続・朝ドライフ

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2023年04月09日

<らんまん・高知編>1週~5週の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<らんまん・高知編>1週~5週の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

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2023年4月3日より放送スタートしたNHK連続テレビ小説「らんまん」。

「日本の植物学の父」と呼ばれる高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルにオリジナルストーリーで描く本作。激動の時代の中、植物を愛して夢に突き進む主人公・槙野万太郎を神木隆之介、その妻・寿恵子を浜辺美波が演じる。

CINEMAS+ではライター・木俣冬による連載「続・朝ドライフ」で毎回感想を記しているが、本記事では、高知で生まれ育つ万太郎やその家族を描いた1週目~5週目までの記事を集約。1記事で感想を読むことができる。

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もくじ

・第1回レビュー

・第2回レビュー

・第3回レビュー

・第4回レビュー

・第5回レビュー

・第6回レビュー

・第7回レビュー

・第8回レビュー

・第9回レビュー

・第10回レビュー

・第11回レビュー

・第12回レビュー

・第13回レビュー

・第14回レビュー

・第15回レビュー

・第16回レビュー

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・第20回レビュー

・第21回レビュー

・第22回レビュー

・第23回レビュー

・第24回レビュー

・第25回レビュー

・「らんまん」作品情報

第1回のレビュー

「らんまん」の週タイトルは、主人公・槙野万太郎(神木隆之介)のモデル・植物学者・牧野富太郎にちなんで植物の名前になるもよう。第1週は「バイカオウレン」(演出:渡邊良雄)

筆者はてっきり牧野富太郎、本人のドラマと思い込んでいたら、モデルにした話のようです。

慶応3年(1867年)土佐、佐川村。由緒ある造り酒屋の跡取りとして生まれた万太郎(子役:森優理斗)は植物が大好きで、軒下にもぐりこんで小さな植物に話しかけるような日々。

心優しい万太郎ですが、ちょっと病弱で、本家の跡取りとして周囲からは心もとないと思われています。

自分の身体が弱い分、小さい命に心を寄せるのでしょう。

母親のヒサ(広末涼子)もどうやら病弱のようです。

広末涼子さんは高知の地元枠ですね。

甑倒しという、造り酒屋にとって大事な行事の日で、万太郎は美味しいものが食べられるとはしゃいでいます。

が、走って倒れてしまって、万太郎は行事に欠席。それによって本家と分家がぎすぎす……。本家を仕切るタキ(松坂慶子)はあからさまに分家を軽んじていて、分家の人たちは不服気味。

万太郎をばかにする分家の人たちも感じ悪いですが、「しょせん分家」と差別するタキもどうかと思います。

万太郎について「どうせ長う生きられん」「生まれてこんほうがよかったな」などとかなりヘヴィーな陰口を言う分家の人たち(菅原大吉ほか)。それを万太郎は聞いて、しょんぼり。

「舞いあがれ!」に続き、主人公が病弱はじまり。これはトレンドなのでしょうか。

でも冒頭で、大人になった万太郎が山に分け入り新種の植物を発見して目をキラキラさせているので心配はいりません。

病弱で将来を案じられていた万太郎がどうやって、植物学者になっていくか、これから毎朝、楽しんでいきましょう。

脚本は長田育恵さん。演劇の世界では注目されている劇作家で、最近は劇団四季に脚本を描き下ろしています。NHKのドラマでは「マンゴーの木の下で」で戦争、「流行感冒」でスペイン風邪を題材に、「旅屋おかえり」では旅を、「すぐ死ぬんだから」では老いをテーマにして、人間を深く見つめてきました。

筆者は長田さんのドラマも好きですが、北斎の娘の絵にかける熱情を描いた舞台「燦々-さんさん-」に心震えました。また、ピカソの絵「ゲルニカ」から着想を得た戦争の物語「ゲルニカ」は、題材へ真摯に向き合い、岸田戯曲賞候補になっています。

「らんまん」では江戸から明治、昭和まで生きた植物学者を通して、どんな世界を見せてくれるかとても楽しみです。
【朝ドラ辞典 2.0  モデル(もでる)】
朝ドラには功績を残した実在の人物をモデルにすることが多く、オリジナル主人公よりもモデルがいたほうが人気が出るジンクスもある。

【朝ドラ辞典 2.0  江戸時代(えどじだい)】
江戸時代からはじまったのは「あさが来た」がはじめて。「らんまん」が2作目となる。

【朝ドラ辞典 2.0 地元枠(じもとわく)】
地域活性ドラマの役割もある朝ドラ。舞台となる地域出身の俳優が必ず出演し、地元をさらに盛り上げる。


※朝ドラ辞典2.0は不定期で掲載します


※この記事は「らんまん」の各話を1つにまとめたものです。

→元記事はこちら

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