『ジーパーズ・クリーパーズ』、それが聞こえてきたらすぐ逃げて!

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都市伝説をモチーフにしたホラー映画は数多くありますが、これは『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』などの巨匠フランシス・フォード・コッポラが製作総指揮のひとりとして参画した戦慄のホラー映画です。

コッポラは『ディメンシャ13』(63)や『ドラキュラ』(92)や『Virginia/ヴァージニア』(11)を撮っていますし、きっとこの手のジャンルもお好きなのでしょうね。

ではさっそく、本題の『ジーパーズ・クリーパーズ』をご紹介していきましょう!

若い姉弟にふりかかる
都市伝説の恐怖

春休みに帰省するため、トリッシュ(ジーナ・フィリップス)とダリー(ジャスティン・ロング)の姉弟が車で田舎道を走っていたら、いきなり後ろから不気味なトラックに挑発され、パニック寸前の事態へ!

まもなくしてトラックは通りすぎ、落ち着きを取り戻した姉弟は、ふと23年前にこの地で行方不明になった高校生カップルの話を思い出しました……。

やがて例のトラックが教会のそばに停まっており、運転手らしき大男が何か奇妙なものを地下に続く排水用パイプに捨てているのを目撃。

その後、再びトラックに襲われ、危うく死にかけた姉弟は、引き返してパイプの中を調べますが、そこには何と……!

『ジーパーズ・クリーパーズ』はこのように『激突』や『悪魔のいけにえ』など70年代の低予算サスペンス&ホラーの匂いを漂わせながら、「23年に一度、23日間人々が消える」という都市伝説の恐るべき真相を描いていきます。

主演はTV『アリーmyラブ』第3シーズン(99~00)のサンディ役でお茶の間の人気を得ていたジーナ・フィリップスと、『ギャラクシー・クエスト』(99)のジャスティン・ロング。

監督は『マニアック1990』(89)や『パウダー』(95)などのヴィクター・サルヴァで、彼はこの後、本作の続編『ヒューマン・キャッチャー/JEEPERS CREEPERS2』(03)および10月12日から公開される第3弾の最新作『リターン・オブ・ジーパーズ・クリーパーズ』(17)も監督しています。

と、このようにシリーズ化もされている『ジーパーズ・クリーパーズ』の都市伝説の正体とは?
(以後、ネタバレになるので未見の方はご注意を)

ちなみに、この後で助けを求めてダイナーに入ったトリッシュとダニーですが、するといきなり電話がかかってきて、なぜかダリーの名を知る謎の女性から「《ジーパーズ・クリーパーズ》が聞こえてきたら逃げるのよ!」と警告されます。

そう、このタイトルは1938年にヒットした曲《ジーパーズ・クリーパーズ》から採られているのでした。

また、「23日」「23人」といった要素は、23という数が特殊な(特に災害に関して)大きな重要性を持つという“23エニグマ”の思想を基にしたものと思われます。

おぞましき都市伝説の正体
それは……?

さて、前半は猟奇サスペンス色を強めながら進む本作ですが、後半はいよいよ正体を現した都市伝説の正体=人を喰らうモンスターの襲来による恐怖が描かれていきます。

それはまるで翼の生えた悪魔のような存在で、その不気味なデザインも秀逸。

しかも悪魔版ターミネーターのように、しつこいことこの上なし!
(彼が警察署を襲うところなんて、もしかして『ターミネーター』がヒントになっている?)

この怪物、エンドクレジットでは”THE CREEPER”と記されており、続編の『ヒューマン・キャッチャー』でもジョナサン・ブレックが演じています。

『悪魔のいけにえ』シリーズのレザーフェイス、『ハロウィン』シリーズのブギーマン、『13日の金曜日』シリーズのジェイソン、『エルム外の悪夢』シリーズのフレディなど、人気ホラーには人気モンスター・キャラがつきものですが、THE CREEPER=クリーパーもその仲間入りを果たしたといってもいいでしょう。

さて、トリッシュとダニーはザ・クリーパーの魔手から逃れられるのか?

戦慄のラストをどうぞお楽しみに!

そして最新作『リターン・オブ・ジーパーズ・クリーパーズ』の鑑賞に備えましょう!
(あっと驚く人物も登場していますので)

[2018年10月12日現在、配信中のサービス]
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(文:増當竜也)

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ライタープロフィール

増當竜也

増當竜也

増當竜也 Tatsuya Masutou 鹿児島県出身。映画文筆。 朝日ソノラマ『宇宙船』『獅子王』、キネマ旬報社『キネマ旬報』編集部を経て、フリーの映画文筆業に就く。 取材書に『十五人の黒澤明』(ぴあ刊)、『特撮映画美術監督・井上泰幸』(キネマ旬報社刊)など。 編集書に『40/300 その画、音、人』(佐藤勝・著)『神(ゴジラ)を放った男/映画製作者・田中友幸』(田中文雄・著)『日記』(中井貴一・著)『日記2』(中井貴一・著)『キネ旬ムック/竹中直人の小宇宙』『同/忠臣蔵映画の世界』『同/戦争映画大作戦』(以上、キネマ旬報社刊) その他、パンフレットやBD&DVDライナーノートへの寄稿、取材など多数。 ノヴェライズ執筆に『狐怪談』『君に捧げる初恋』『4400』サードシーズン(以上、竹書房刊) 現在『キネマ旬報』誌に国産アニメーション映画新作すべてのレビューをめざす『戯画日誌』、『衛星劇場プログラムガイド』誌に、毎月オンエアされる松竹映画名作群の見どころなどを紹介する『シネマde温故知新』を連載中。

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