3日で400万回再生を超え、音楽の急上昇1位になっている。

本記事ではMVを中心に「タペストリー」の魅力をお伝えしたい。

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初の和装MV

なんといっても注目したいのが、初の和装を着用したMVだという点。

派手すぎない色で、しっとりとした雰囲気でいい。岩本くんは赤、佐久間くんはピンクの髪色でありつつも、着物の色が落ち着いているからか違和感なくはまっている。

欲を言えば和装のまま踊る姿を見てみたかったが、着物で踊ったら汗だくになってしまうので致し方ない。歌番組などで披露される機会がないか、少しだけ期待してしまう。

ワンカット撮影からの近未来、気になる舞台の変換

前半が白い布が張り巡らされたセットでやわらかく儚げな印象で撮影されてたのに対し、後半は突然ネオンカラーの近未来のセットと暗めの照明に移行。先行ダンス公開で後半のセットは目にしていたものの、当初「タペストリー」に感じたイメージとは異なるように思ったのでMVに出てきて少し驚いた。

『わたしの幸せな結婚』のファンタジー要素を形として落とし込んだのか、もしくはダブルAサイドシングルのもう1曲である「W(ダブル)」への伏線なのだろうか。よく見ると後半の映像には、所々ノイズのようなものが入っている。「W(ダブル)」のMVが公開されて判明することもあるかもしれず、そちらも楽しみだ。

一瞬戸惑ったが、ダンスがシルエットになる演出はSnow Manだから出せる美しさだと思う。前半と後半で全く異なる雰囲気を楽しめるのMVは、一粒で二度おいしいお得感がある。

歌割を先行公開、一人ひとりがソロパートを歌い繋ぐ形式

これまでも、ラジオで解禁される音源である程度予想できたものの、歌割りMVや歌番組などで確認していた。「タペストリー」では、ラジオ初解禁の前に歌詞とともにTwitterで公開されている。
メンバーカラーのラインを引かれて披露された歌詞を眺めつつ、フル解禁が一層楽しみになった。

さらにこれまではAメロBメロはソロパートで繋ぎ、サビは全員でのユニゾンの形が多かった。一方で「タペストリー」では、すべてのパートをソロパートで繋いでいる。

Snow Manはもともと全員歌えてそれぞれの声に魅力がある印象だ。その上で、「タペストリー」ではより一人ひとりの声や歌を堪能できるため、こういう形もアリだな~と思った。

また基本ソロパートのため、Bメロのかけ合いで少し歌と歌が重なる部分が際立つ。そして、切なさや儚さがありつつ強い感情のこもった歌声に、あらためて9人の歌の魅力を実感した。

しっとりした曲でもダンスはガッツリ

美しくしっとりとした雰囲気のミディアムテンポの楽曲でも、思った以上に激しく踊る。事前にTikTokで3人組バージョン×3パターンのサビのダンスが披露され、話題となった。

舞う花びらを表現したかのような振り付けが美しく、メンバーのスタイルの良さとダンススキルを際立てる。

■岩本・目黒・宮舘バージョン



岩本くんと宮舘くんのダンスがシンクロしていてすごい。しなやかさだけでなく力強さがあり、真ん中で懸命に踊る主人公・目黒くんを挟む手練れの戦士たち感がある。

最後、手をつないでラインダンスをはじめる3人がかわいすぎて尊い。

■ラウール・阿部・深澤バージョン



全員シュッとしたスタイルが際立つ3人。三者三様のダンススタイルが楽しめる。最後のターン、あえて阿部くんだけ逆回りをしているのが印象的だ。

タペストリーの「綴る」をイメージしてあえて逆にしているのだろうか。そして真剣なダンスから一転、ターンの後は3人でコミカルに飛び跳ねながらまわってくるところがかわいらしい。

■佐久間・渡辺・向井バージョン



まず佐久間くんの動きの緩急がすごすぎて、関節(の柔らかさと可動域が)がどうなっているのかよくわからない。渡辺くんは途中から口をちょと開けながら踊っていてかわいい。

そして先ほどの3人とは異なり、真ん中の渡辺くんは回らず、両端の2人がそれぞれ逆に回るパターン。康二くんはそのまま吹き飛んでどこかへ行ってしまう。よく見ると渡辺くんに吹き飛ばされたという設定に見えなくもない。佐久間くんはそのままゆらゆら揺れてるし、3人ともかわいらしい。

「タペストリー」MV:メンバー別見どころ

■目黒蓮

冒頭のサビ・1番歌い出し・サビ・締め……主演映画の主題歌ということもあり、もはや見どころしかない。

冒頭の歌い上げるところの高音の美しさに胸を打たれる。また、強いまなざしでまっすぐ見つめるシーンも多く、役柄を表現しているとともに目黒くん本人らしさもあり、”目黒蓮感”満載な映像。彼の熱い男気と和装姿が合っている気もする。2022年は話題作に連続で出演して活躍した彼が、2023年はどんな顔を見せてくれるのか楽しみが増した。

