高畑充希が可愛い映画を5本選んでみた!

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2019年冬から春にかけてのテレビドラマはかなりの豊作だったという印象がありますが、その中の1本に退職してシェアハウスに住むクセモノ警察関係者のおじさまたちに振り回されながら事件を解決する新米女性刑事の活躍を描いた「メゾン・ド・ポリス」があります。

主演は高畑充希。1991年12月14日生まれで幼いころから舞台女優に憧れてさまざまなオーディションを受け続け、2005年に本格デビュー。

2007年から2012年まで『ピーターパン』8代目ピーターパンを演じ、TVでは『3年B組金八先生』(第8シリーズ/07)、映画『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』(07)などに出演。

その後も着実にキャリアを伸ばし、13年のNHK連続小説『ごちそうさん』でヒロインの義妹役でお茶の間の注目を集めるようになり、大いに飛躍。

16年、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』では堂々ヒロインを務め、『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』で映画初主演を果たし、ORICONが発表した『2016年上半期ブレイク女優ランキング』第1位を獲得。第41回エランドール賞新人賞も受賞しています。

2017年のドラマ『過保護のカホコ』では第9回コンフィデンスアワード・ドラマ賞主演女優賞および第27回TV LIFE年間ドラマ大賞主演女優賞を受賞。

2018年はドラマ『忘却のサチコ』などに主演し、2019年は映画『町田くんの世界』『引っ越し大名!』『ヲタクに恋は難しい』が待機中。

また2009年と14年に舞台『奇跡の人』でヘレン・ケラーを演じた彼女は、2019年の同舞台(4月13日より)でアニー・サリバンを演じます。

では、今回はそんな高畑充希の魅力あふれる映画の中から5本、可愛らしさが大いに映えたものをピックアップしてみましょう!

●『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』(07)

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高畑瑞希の本格映画デビュー作。主演は『男たちの大和/YAMATO』(05)でブレイクしてまもなかった松山ケンイチで、沖縄の海水族館を舞台に、尾びれが壊死して泳げなくなったイルカのフジのために、人口尾びれを開発していく実話の映画化です。
(実際のフジは2002年に尾びれの75パーセントを切除しましたが、およそ2年の試行錯誤を経て06年と07年に人口尾びれが完成し、14年まで生き続けました。推定年齢は45歳とのこと)

高畑充希は館長の知り合いの孫娘でフジの病気に心を痛める少女ミチル役で、初々しい存在感を披露。また“みつき”の名前で主題歌《大切なもの》も歌っています。

監督は前田哲。およそ10年後、彼女は再びこの監督とタッグを組むことにもなります。

●『女子ーズ』(14)

女子ーズ

世界征服を企む悪の怪人たちと戦う正義の戦隊“女子ーズ”の活躍を描いた特撮ヒーロー映画!……ではあるのですが、ただ単に名前に赤や青などの色が入っているという、それだけの理由で集められた、実にやる気のない5人の乙女たちの四苦八苦を描いたコメディです。

監督は『HK/変態仮面』『銀魂』シリーズなどの福田雄一と記せば、もう大体ご理解していただけるかと……!

高畑充希が演じるのは、フリーターの黄川田ゆり。女子ーズの中ではツッコミ役的存在感で、劇中、なぜか彼女のみ変身シーンがあるのもお愉しみでしょう。

彼女以外のメンバーは桐谷美玲(レッド)、藤井美菜(ブルー)、有村架純(グリーン)、山本美月(ネイビー)といった錚々たる顔ぶれで、今や先見の明あるキャスティングのお宝映画としても注目されています。

敵怪人の造形などにも力が入っていますが、安田顕、ムロツヨシ、佐藤二朗といった福田作品の常連も多数出演しているせいもあってか(?)、要するにゆる~く笑える作品に仕上がっています。

●『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16)

植物図鑑 運命の恋、ひろいました

高畑充希の初主演映画。原作は有川浩の同名恋愛小説で、彼女が演じるのは何をやっても上手くいかないOLさやかで、ある日彼女はマンションの前で行き倒れになっていた青年イツキ(岩田剛典)に乞われるがまま、彼を“拾い”、共に生活するようになります。

野草に詳しいイツキにどんどん魅せられていくさやかですが、あるとき突然彼は「ごめん、またいつか」と置手紙を残して消えてしまい、さやかはずっと彼を待ち続けるのですが……。

