脱ぐ癖あっても、全裸でも、おバカでも、熱と勢いがある

通勤時や移動時にポータブルオーディオで音楽を聴いてる人は多いでしょう。さらにその中の一部の方は実際楽器演奏が趣味や、バンド組んで音楽活動やっているよ〜って方もいらっしゃることでしょう。

ストリーミングの映画からオススメの作品をご紹介する、「金曜映画ナビ」、今回は『日々ロック』です。

日々ロック [Blu-ray]

いま公開中の『ちはやふる』などで人気急上昇中の野村周平くんがヘタレなロッカーを熱演。しかもこの主人公、演奏中に脱ぐ癖があり、劇中実際野村くんがほぼ全裸に!ヒロインには二階堂ふみ。彼女は歌も披露しております。

どんなお話?

勉強もスポーツもダメな高校生・日々沼拓郎。しかしロックを愛する心だけは人一倍で友達とバンドを結成し、上京後伝説のライブハウスで活動を始めるが全然客は入らない。そんなある日、ライブハウスでトップアイドル宇田川咲と出会い、プロデューサーに紹介されライブバトルを行うことに。

野村くんのいまの人気を考えるとすごい役をやったな〜と思います。いやほぼ全裸など文字通り体張ったキャラですからね。そしてテクや歌は褒めないけど、主人公たちの情熱だけは認めているヒロインの二階堂ふみ。

主人公たちとの出会いはほんと最悪で、彼女は彼らの演奏を止めた上に大乱闘してしかも勝ってしまう強さ。いやもうトップアイドルなのに普段の行いが破天荒というか傍若無人な感じが見てて面白いです。

物語も基本的におバカな感じで、主人公もドジばかりでなかなかカッコよくならない映画です。でも最後に歌うシーンはそれまでのおバカさを吹っ飛ばすくらいの熱量があります。ぜひ注目していただきたいシーンです。

二階堂ふみが初めて歌を披露

なんといっても見所は二階堂ふみのライブシーンでしょう。演技派の彼女が歌うなんて。

しかも、普通の歌ではなくかなりテクノミュージックな歌だなんて。Perfumeの歌を想像していただければ一番近いでしょう。いまのところ彼女のミュージックシーンというのはこの映画しかないのでファンの方は必見です。

これまでいろんな役をこなしてきた彼女ですが、アイドルで歌うというのは初めての役柄です。しかも衣装もアイドル衣装。こういう衣装もこの映画でしか見られません。何を着てもよく似合う彼女ですが、こういうアイドルのステージ衣装もバッチリ似合ってます。

基本的におバカな映画なんですが、それを超える熱量がライブシーンに

ほんとに普段の野村くんを考えるとものすごいギャップがある役でよくやったな、と感じます。彼のファンはギャップが楽しめるかと思います。いやもうほんと主人公ってすごいキャラですよ。一歩間違えれば日常会話やコミュニケーションも難しいレベルで。そして基本的にドジでおバカなので、やることなすこと悪い方に転がるというギャグシーンが多いです。

そんなキャラだからこそ、ライブシーンのかっこ良さが映えるというもので。序盤のライブシーンはダメなところなので置いといて、中盤以降はほんとにカッコイイです。それまでのものを溜めて溜めて溜めてライブシーンで一気に放出する、みたいなシーンになっています。

特に最後にヒロインのために歌うシーンは大迫力で、歌詞が結構「おい!」って内容なものなのですが、それまでの展開や主人公の意地、バンドマンや協力者たちの情熱がすごくて、不覚にも感動してちょっとウルウルしてしまうレベルでした。

いま熱い若手俳優たちの新しい面を押し出した『日々ロック』。ファンの方々はもちろん、そうでない方もおバカで熱と勢いのある作品なので興味を持った方はぜひ。

[この作品を今すぐ観られるサービスはこちら](2016年6月3日現在配信中)
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日々ロック| 2014年 | 日本 | 110分 | (C)2014「日々ロック」製作委員会 (C)榎屋克優/集英社 | 監督:入江悠 | 野村周平/二階堂ふみ/前野朋哉/落合モトキ/岡本啓佑/古舘佑太郎/喜多陽子 |

(文:波江智)

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ライタープロフィール

波江智

波江智

1978年生まれ。映画ライター。シネマトゥデイややcinema Ala Carteなどに寄稿。ジョージ・ルーカスとガイ・リッチーを敬愛。ベストムービーは『ロックストック&トゥースモーキングバレルズ」。

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