■岩本照

2番の歌い出し「切なさや運命を 越える為 名前を叫んだ」のところの優しい歌声と切ない表情、見下ろす視線がたまらない。ラップをゴリゴリに歌うだけでなく、岩本くんは本当にきれいな声の持ち主だなと再確認した。

また前半、赤髪なのにも関わらず両家のご子息感がある。情報番組で放送された撮影風景では、ワンカット撮影の途中で自分の座っていたソファーの移動を着物姿で手伝う場面のあり、人柄の良さが伝わってきた。

■深澤辰哉

2色のツートンカラーになっている、特徴あるデザインの和服がとても似合っていた。目黒くんのリクエストだという髪型(前髪全下ろしサラサラストレート)が和服の雰囲気と合っており、特に前半大人の色気が半端なかった。

1番サビの「今 何処へ行こう」で、柔らかい光のなかこちらを見下ろすところがかっこいい。1番Bメロの流し目はやばいし、手が綺麗すぎる。「タペストリー」は緩急が大切な曲の印象である中で、抑えるところは抑え、いつも以上にバランサー役に徹しているように感じた。

■ラウール

前半の和装姿(センター分け)も、後半のスーツ姿(オールバック)も、髪型もあり、より一層大人っぽくなった気がする。2番のサビの途中、センターになるところはSnow Man全体が彼を中心とした天秤のように見え、「この世の秩序は彼が保っているのか……?」と一瞬思った(何を言っているのか)。

もともとキレキレのダンスは、今回さらにスタイリッシュになったように見える。1月にはモデルとしての個人Instagramアカウントを開設し、現地でパリコレにも出演したラウールくん。さらなる表現の進化が楽しみだ。

■渡辺翔太

歌いだしの次や歌い終わりの前、1番のサビなど、やはり圧倒的な歌唱力で歌を支えている一方、切ない表情も印象的だった。昨年は演技の仕事もあったが、表現に磨きがかかった気がする。1番サビ前半のゆり組(渡辺・宮舘)シンメは熱い

深澤くんとは逆に、ちょっとふわっとした髪型なのがよかった。2人ともソロパートは儚げなのに、なべふかで並ぶと悪そうな雰囲気になるところが最高。

■向井康二

2番Bメロ終わり「涙の傘になろう…」という歌詞が泣き虫かつ優しい康二くんにピッタリだと思った。1番の「居場所探す悲しみが」のところも大変よい。

優しい歌声が「タペストリー」の雰囲気に合っていると思う。一方で、白い布をくぐるのを見て「(居酒屋)やってる?」「邪魔するで~」というような、普段のボケ倒す康二くんを想像して少し面白い気持ちになってしまう。

■阿部亮平

今回、和装もスーツも阿部ちゃんの頭の小ささ・細さ・手足の長さと、スタイルの良さが際立ちまくる衣装だったと思う。儚い表情が堪能できるシーンも多々あり、カーテンの外を眺めている横顔が見え、こちらを向くところが美しすぎる。

あざとい面も存分に見せつつ、だてあべで並ぶところは頼もしさもある。そして地声が低めな阿部ちゃんの、高音の歌声もきれいだなぁと改めて思った。

■宮舘涼太

まず和装が似合う。似合いすぎていて貫禄すら感じる。今年の1月「初春歌舞伎公演 SANEMORI」に出演していたし、他のメンバーより和服のイメージがある。そして1番のサビ後半、宮舘くんがセンターなの最高では……?

力強いダンスの宮舘くんを前列中心に、後列の両端にラウールくん・佐久間くんとこれまた動きがダイナミックな人が配置され、全体の動きがより大きく見えた。「居場所なら其処にあると 陽だまりに咲いた花」という歌詞もいいし、表情もたもとを引く仕草も素晴らしい。

■佐久間大介

なんと言っても大サビの歌と表情とダンスが素晴らしい。この部分、Tik TokやYouTube shortsで公開されているダンス動画にも使われていてうれしい。

儚くて消えそうな表情をしたかと思えばガシガシに踊るし妖艶だし、かといえば大サビ後半で翔太くんが歌う後ろで目黒くんと何やら笑い合ってるし、本当になんなのこの人(褒めている)。「照らす指先(結び合って)」のところの見下し流し目がギルティすぎる。

4年目もいい意味で驚かせてくれる“信頼感”

2023年1月22日に3周年を迎え、デビュー4年目に突入したSnow Man。

3周年の日に今回のシングルが発表されてから1か月弱の間、すでに何度もうれしいサプライズをしてもらい、今までなかった姿も見せてもらっている。今年もSnow Manにいい意味で驚かされ、楽しませてもらう1年になりそうだ。

すでに十分すぎるほどの供給を浴びているのに、まだこれからDance Practice、WのMVも控えているなんて嬉しい悲鳴である。続報を待ちつつ、まずは「タペストリー」MVと3人ダンス動画をエンドレスリピートしようと思う。

(文:ぐみ)

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