有川浩ファンの間でも特に人気の高いカップルを高畑充希と岩田剛典がさわやかに、そして切なく好演。両者ともに日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。

事実、この年の高畑充希は本作と『怒り』『アズミ・ハルコは行方不明』といった映画やドラマ『とと姉ちゃん』主演で大いにブレイクしたのでした。

監督の三木康一郎の出世作ともなり、彼はこの後、同じ有川原作の映画化『旅猫リポート』(18)でも高畑瑞希を猫の声で起用しています。

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●『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17)

DESTINY 鎌倉ものがたり

『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの監督・山崎貴&原作・西岸良平のコンビで描いたファンタジック特撮ラブストーリー。

主人公は鎌倉に住むミステリー作家の一色正和(堺雅人)で、高畑充希が演じるのは妻・亜紀子。

嫁いできたばかりの彼女は、妖怪や幽霊と人間が仲良く暮らす鎌倉の街に最初は驚きますが、モノノケ絡みの怪事件の捜査に夫が協力することもあったりして、次第になじんでいきます。

しかし、ある時不測の事態に巻き込まれ、亜紀子が黄泉の国へ旅立ってしまい、彼女を取り戻すため、正和も黄泉の国へ赴きます……。

山崎監督作品ならではの卓抜としたCGを駆使しながら活写された鎌倉の街や黄泉の国の中、夫婦の絆が愛らしくも微笑ましく綴られていく好編。興収32.1億円を計上する大ヒット作となりました。

ちょっと天然も入っているような亜紀子の愛らしいオーラも、本作の魅力に大いに貢献しています。

●『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(18)

©2018「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」製作委員会 

進行性筋ジストロフィーという難病を抱えつつ、北海道で入院ではなく自立した生活を続けていた鹿野靖明(大泉洋)の日常を描いたドキュメント小説の映画化。

これだけ記すと感動秘話的なものを想像しがちですが、実はこの鹿野さん、メチャクチャわがままで破天荒でおまけに女好きで、周囲のボランティアを困らせてばかり。

そして、彼の新たなターゲットとなってしまうのが、新米ボランティアで鹿野に振り回されっぱなしの久(三浦春馬)の彼女、美咲(高畑充希)。

いくら病気とは言え、わがままにもほどがあると鹿野を堂々と叱咤する美咲に、鹿野は惚れてしまうのです…(やれやれ)。

どうにも憎めない鹿野を大泉洋が持ち前のバイタリティで演じており、またそんな彼を次第に認めていく美咲の気丈さを高畑充希が好演しています。

『ブタがいた教室』(08)『旅の贈りもの~明日へ~』(13)など、人間の闇の部分に温かい光をかざすことに長けた前田哲監督作品で、高畑充希としては本格デビュー作『ドルフィンブルー』以来のタッグともなりました。

 

以上、高畑充希が魅力的に映えている映画5本、「メゾン・ド・ポリス」も15日(金)に最終回を迎えますが、これらも併せてぜひお楽しみください!

(文:増當竜也)

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ライタープロフィール

増當竜也

増當竜也

増當竜也 Tatsuya Masutou 鹿児島県出身。映画文筆。 朝日ソノラマ『宇宙船』『獅子王』、キネマ旬報社『キネマ旬報』編集部を経て、フリーの映画文筆業に就く。 取材書に『十五人の黒澤明』(ぴあ刊)、『特撮映画美術監督・井上泰幸』(キネマ旬報社刊)など。 編集書に『40/300 その画、音、人』(佐藤勝・著)『神(ゴジラ)を放った男/映画製作者・田中友幸』(田中文雄・著)『日記』(中井貴一・著)『日記2』(中井貴一・著)『キネ旬ムック/竹中直人の小宇宙』『同/忠臣蔵映画の世界』『同/戦争映画大作戦』(以上、キネマ旬報社刊) その他、パンフレットやBD&DVDライナーノートへの寄稿、取材など多数。 ノヴェライズ執筆に『狐怪談』『君に捧げる初恋』『4400』サードシーズン(以上、竹書房刊) 現在『キネマ旬報』誌に国産アニメーション映画レビュー・コーナー『戯画日誌』を連載中。近著に『映画よ憤怒の河を渉れ 映画監督佐藤純彌』(DU BOOKS刊)がある。

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